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ハワード・ハンソンの交響曲第5番作品43「神聖な交響曲」を聴く

2022-06-12 16:46:11 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1896年生まれのハワード・ハンソンが、
1954年に作曲した交響曲第5番作品43「神聖な交響曲」を取り上げる。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
この作品は単一楽章による交響曲である。
1955年初演時に作曲者自身はこの作品が、
聖ヨハネの福音書の中のキリストの復活に
霊感を受けて作曲したことを語っているようだ。
作品は3つの部分に分けられるようだ。
最初のアダージョの部分は、混沌とした感じで始まり、
金管楽器がコラール風の旋律を奏で、
そのあと弦楽器によるゆったりとした旋律が続き、
金管楽器により荒々しい感じになり、
やがて弦楽器中心の穏やかな音楽になるが、
盛り上がる部分もあり、静かな部分と交互に現れる。
第2の部分はイングリッシュホルンによる旋律で始まる。
パストラーレの部分で、その旋律は弦楽器により繰り返される。
やがて木管楽器や金管楽器など他の楽器にも引き継がれていく。
金管楽器など中心に盛り上がりを見せる。
第3の部分はグレゴリオ聖歌の主題に基づく、
金管楽器によるコラールであり、クライマックスである。
その主題が高らかに奏でられて、最後は静かに終わる。

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