Mars&Jupiter

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カール・オルフの「プロメテウス」を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2007-12-09 09:23:07 | カール・オルフの作品
昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのはオルフの「プロメテウス」。
第1場から第5場までを聴いた。
全9場からなるこの作品は1967年に作曲された作品で、
演奏時間は2時間を越す大作である。

CDの英文の解説書によると
初演は1968年3月24日シュトゥツガルト。
アイスキュロスの「縛られたプロメテウス」だが、
本人の手による作品ではないという説もある。
「アンティゴネ」、「僭主オイディプス」とともに、
ギリシア悲劇3部作のひとつをなしている。
テキストは前作までのドイツ語訳ではなく、
ギリシア語を使用している。

冒頭の音楽はその悲劇性を示すように、
打楽器の連打が続くが、
この中には日本の大太鼓が含まれている。
プロメテウスは、人間に火を与える。
そのことがゼウスの怒りをかい、
スキュティアの岩山に縛り付けられる。
そこで、彼は苦痛を強いられるのである。
ここでも打楽器は繰り返すリズムを刻み、
音楽はその劇の展開の中で効果的な場面で使うが、
やはり、話される言語が「アンティゴネ」、
「僭主オイディプス」とは違い、ギリシア語なので、
しっくりした印象を持つことができ、納得できる。
やはりなかなか聴きごたえのある作品である。

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