スマートグラスで医学実習 藤田保健衛生大
2017年7月18日 (火)配信共同通信社
眼鏡型のウエアラブル端末「スマートグラス」で視界内に点滴などの手順を表示、医学生の実習に使う実証実験が15日、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)で行われた。開発に当たったサン電子(同県江南市)は「テキストをめくる動作が不要となり、より本番に近い実習が可能になる」としている。
実験では、事前に入力した説明文がスマートグラスの画面上部に表示され、医学部4年の学生が指示に従い、腕の形をした模型に点滴針を刺すなどした。
模型から目を離さずに動作を行うことができ、学生が「次のページ」と指示するとマイクが声を拾い、次の説明に切り替わった。スマートグラスに取り付けられたカメラが点滴の様子などを撮影、別の場所にいる指導教官らがパソコンで映像をモニターした。
学生からは「テキストをどこまで読んだか分からなくなり、混乱することがなくなった」との感想があったが「文字が視界を遮ることがあった」と指摘する声もあった。
サン電子は端末をさらに改良、年度内に製品化する方針。コンピューター断層撮影(CT)画像を取り込み3Dで表示させるなどし、将来的には臨床現場での活用も検討したいとしている。
藤田保健衛生大の石原慎(いしはら・しん)教授(地域医療学)は「患者から目を離さないことで安全につながる。実際の手術や訪問看護でも有用な仕組みだ」と評価している。
2017年7月18日 (火)配信共同通信社
眼鏡型のウエアラブル端末「スマートグラス」で視界内に点滴などの手順を表示、医学生の実習に使う実証実験が15日、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)で行われた。開発に当たったサン電子(同県江南市)は「テキストをめくる動作が不要となり、より本番に近い実習が可能になる」としている。
実験では、事前に入力した説明文がスマートグラスの画面上部に表示され、医学部4年の学生が指示に従い、腕の形をした模型に点滴針を刺すなどした。
模型から目を離さずに動作を行うことができ、学生が「次のページ」と指示するとマイクが声を拾い、次の説明に切り替わった。スマートグラスに取り付けられたカメラが点滴の様子などを撮影、別の場所にいる指導教官らがパソコンで映像をモニターした。
学生からは「テキストをどこまで読んだか分からなくなり、混乱することがなくなった」との感想があったが「文字が視界を遮ることがあった」と指摘する声もあった。
サン電子は端末をさらに改良、年度内に製品化する方針。コンピューター断層撮影(CT)画像を取り込み3Dで表示させるなどし、将来的には臨床現場での活用も検討したいとしている。
藤田保健衛生大の石原慎(いしはら・しん)教授(地域医療学)は「患者から目を離さないことで安全につながる。実際の手術や訪問看護でも有用な仕組みだ」と評価している。