Mars&Jupiter

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カール・オルフの小協奏曲、そしてガリレオ・ガリレイの父

2007-12-08 08:14:11 | カール・オルフの作品
昨日は飲み会のため、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのはオルフの小協奏曲(Kleines Konzert)。
管楽器とチェンバロによる作品で、1927年に作曲されている。
16世紀の作曲家の作品を管楽器用に編曲したものなので、
曲自体は彼のオリジナルではないが、
忘れてはならないオルフの活動としては、
モンテヴェルディなど過去の作曲家の作品を発掘し、
現代において演奏できる形にしたという功績があげられる。
この作品もその一つであると考えていい。

曲は5つの小品から構成される。
第1曲の原曲は、ヴィンセンツォ・ガリレイの
リュートのために書かれた作品である。
このヴィンセンツォ・ガリレイ(Vincenzo Galilei)は、
なんとあの天文学者・物理学者で有名な
ガリレオ・ガリレイの父なのである。
第2曲は16世紀の作曲者不詳の作品である。
第3曲から第5曲は、ジャン=バティスト・ベザールの作品。
フランスのリュート奏者および作曲家として有名である。
これらの作品を管楽器用に編曲した
オルフの腕前はなかなかである。
ジャン=バティスト・ベザールの作品については、
原曲は知らないが、軽快な作品に仕上がっている。

ところでこのCDは、「カルミナ・ブラーナ」や「月」、
そして「賢い女」の管楽器編曲版もおさめられている。
3つの作品とも編曲はヴァネックによるもの。
「カルミナ・ブラーナ」はいまいちという感じだが、
「月」と「賢い女」は管楽器の良さを活かし、
なかなかの仕上がりのような感じがする。

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