2013年11月17日(日)、THE SASARA実行委員会、江刺体育文化会館:主催の「THE SASARA~鹿踊りの祈り~」という催事が江刺体育文化会館ささらホール(奥州市江刺区大通り1-59)に於て行われたので観に行ってきました。(13:00時開演、17:30時終演)
江刺鹿踊りは、街頭などでは何十回と見てきましたが、今回のような解説つきの舞台公演は初めてだったので、踊りの内容が良く理解できて大変感動しました。子や孫たちにも是非見せたいと思いました。
解説者:菊地和博氏(東北文教大学短期大学部総合文化学科長、教授)
司会者:及川正子さん(NPO法人いわてルネッサンス・アカデミア副理事長)
(下)「全席自由」というので12:15時(開場12:00)、受付に並んだ人たち(13:00時開演)。ロビーには出演団体などの旗が展示されていました。(下3つ)
(下)ロビーに展示されていた等身大の鹿踊り装束の人形。
(下)ロビーに貼り付け展示されていた鹿踊りの装束の部分(九曜星、仙台藩の伊達家紋、袴の模様など)
ザ・ササラ~鹿踊りの祈り~ 演目と出演団体(出演順)
1. 三光の儀 金津流野手崎獅子躍(庭元:菊池 司、世話人:菊池嘉晴、高橋 誠)
解説神前・仏前及び厳粛な儀式の場合に演ずる崇高な舞型である。日天・月天・星天の三光をかたどった御幣を立て、一同ひざまづいて拝礼する。中立(なかたで)が「陽」太鼓を叩きながら、月坐の幣・星座の幣・日座の幣へと「鳥跳ね」をし拝礼する。神仏を尊奉する唄をうたいながら、これを3回繰り返す。
2.礼庭 奥山行山流清衡鹿踊(庭元:中島清登、世話人:千田健悦、渡邊律子)
解説基本となる踊りです。最初に庭褒めの歌で始まり、人込みをします。体制の整ったところで入端、廻り切り、雌鹿(めじし)の一人狂い、側鹿(がわじし)の三人狂い、中立(なかだち)狂い、鹿の子、引端と展開していきます。
3.鉄砲踊 奥山行山流地ノ神鹿踊(庭元:菊池雄行、世話人:佐藤美幸、菊池久耕)
解説群れ遊ぶ鹿に忍び寄った山立(猟師)が一発の銃弾を放つ。身を潜めて山立をやり過ごした鹿たちは静かに起き上がり無事を確認しあうのだが、一頭の仲間が不明となる。雄鹿(中立)等の懸命の捜索による発見されるのであるが、そこには身じろぎせず横たわる仲間の姿があった。雄鹿と友鹿は嘆き悲しみ掛け合いで歌を唄う。
4.島霧 金津流伊手獅子躍(庭元:菊池 文男、代表者:稲田文夫、世話人:佐々木榮一、佐藤昌喜)
解説礼庭とは異なる太鼓の調べや所作で展開され、随所に面白さのある踊りです。「庭切りの前歌」「庭切りの歌」で進み、この踊りの山場である「逢初め川原の狂い」に入ります。狂いでは、牡鹿同志の争う場面が見どころかと思います。続いて総立ちとなり「鹿の子」「引き上げの歌」で終わります。
http://www.thr.mlit.go.jp/isawa/sasala/vol_11/vol11_2f.htm [鹿踊りのルーツと独特の装束の謎に迫る]
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