夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古伊万里各種 藍九谷(古伊万里) 染付蛸唐草文図六寸皿 江戸中期

2023-04-15 00:01:00 | 陶磁器
牡丹の花を花入れに・・・。



展示室に沢瀉徳利に庭に咲いた紫色の牡丹・・・。



客用洗面所に白いは同じく庭に咲いた牡丹・・・。



石黒宗麿の花入れの台には庭にあった欅から加工したもの・・・。



やはりこの花入れはいい・・・、実に堂々としています。



さて、本日は紹介するのは実用的な小皿。実用的な小皿類として染付の古伊万里系統の作品は手頃で良さそうなものをときおり入手しています。

最近、巷では豆皿が人気とか・・。



食器棚に手頃な同じサイズで同じようなデザインの作品をまとめてありますが、その一部分を並べてみました。



俗に「藍九谷」と称する作品でもかなり種類がありますね。本日は蛸唐草の文様が口縁にデザインされた作品を紹介します。

藍九谷(古伊万里) 染付蛸唐草文図六寸皿 江戸中期
高台内銘「大明年製」 誂箱
口径180*高台径*高さ32



若い頃に骨董市で「藍九谷」を初めて見た時にこれは欲しいと思いました。「藍九谷」専門の骨董商が骨董市で多くの作品を展示していましたが、とても高くて手が出ませんでした。眺めていると骨董商の奥さんが「焼きがあまいのならお安くしておきますよ。」といってくれて、初めて「藍九谷」の作品を入手したのが藍九谷との出会です。当時は古伊万里の全盛期、全般に作品のお値段が高かったですね。



「焼きが甘い」というのは、焼成が十分ではなく、細かい貫入が入った作品です。目視意外に指でちょっと叩いてみると、本来の焼成のよい作品は「カ~ン」と金属音がしますが、「焼きが甘い」と鈍い音のすることで判別できます。ただしこれは店頭では厳禁・・・・。



本作品はちょっと焼が甘い作品ですね。見た目では貫入が多く入っていることでも分かります。



それでも入手したのは「蛸唐草の文様」に惹かれたからです。下手物の蛸唐草には縁とりがありませんが、上等の蛸唐草文には丁寧に縁取りされています。本作品は周囲が白く縁取り(蝋抜きかな?)されて、その中間の丁寧さ?といったところ。



丁寧に作れた時代より時代が下がった江戸後期頃か?



普段使いには申し分ない作品でしょう。サイズも手頃です。



焼きが甘いので割れやすいかもしれませんが、意外に毀れないものです。



「銘」はありきたりの「大明年製」・・。



お値段も手頃になってきた古伊万里、少しずつ揃える方が増えるといいですね。

















































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