Mars&Jupiter

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ボフスラフ・マルティヌーの牧歌集H.190を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-05-07 17:42:58 | ボフスラフ・マルティヌーの作品
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは、マルティヌーの室内楽曲である。
牧歌集H.190は、1930年に作曲された。
チェロとピアノのために書かれた6つの小品である。
今回聴いたCDは、クリスティアン・ベンダのチェロ、
セバスティアン・ベンダのピアノ演奏による。
第1曲アンダンテは、ピアノのゆったりした前奏に続き、
チェロが歌うように牧歌的な旋律を奏でていく。
ここではピアノはほとんど伴奏に徹しており、
チェロが奏でる冒頭の主題が再び繰り返され、
最後はおだやかな感じで静かに終わる。
第2曲アレグレット・モデラートは、
明るく軽快な旋律がチェロとピアノで交互に現れ、
この主題をもとに展開され、動きのある生き生きとした曲である。

第3曲アダージョは、ピアノによる行進曲風の伴奏に乗って、
チェロがゆったりとした田園風の旋律を歌いだす。
独奏チェロによる短いカデンツァ風の部分もあり、
ピアノが幻想的な雰囲気を作り出している。
冒頭のチェロによる旋律が再び奏されて、
最後は消え入るような中、チェロのみとなって終わる。
第4曲モデラートは、軽快な旋律が新古典主義的な趣で、
チェロとピアノが掛け合いながら展開していく短い曲である。
第5曲ラルゴは、独奏チェロによる哀愁ある旋律から始まり、
それにピアノが和音を重ねながら進行していく。
中間部はチェロが訴えかけるように演奏するのに呼応し、
ピアノも掛け合い、しかしチェロ中心に曲はドラマティックに展開する。
第6曲アレグレットは、軽快な旋律をチェロが奏し、
ピアノがそれを受け継ぎ、互いに掛け合いながら曲は進行する。
最後まで軽快なテンポで進み、チェロがピチカートを奏し、
ピアノと掛け合う中、さわやかな感じで終わる。
コメント
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