Mars&Jupiter

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マイケル・ティペットの交響曲第1番を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-11-27 07:17:58 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1905年生まれのティペットの作品。
彼の略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
交響曲第1番は1944年から1945年にかけて作曲された。
初演は1945年11月にマルコム・サージェントの指揮、
リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で行われた。

第一楽章アレグロ・ヴィゴローソ、クワジ・アラ・ブレーヴェは、
イギリス音楽の流れを受けた伝統的なスタイルで書かれており、
疾走感のある軽快な弦楽器と木管楽器のかけあいがいい。
金管楽器や打楽器も加わり、ダイナミックに展開するところもあるが、
弦楽器を中心に音楽が展開されている感じがする。
最後は弦楽器中心に演奏され、静かにそしておだやかに終わる。
第二楽章アダージョは、コントラバスにより重々しく始まる。
オーボエ・ソロはやや寂しげな旋律を奏で、
他の管楽器もそれを受け継いでいくが、
金管楽器と弦楽器によりいったん情熱的な盛り上がりをみせる。
弦楽器と木管楽器によるやりとりがその後続き、
トランペットなど金管楽器と弦楽器によるやりとり、
そしてフルートの二重奏によるさまようような旋律が奏される。
そして弦楽器と金管楽器による盛り上がりを経て、
オーボエのソロが奏されたあと、大きなクライマックスを迎え、
最後は消えるように静かに終わる。

第三楽章プレストは三部形式で書かれているようで、
冒頭は金管楽器が、祝典的な華やかな旋律を奏で、
それに続き弦楽器と木管楽器がリズミックな旋律を奏でる。
中間部はゆるやかな弦楽合奏による音楽で、イギリス的である。
最後は冒頭の祝祭的な旋律が金管楽器によって奏される。
第四楽章アレグロ・モデラート・マ・コン・ブリオ・
エ・ピュ・タルデ・コン・デリカテッツァは、
まず弦楽器中心にフーガ風で対位法による音楽を奏でる。
木管楽器も加わって展開される音楽は軽快で、
2分あたりから流れる音楽は北欧風であり、
フルート、クラリネット、オーボエなど、
木管楽器により奏される音楽は幻想的であり、
室内楽的な世界はニールセン風でもある。
最後のティンパニ等によって規則的に繰り返すトゥッティは、
印象的で、それが繰り返される中で全曲を閉じる。
コメント
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