ボフスラフ・マルティヌーの交響曲第５番H.310を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
朝の７時くらいでも日差しが強く、歩くと暑い。
途中聴いたのは、マルティヌーの交響曲である。
交響曲第５番H.310は、1946年に作曲された。
初演は翌47年5月28日クーベリック指揮、チェコ・フィルで行われた。
その曲はチェコ・フィルに献呈されている。
今回聴いたＣＤは、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。
第一楽章アダージョは、弦楽器と木管楽器でゆっくりと神秘的に始まる。
ピアノのきらびやかな音と木管楽器とのやりとりがあり、
やがて木管楽器がやさしくそして軽快に旋律を奏で、
トランペットなど金管楽器と打楽器が入り荒々しくなる。
それが繰り返されたあとは、弦楽器がゆったりと美しい旋律を奏でる。
ピアノが入り、再び冒頭の神秘的な音楽が繰り返される。
ピアノのきらびやかな音と木管楽器とのやりとりがあり、
木管楽器による軽快な旋律と金管楽器と打楽器の荒々しい部分を経て、
木管楽器と弦楽器の軽快な旋律のやりとりが続き、
弦楽器が美しい旋律を奏でる中、打楽器がリズムを軽快に叩き、
金管楽器中心に盛り上げたあと、堂々とした感じで終わる。
ロジェストヴェンスキー盤はライブ録音で、
木管楽器などの音質は決してよくないが軽快な演奏で聴かせてくれる。

第二楽章ラルゲットは、自由なロンド形式で書かれている。
木管楽器と弦楽器の軽快なやりとりで進んでいく。
独奏フルートが主題を奏でる部分は神秘的で美しい。
上昇する音型を繰り返し盛り上がっていくのはマルティヌーらしい。
そのあと再び弦楽器と木管楽器の軽快なやりとりが続く。
そしてトランペットがファンファーレのような音型を繰り返し、
再び木管楽器と弦楽器の軽快な掛け合いが続いていく。
そして木管楽器の伴奏の上で独奏ヴァイオリンが甘美な旋律を奏で、
上昇する音型を管弦楽全体で繰り返し盛り上がったあとは、
木管楽器と金管楽器との掛け合いでリズミカルに曲は進行し、
そこに弦楽器も加わり盛り上がった後、チェロがやさしく旋律を奏でて、
木管楽器がリズムを軽快に刻む中、颯爽と終わる。
第三楽章レント－アレグロは、弦楽器による哀愁を帯びた感じで始まる。
ホルンも入り孤独感のある音に木管楽器が加わり、
やがて弦楽器中心に曲はしばらく続き、
金管楽器などが加わるとレントの導入部は終わり主部に入り、
弦楽器がやや明るい感じの主題を奏でていく。
しかし、時々冒頭の哀愁を帯びた旋律も顔を出す。
木管楽器と弦楽器の旋律のやりとりが続き、神秘的な部分となり、
前楽章の上昇する音型も幻影のように顔を出し、
オーボエなど木管楽器による軽快な旋律が登場する。
やがて金管楽器と打楽器を中心に輝かしく盛り上がりをみせるが、
冒頭の哀愁を帯びた旋律も時々顔を出し、
打楽器の叩くリズムの中、悲劇的な感じをみせながら突然終わる。