昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1874年生まれのグスターヴ・ホルストの作品。
交響曲ヘ長調「コッツウォルズ」作品8は、
1899年から1900年の間に作曲された作品である。
1900年7月24日に完成し、1902年4月24日に初演された。
ボーンマスで行われ、この時の指揮はダン・ゴットフリー。
解説書にはそんな詳しい説明が書かれている。
ホルストがこの交響曲を作曲したきっかけには、
ボア戦争(南ア戦争)との関連があるらしい。
コッツウォルズからも出征した人々がおり、
ズールー戦争でも多くの人が亡くなり、
コッツウォルズも深い悲しみに包まれたようだ。
実際にコッツウォルズのバーフォードの教会でも、
その墓石には若くして両親を失った子どもの悲しみが書かれ、
大切な人を失った様々な人々の悲しみの声を見た。
戦争はこんなのどかな村も無関係ではなかった。
ホルストも戦争による人々の悲しみの中で、
その人々が悲しみを乗り越えてほしいと思ったのか、
美しいコッツウォルズの村々を題材にした交響曲を
作曲しようと思い立ったのかもしれない。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、
ワグナー風のファンファーレの冒頭に続き、
民謡調の音楽が展開されるが、その音楽はドイツ的で、
ブラームス的な部分もあり、のどかな田園風の曲である。
第二楽章モルト・アダージョはエレジーで、
「ウィリアム・モリスの思い出に」という副題が付いている。
ホルストは学生時代ウィリアムス・モリスの講演を、
ハマースミスのケルムスコット・ハウスで聞いたようだ。
ケルムスコット・ハウスとはウィリアムス・モリスが、
1878年に入居した家のことであるが、
その講演を聞いた数ヵ月後にモリスは亡くなり、
その個人的な悲しみがそこに投影されている。
途中第一楽章の民謡調の主題が、ホルンなどに現れたりはするが、
とにかく深い悲しみが、全体を覆っているのである。
曲自体はやはりブラームス風ではある。
第三楽章プレスト-アレグレットはスケルツォ楽章で、
金管楽器を中心とした舞踏的な粗野な旋律と、
弦楽器による流れるような旋律が対照的だ。
中間部のトリオは、田園的でグリーグ的なところもある。
冒頭の舞踏的な主題が再び現れ、
トリオの部分の主題も再現されるが、
最後は金管楽器により華やかに終わる。
第四楽章アレグロ・モデラートのフィナーレは、
のどかな田園風の優しい感じの音楽で始まる。
この楽章の曲もブラームス風の音楽であり、
彼の師スタンフォードからの影響があるのかもしれない。
その一方で中世的な颯爽とした音楽はワグナー的でもある。
交響曲の最後は、堂々とした感じで華やかに終わる。
途中聴いたのは1874年生まれのグスターヴ・ホルストの作品。
交響曲ヘ長調「コッツウォルズ」作品8は、
1899年から1900年の間に作曲された作品である。
1900年7月24日に完成し、1902年4月24日に初演された。
ボーンマスで行われ、この時の指揮はダン・ゴットフリー。
解説書にはそんな詳しい説明が書かれている。
ホルストがこの交響曲を作曲したきっかけには、
ボア戦争(南ア戦争)との関連があるらしい。
コッツウォルズからも出征した人々がおり、
ズールー戦争でも多くの人が亡くなり、
コッツウォルズも深い悲しみに包まれたようだ。
実際にコッツウォルズのバーフォードの教会でも、
その墓石には若くして両親を失った子どもの悲しみが書かれ、
大切な人を失った様々な人々の悲しみの声を見た。
戦争はこんなのどかな村も無関係ではなかった。
ホルストも戦争による人々の悲しみの中で、
その人々が悲しみを乗り越えてほしいと思ったのか、
美しいコッツウォルズの村々を題材にした交響曲を
作曲しようと思い立ったのかもしれない。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、
ワグナー風のファンファーレの冒頭に続き、
民謡調の音楽が展開されるが、その音楽はドイツ的で、
ブラームス的な部分もあり、のどかな田園風の曲である。
第二楽章モルト・アダージョはエレジーで、
「ウィリアム・モリスの思い出に」という副題が付いている。
ホルストは学生時代ウィリアムス・モリスの講演を、
ハマースミスのケルムスコット・ハウスで聞いたようだ。
ケルムスコット・ハウスとはウィリアムス・モリスが、
1878年に入居した家のことであるが、
その講演を聞いた数ヵ月後にモリスは亡くなり、
その個人的な悲しみがそこに投影されている。
途中第一楽章の民謡調の主題が、ホルンなどに現れたりはするが、
とにかく深い悲しみが、全体を覆っているのである。
曲自体はやはりブラームス風ではある。
第三楽章プレスト-アレグレットはスケルツォ楽章で、
金管楽器を中心とした舞踏的な粗野な旋律と、
弦楽器による流れるような旋律が対照的だ。
中間部のトリオは、田園的でグリーグ的なところもある。
冒頭の舞踏的な主題が再び現れ、
トリオの部分の主題も再現されるが、
最後は金管楽器により華やかに終わる。
第四楽章アレグロ・モデラートのフィナーレは、
のどかな田園風の優しい感じの音楽で始まる。
この楽章の曲もブラームス風の音楽であり、
彼の師スタンフォードからの影響があるのかもしれない。
その一方で中世的な颯爽とした音楽はワグナー的でもある。
交響曲の最後は、堂々とした感じで華やかに終わる。