peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ユキノシタ(雪の下)

2009年07月02日 | Weblog
史跡胆沢城跡のユキノシタ(雪の下)
 2009年6月27日





2009年6月27日(土)、「胆沢城あやめ祭り」が行なわれている
奥州市水沢区佐倉河にある史跡胆沢城跡で、「いさわのまほろば
胆沢城を歩く
」という催事が行なわれました。
⑥鎮守府八幡宮の赤鳥居~⑧追分石~⑦三代清水と歩いて
到着した三代清水(さんだいしみず)には、紫陽花や花菖蒲が植えられて
小公園になっていました。水が湧き出る所に生えたユキノシタ(雪の下)
が花を沢山咲かせていました。








史跡胆沢城跡のユキノシタ(雪の下) 鎮守府八幡宮境内




史跡胆沢城跡ウオッチング いさわのまほろば 胆沢城を歩く」で、
三代清水、⑧追分石と進んで、⑨外郭北門跡~⑩鎮守府八幡宮に倒着。




鎮守府八幡宮は、通称八幡(やはた)と呼ばれる水沢区の北郊、
佐倉河字宮ノ内にあります。胆沢川と北上川が合流する段丘右
岸上で、前面の胆沢城北外郭線の東北隅(艮=うしとら)を占
め、いわゆる城の鬼門に当たります。
現在の社殿のうち、幣殿、拝殿はおおむね江戸時代後期の様
式をとどめます。本殿は東西3間×南北2間、向拝(こうはい)
付き、南面、銅板葺で、もっとも原形を残すものです。幣殿は
東西3間×南北2間。拝殿は東西5間×南北3間、向拝付き、南面、
鉄板葺で、かつては南1間が土間と復原されています。平成4年
3月、市文化財指定。(以下省略、当日配布されたプリントより)
境内では、ユキノシタ(雪の下)が花を咲かせていました。




ユキノシタ(雪の下)ユキノシタ科 ユキノシタ属
Saxifraga stolonifera
湿った所や岩の上などに生える常緑の多年草。庭の隅や石垣など
にもよく植えられている。紅紫色で糸状の走出枝(ランナー)を出
し、その先に子苗をつくって殖える。花茎や葉には赤褐色の粗い毛
がある。

葉は根生し、長い柄があり、長さ3~5㎝のほぼ円形。表面は暗緑
色で濃淡のまだら模様があり、裏面は暗紫色を帯びる。

5~6月、高さ20~50㎝の花茎に白い小さな花を多数つける。花弁
は5枚。上側の3枚の花弁は小さく卵形、淡紅色で濃紅色の斑点が
ある。薬草として利用されるほか、食用にもなる。
 分布:本州、四国、九州。

オオキンケイギク(大金鶏菊)

2009年07月02日 | Weblog
史跡胆沢城跡のオオキンケイギク(大金鶏菊)
 2009年6月27日




胆沢城あやめ祭り」が行なわれている奥州市水沢区佐倉河の
史跡胆沢城跡
で、2009年6月27日(土)、
午前10時30分~正午の予定で「史跡胆沢城跡ウオッチング
いさわのまほろば 胆沢城を歩く」という催事が
ありました(定員20名)。


奥州市埋蔵文化財調査センター(水沢区佐倉河字九蔵田96-1)の
学芸員の案内で巡り歩いたのですが、県道270号線沿いにある⑥赤鳥居
(鎮守府八幡宮)の傍にオオキンケイギク(大金鶏菊)が花を咲かせていました。
 赤鳥居(鎮守府八幡宮の鳥居)。このそばに「八幡草分人家十二屋敷の碑」
があります。胆沢城が衰退していった後、各地に寺が造られ
(国分寺・刻文尼寺)、僧たちの住む僧坊が多数建てられました。胆沢城
周辺にはその屋敷が12あったことから十二屋敷という呼び名がついたよう
です。鎌倉時代、八幡宮の祭典を行うために1月から12月までの12の屋敷が
定められたことが記されています。四月や十月といった地名が現在も残っ
ています。(当日配布されたプリントより)





この後、⑦三代清水(さんだいしみず)という所を訪ねたのですが、そこでも
オオキンケイギク(大金鶏菊)が花を咲かせていました。


坂上田村麻呂、源頼義、源義家が飲んだと伝えられている清水が、
今もひっそりと湧き出ています。





オオキンケイギク(大金鶏菊)キク科 コレオプシス属
C0reopsis lanceolata
北アメリカのミシガン、フロリダ、ニューメキシコ州に分布する
多年草。明治中期に渡来し、矮性八重咲きの園芸品種も育成されて
いる。草丈60㎝ほど、葉は全縁で線形、比較的茎下部に集まる。
長い花茎を出して着花する。頭花は直径5~6㎝で純黄色、舌状花
の先端の欠刻が目立つ。キンケイギク(金鶏菊)C.basalisに比べ
頭花が大きいので、誤ってモンタナ、カンザス、フロリダ州などに
分布する同属のグランディフローラ C.grandifloraの学名が用いられる
ことが多い。
[栽培]多年草であるが、秋播き一年草の扱いをし、初夏に開花する。

コレオプシス属 Coreopsis南北アメリカ、熱帯アフリカ、ハワイ諸島に
約100種ほど分布する一年草または多年草。属名は「ダニに似ている」
の意で果実の形に因むとのこと。頭花の舌状花は通常8枚からなる。
キンケイギク(金鶏菊)C.basalis
テキサス原産の一年草で草丈40㎝、葉は羽状分裂し、頭花は直径
4~5㎝、舌状花は黄色で基部は紫褐色の蛇の目咲きになる。和名の
金鶏菊」は花色からきている。園芸品種には純黄色、蛇の目のない
ものがある。花壇用または切花用。
[栽培]容易。秋播きで春から初夏に開花。