本ブログにて「その1」、「その2」として紹介してきた「明末呉須染付 蓮池水禽文様大図」という代表的な明末呉須染付の代表的な作例の作品です。染付の発色がよく、明末呉須染付の中では状態が良いほうですが、なかなか無傷で完品の作品が少なく、本作品についても残念ながら割れの補修跡があります。
明末呉須染付 蓮池水禽文様大皿 その3
割補修跡有 誂箱
全体サイズ:口径360*高台径*高さ72
明末の漳州窯のおける大皿の作品は、呉須染付・呉須赤絵(青絵)・餅花手と大きく3つに分かれますが、その中の「呉須染付」に分類される作品です。
漳州窯のおける大皿の作品は、「呉須染付」、「呉須赤絵(青絵)」、「餅花手」の3種類を紹介してきましたが、圧倒的に「餅花手」の作品が少なく、本ブログにて2作品を紹介するのみです。「呉須赤絵(青絵を含む)」も数多く紹介してきましたが、一番入手しやすいのが本作品のような「呉須染付」に分類される作品です。
「呉須赤絵(青絵)」と同じく「虫喰」や「砂付高台」が特徴ですが、なんといっても絵付けの軽妙さが一番の見所ですね。発色の良い作品を選ぶのがポイントのようです。中央の鳥は鳳凰などが多く、何を描いているか分からない作品も多くあります。
高台が汚いという方が多いと思いますが、当時の人々はこれが趣があると評したとか??
畳は擦れるし、重ねて保管すると下の器の釉薬が擦れるなど問題は多いと思いますが、古来より李朝なども砂付高台を良しとしたようです。
明末の漳州窯のおける大皿の作品で「呉須染付」に分類される「蓮池水禽文様大皿」と題される作品を並べてみました。
さらには下記の作品を加えてみましたが、一回り小さな作品は古染付に分類される作品です。
「古染付」はそれほど大きな作品ではなく、薄造りになっており、芙蓉手と称するようにデザインも少し変化していきます。
大きく重い皿は保管には十分に気を使いましょう。重量のある作品は真田紐は太めの袋紐が基本です。
そういえばこの原稿の下書きを書き終えてから、最近のなんでも鑑定団に同様の作品が出品されていましたのでご存知の方も多いと思います。下記の作品がその作品です。
説明には「漳州窯で焼かれた皿。江戸時代初期に日本にたくさん渡ってきたもので「呉須手」と呼ばれている。景徳鎮のものは真っ白で、綺麗な鮮やかな青で文様が描かれているが、それに比べると土の色が悪いので、白く化粧してスピーディに文様を描く。ちょっと乱暴に見えるがそれが面白い、ということで大事に伝えられてきた。日本人が好きな器。」とごく一般的なことが記されています。出品者は20万円で購入したそうですが、評価金額は40万円だそうです。
どうも現在のレートとなんでも鑑定団のレートは相変わらず一桁違うようですね。
*お呉須赤絵についても「蓮池水禽文様」は数多くあります。後日、作品を紹介する予定です。
明末呉須染付 蓮池水禽文様大皿 その3
割補修跡有 誂箱
全体サイズ:口径360*高台径*高さ72
明末の漳州窯のおける大皿の作品は、呉須染付・呉須赤絵(青絵)・餅花手と大きく3つに分かれますが、その中の「呉須染付」に分類される作品です。
漳州窯のおける大皿の作品は、「呉須染付」、「呉須赤絵(青絵)」、「餅花手」の3種類を紹介してきましたが、圧倒的に「餅花手」の作品が少なく、本ブログにて2作品を紹介するのみです。「呉須赤絵(青絵を含む)」も数多く紹介してきましたが、一番入手しやすいのが本作品のような「呉須染付」に分類される作品です。
「呉須赤絵(青絵)」と同じく「虫喰」や「砂付高台」が特徴ですが、なんといっても絵付けの軽妙さが一番の見所ですね。発色の良い作品を選ぶのがポイントのようです。中央の鳥は鳳凰などが多く、何を描いているか分からない作品も多くあります。
高台が汚いという方が多いと思いますが、当時の人々はこれが趣があると評したとか??
畳は擦れるし、重ねて保管すると下の器の釉薬が擦れるなど問題は多いと思いますが、古来より李朝なども砂付高台を良しとしたようです。
明末の漳州窯のおける大皿の作品で「呉須染付」に分類される「蓮池水禽文様大皿」と題される作品を並べてみました。
さらには下記の作品を加えてみましたが、一回り小さな作品は古染付に分類される作品です。
「古染付」はそれほど大きな作品ではなく、薄造りになっており、芙蓉手と称するようにデザインも少し変化していきます。
大きく重い皿は保管には十分に気を使いましょう。重量のある作品は真田紐は太めの袋紐が基本です。
そういえばこの原稿の下書きを書き終えてから、最近のなんでも鑑定団に同様の作品が出品されていましたのでご存知の方も多いと思います。下記の作品がその作品です。
説明には「漳州窯で焼かれた皿。江戸時代初期に日本にたくさん渡ってきたもので「呉須手」と呼ばれている。景徳鎮のものは真っ白で、綺麗な鮮やかな青で文様が描かれているが、それに比べると土の色が悪いので、白く化粧してスピーディに文様を描く。ちょっと乱暴に見えるがそれが面白い、ということで大事に伝えられてきた。日本人が好きな器。」とごく一般的なことが記されています。出品者は20万円で購入したそうですが、評価金額は40万円だそうです。
どうも現在のレートとなんでも鑑定団のレートは相変わらず一桁違うようですね。
*お呉須赤絵についても「蓮池水禽文様」は数多くあります。後日、作品を紹介する予定です。