Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ボフスラフ・マルティヌーの2つのバラードH.228を聴く

2011-04-12 06:22:27 | ボフスラフ・マルティヌーの作品
昨日は誕生日だったので、横浜のリゴレットで食事。
月曜日というのに結構席が埋まり、にぎわっている。
そんなこともあったのでウォーキングは休みました。
今回とりあげるのは、マルティヌーの歌曲である。
2つのバラードH.228は1932年に作曲された。
今回聴いたCDは、オルガ・チェルナーのメゾ・ソプラノ、
イトカ・チェホヴァーのピアノ演奏による。
第一曲「吟遊詩人が彷徨っていた」の歌詞は民話から採っている。
三人のハンサムで若い吟遊詩人が田舎をさまよい、談話している。
彼らはヴァオイリンの材料となるかえでの材木を探していた。
すると「来い、この一部を切ってヴァイオリンを作ろう!
きっといい音色がするヴァイオリンができるさ」と彼らは話す。
そこで木をまず切ると、木は青ざめ、二度目には木は泣き、三度目には話した。
「切らないで、もっともハンサムで若い吟遊詩人たちよ、
わたしは木ではなく、肉体と血だ。わたしの根元を掘りだして、
わが父に渡してほしい。わが父のよろこび、そしてわが母のかなしみのために。」
「母はわたしの恋人に反対し、わたしにのろいをかけた。
おお不幸な母よ、自分の子どもにのろいをかけた者」と木は話した。
ピアノの伴奏に続く歌は民謡風であり、淡々とした歌のあと、
木が話す部分の歌は情熱的で、訴えかけるような劇的な感じである。
第二曲「孤児」も民話から採っており、会話風で劇的な感じの歌である。
ピアノの伴奏が歌と交互に現れ、神秘的な音を奏でていい。
コメント
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