米国の10代の運動量は60代と同様
女性のほうが全般的に運動不足
国際医学短信2017年7月18日 (火)配信 小児科疾患整形外科疾患産婦人科疾患その他
平均的な10代の運動量は60代と同程度であるという研究結果が、「Preventive Medicine」8月号に掲載された。
米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)ブルームバーグ公衆衛生学部のVadim Zipunnikov氏らは、2003~2006年に実施された国民健康調査の一環として、7日間連続で運動記録装置を装着したさまざまな年齢の12,529名のデータを分析した。
その結果、小児および10代の運動レベルは、これまで考えられていたよりも低いことが判明。世界保健機関(WHO)は、5~17歳は中等度から激しい運動を1日60分以上行うよう推奨している。しかし本研究で、6~11歳の男児の25%以上、女児の50%以上、12~19歳では男性の50%以上、女性の75%以上が、WHOのガイドラインに達していないことが判明した。20代では年齢とともに運動レベルの増加が認められたが、中年期から高齢期にかけて運動レベルは低下した。すべての年代において、男性のほうが女性よりも運動レベルが高い傾向が認められた。しかし中年期以降は、男性の運動レベルは女性に比較して急速に低下した。60歳以上の成人では、男性のほうが運動不足で、軽度の運動レベルも男性のほうが女性より低かった。
本研究では、異なるグループにおける1日のうちで運動レベルが最も高い時間帯および最も低い時間帯も特定され、最も運動レベルが低い時間帯(小児や10代では午前中)を標的とすることで、運動を促進できるとしている。「運動レベル増大を目的としたキャンペーンでは、高強度の運動増加に重点を置いている。今回の研究は、これらの取り組みで1日のうちの時間帯を考慮し、低負荷の運動を増加させて運動不足を解消することにも重点を置くべきであることを示唆する」と、Zipunnikov氏は述べている。
女性のほうが全般的に運動不足
国際医学短信2017年7月18日 (火)配信 小児科疾患整形外科疾患産婦人科疾患その他
平均的な10代の運動量は60代と同程度であるという研究結果が、「Preventive Medicine」8月号に掲載された。
米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)ブルームバーグ公衆衛生学部のVadim Zipunnikov氏らは、2003~2006年に実施された国民健康調査の一環として、7日間連続で運動記録装置を装着したさまざまな年齢の12,529名のデータを分析した。
その結果、小児および10代の運動レベルは、これまで考えられていたよりも低いことが判明。世界保健機関(WHO)は、5~17歳は中等度から激しい運動を1日60分以上行うよう推奨している。しかし本研究で、6~11歳の男児の25%以上、女児の50%以上、12~19歳では男性の50%以上、女性の75%以上が、WHOのガイドラインに達していないことが判明した。20代では年齢とともに運動レベルの増加が認められたが、中年期から高齢期にかけて運動レベルは低下した。すべての年代において、男性のほうが女性よりも運動レベルが高い傾向が認められた。しかし中年期以降は、男性の運動レベルは女性に比較して急速に低下した。60歳以上の成人では、男性のほうが運動不足で、軽度の運動レベルも男性のほうが女性より低かった。
本研究では、異なるグループにおける1日のうちで運動レベルが最も高い時間帯および最も低い時間帯も特定され、最も運動レベルが低い時間帯(小児や10代では午前中)を標的とすることで、運動を促進できるとしている。「運動レベル増大を目的としたキャンペーンでは、高強度の運動増加に重点を置いている。今回の研究は、これらの取り組みで1日のうちの時間帯を考慮し、低負荷の運動を増加させて運動不足を解消することにも重点を置くべきであることを示唆する」と、Zipunnikov氏は述べている。