郷里の男の隠れ家の隣地が空き家になっていて、数年前に思い切って土地と家屋ともども購入していました。この隣地と裏の敷地も更地で購入しており、全部で300坪弱にこの男の隠れ場の広さが拡大しています。
物置として使用していましたが、外壁や屋根をはじめとして痛みがあり、解体かリフォームか迷ったのですが、今年から設計をしている友人らの応援でリフォームを開始しました。とりあえず今回は外壁がらみだけ・・・。
全体に足場を架けて大掛かりな工事となっています。屋根の色は母屋に合わせた感じにしました。高圧洗浄をかけて錆と汚れを落としてからの塗装です。
車庫の出入り口は手動のシャッターから新設の電動オーバースライダーに取り替えます。そのために既存の天井を450mm上げなくてはなりません。根元が腐食している柱はもう一本柱を抱かせます。玄関扉なども新規に交換する予定など、どんどん大がかりになってきました。
当方はなかなか現地に行けないので、友人ら3人に連絡を取りながら改修工事です。
本日紹介する作品は、裸婦の作家として知られている洋画家の原精一の作品ですが、当方では裸婦そのものの作品よりも着装している作品に出来の良さを感じています。
一般的に「一貫して裸婦を描き、女体の力動感を描き出そうとし、素速く適確なデッサンには定評がある。」という評価ですが、どうも当方では違う面を好みとしてるのかな・・・。本日紹介する作品も着衣の女性を描いた作品の紹介です。
赤衣少女 原精一画 その8
左下サインとキャンパス裏に題名とサイン有 油彩額装 誂タトウ+黄袋
M10号 額サイズ 縦687*横490 画サイズ:縦530*横333
家でも蒐集作品でも大切なのはメンテですね。
いいもの?をどう保管していくかで、蒐集のレベルが解るとか・・・・。
蒐集作品を飾るところもなく、乱雑に家内に所狭しと放置しているのは蒐集する意味がないに等しいでしょう。保管場所とメンテは蒐集する者の義務ですね。隣家の改修工事もこれが目的です。
作品上のサインは下記の写真のとおりです。
どうも贋作も多くあるらしい・・、素人の当方では真贋の判断はできないのですが、直感的にいいもの?だけを選んでいます。
*作品の裏面は板を取り付けておきます。古い作品の油彩画は裏面がこのような状態が多いですね。万が一に破損する恐れがあるので、保護板は付けておく必要があります。
キャンパス裏には下記のサインがあります。
原精一は高いデッサン力で多くの個展を開いては盛況のようです。裸婦画や人物画を多く描き、独特のタッチに繊細な写実力が特徴となります。
師とする鉄五郎の特徴あるフォ–ビスム、キュビスムとした作風とは違い、独特な油彩独特のタッチを写実的に描く原精一はこの師弟関係を精神的なつながりと表現しています。強い精神力を宿した原精一は時間さえあれば作品を作っていました。そのため意外に多く作品があります。
原精一の作品では憂いのあるような顔つきの女性が果敢なげに遠くを見つめている姿が特徴的です。とはいえ、暖色系を基本とした色彩のバランスや、明るい光りの使い方などで爽やかな印象すらも受けます。ガッチリとした骨太なラインで描かれる女性の姿も独特でインパクトを与えます。まさに、たおやかな人柄ながら芯の通った原精一の人間性を表しているとされます。
同じような作品を展示してみました。
デッサンを通じ、対象物の核となる真実を見出してきた原精一、彼の作品と生き様に未だなお多くのファンがいるようです。