昨日は二俣川から三ツ境駅まで歩きました。
途中聴いたのは1921年生まれのアーノルドの作品。
彼の略歴については、管弦楽曲編で触れたので省略する。
交響曲第3番作品63は、1954年から1957年にかけて作曲された。
王立リヴァプール・フィルハーモニー協会の委嘱を受け作曲され、
王立リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団により、
ジョン・プリッチャードの指揮で、1957年12月2日に初演された。
第一楽章アレグロは、重々しい弦楽器の演奏で始まる。
これには彼の母の死やロシア旅行の影響がみられるようだ。
フルートやオーボエ、クラリネットの木管楽器のソロなどが、
奏でる旋律はロシア風の哀愁を漂わせているが、
一方金管楽器によるダイナミックで荒々しい旋律も印象的だ。
最後はフルートのソロが奏されて終わるが、
なんとなくショスタコーヴィチ風である。
第ニ楽章レントは、ゆったりとした弦楽器の伴奏に乗って、
オーボエ・ソロが哀愁を帯びた旋律を吹き、
他の木管楽器がこれに続き、この主題を中心に音楽は進行していく。
弦楽器のピッチカートはショスタコーヴィチを感じさせるところもある。
深い悲しみを感じる曲であり、木管のソロはシベリウス風でもある。
3音による音型はやがてシリアスな感じの中、
クライマックスを迎え、最後は悲劇的な感じの中で終わる。
第三楽章アレグロ・コン・ブリオは、クラリネットなども
木管楽器がおどけたような軽快な旋律が奏されて、
曲は室内楽風なところはシベリウスやニールセンを思わせる。
それまでの楽章にあったような重々しさを感じさせない、
スケルツォ風の軽快な音楽であるが、最後は盛り上がりをみせ、
最後は再び緊張感あふれる音楽となり、荒々しく奏す打楽器に、
金管楽器が華やかな感じを加え、堂々と終わる。
交響曲第4番作品71は、BBC交響楽団からの委嘱を受け、
1960年に作曲され、作曲者自身の指揮のもと、
BBC交響楽団により、1960年11月2日に初演された。
交響曲第3番とは違い、全体的に明るく親しみやすさをもっている。
第一楽章アレグロは、弦楽器が奏するロマンティックな旋律、
そして荒々しく原始的なものを感じさせる打楽器群のリズム、
そしてそのあと弦楽器に現れるポピュラー音楽的で、
魅力的な旋律が印象的であり、ブラスバンド好きの人であれば、
その後の展開も含めてきっと気に入るところなのだろう。
金管楽器をよく知り尽くしているアーノルドらしい音楽である。
バーンスタインのウェストサイド・ストーリーを思わせる
打楽器群の強烈なリズムは西インド諸島、アフリカの太鼓などの
打楽器とそのリズムに影響を受けているようだ。
最後はロマンティックな雰囲気の中、弦楽器中心に静かに終わる。
第ニ楽章ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポは、
スケルツォ楽章であり、特徴的な打楽器のリズムに乗って、
管楽器が活躍する幻想的な短い音楽である。
第三楽章アンダンティーノは、フルート・ソロで始まる。
ゆったりとした中で、二つの主題により曲は展開されていく。
前楽章の旋律がゆったりとしたテンポで展開されるのはおもしろい。
第四楽章コン・フォコは、対位法的なスタイルで始まる。
木管楽器が軽快に、金管楽器と打楽器が豪快に主題を演奏する。
各楽章の旋律やリズムの部分が回想的に変形され登場する。
最後はポピュラーな行進曲が変形されつつ登場する。
今までの様々な旋律が渾然一体となり、
最後は金管楽器と打楽器中心に華やかな演奏で終わる。
途中聴いたのは1921年生まれのアーノルドの作品。
彼の略歴については、管弦楽曲編で触れたので省略する。
交響曲第3番作品63は、1954年から1957年にかけて作曲された。
王立リヴァプール・フィルハーモニー協会の委嘱を受け作曲され、
王立リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団により、
ジョン・プリッチャードの指揮で、1957年12月2日に初演された。
第一楽章アレグロは、重々しい弦楽器の演奏で始まる。
これには彼の母の死やロシア旅行の影響がみられるようだ。
フルートやオーボエ、クラリネットの木管楽器のソロなどが、
奏でる旋律はロシア風の哀愁を漂わせているが、
一方金管楽器によるダイナミックで荒々しい旋律も印象的だ。
最後はフルートのソロが奏されて終わるが、
なんとなくショスタコーヴィチ風である。
第ニ楽章レントは、ゆったりとした弦楽器の伴奏に乗って、
オーボエ・ソロが哀愁を帯びた旋律を吹き、
他の木管楽器がこれに続き、この主題を中心に音楽は進行していく。
弦楽器のピッチカートはショスタコーヴィチを感じさせるところもある。
深い悲しみを感じる曲であり、木管のソロはシベリウス風でもある。
3音による音型はやがてシリアスな感じの中、
クライマックスを迎え、最後は悲劇的な感じの中で終わる。
第三楽章アレグロ・コン・ブリオは、クラリネットなども
木管楽器がおどけたような軽快な旋律が奏されて、
曲は室内楽風なところはシベリウスやニールセンを思わせる。
それまでの楽章にあったような重々しさを感じさせない、
スケルツォ風の軽快な音楽であるが、最後は盛り上がりをみせ、
最後は再び緊張感あふれる音楽となり、荒々しく奏す打楽器に、
金管楽器が華やかな感じを加え、堂々と終わる。
交響曲第4番作品71は、BBC交響楽団からの委嘱を受け、
1960年に作曲され、作曲者自身の指揮のもと、
BBC交響楽団により、1960年11月2日に初演された。
交響曲第3番とは違い、全体的に明るく親しみやすさをもっている。
第一楽章アレグロは、弦楽器が奏するロマンティックな旋律、
そして荒々しく原始的なものを感じさせる打楽器群のリズム、
そしてそのあと弦楽器に現れるポピュラー音楽的で、
魅力的な旋律が印象的であり、ブラスバンド好きの人であれば、
その後の展開も含めてきっと気に入るところなのだろう。
金管楽器をよく知り尽くしているアーノルドらしい音楽である。
バーンスタインのウェストサイド・ストーリーを思わせる
打楽器群の強烈なリズムは西インド諸島、アフリカの太鼓などの
打楽器とそのリズムに影響を受けているようだ。
最後はロマンティックな雰囲気の中、弦楽器中心に静かに終わる。
第ニ楽章ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポは、
スケルツォ楽章であり、特徴的な打楽器のリズムに乗って、
管楽器が活躍する幻想的な短い音楽である。
第三楽章アンダンティーノは、フルート・ソロで始まる。
ゆったりとした中で、二つの主題により曲は展開されていく。
前楽章の旋律がゆったりとしたテンポで展開されるのはおもしろい。
第四楽章コン・フォコは、対位法的なスタイルで始まる。
木管楽器が軽快に、金管楽器と打楽器が豪快に主題を演奏する。
各楽章の旋律やリズムの部分が回想的に変形され登場する。
最後はポピュラーな行進曲が変形されつつ登場する。
今までの様々な旋律が渾然一体となり、
最後は金管楽器と打楽器中心に華やかな演奏で終わる。