peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

エゾユズリハ(蝦夷譲葉)の実 2008年10月28日

2008年10月28日 | Weblog
奥州市江刺区回進堂のエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の実
 2008年10月28日






2008年10月28日(火)、奥州市江刺区愛宕字力石210にある回進堂
に寄りました。直営店の道路側で、刈り込まれて垣根状に仕立てら
れたエゾユズリハ(蝦夷譲葉)が、藍黒色の果実をつけていました。






エゾユズリハ(蝦夷譲葉)トウダイグサ科 ユズリハ属
Daphniphyllum macropodum var.humile
「ユズリハ(譲葉)」の和名は、新葉が開いてから、後を譲るように
古い葉が落ちることによる。山地に生える常緑低木で、高さ5~10mに
なる「ユズリハ(譲葉)」の変種。(ユズリハは、宮城県以南の暖地に
見られるが、岩手県には自育しないとのこと)。自生しているものは、
ふつう高さ1mほどの低木で、ヒナユズリハとも呼ばれる。
多雪地の林の下に多く、枝はしなやかで、幹の下部は横に這う。葉は
枝先に互生して輪生状にまとまってつく。葉身は長さ10~15cm、幅4
~6cmほどの狭長楕円形。縁に鋸歯はなく、表面は濃緑色で光沢があり、
裏面は白色を帯びる。葉柄は短くてふつう赤いが、緑色のものもある。

花期は5~6月。葉のつけ根に長さ4~8cmの総状花穂がつく。雌雄別株。
花には花弁も萼片もなく、雄花は雄しべの赤い葯が目立つ。雌花は子房
が緑色であまり目立たない。
果実は直径7~10mmほどの球形の核果で、秋に粉白色を帯びた藍黒色に
熟す。
分布:北海道、本州(中部地方以北の主に日本海側の山地)。岩手県
では奥羽山脈、北上高地北部の日本海型のブナ林の林床に生育する。

エゾユズリハ(蝦夷譲葉)

2008年10月28日 | Weblog
北上市詩歌の森公園のエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の実
 2007年11月27日




2007年11月27日(火)、北上市に出かけたので、本石町にある詩歌の
森公園に寄ってみました。落葉樹の葉が沢山落ちており、その落ち葉を
作業員の方たちが掻き集めて運んでいました。風は冷たかったものの
日差しがあり、2時間も過ごしてしまいました。



この公園は、県立黒沢尻工業高校があった所で、市内村崎野に移転した
跡地だそうです。(その前は県立和賀高校とのこと)


この公園の「山口青邨(せいそん)/雑草園」の真向かいの所に
黒藍色の実を沢山つけたエゾユズリハ(蝦夷譲葉)がありました。
この木は、雪国に多いので、雪の重さであまり背の高いものが見ら
れないそうですが、この木は2mほどありました。









奥州市水沢区慶徳公園のエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の実
 2006年12月2日






2005年12/2(土)、奥州市水沢区の市立水沢図書館の川を挟んだ
隣に「慶徳公園」があるのですが、そのトイレの前に植えられた
「エゾユズリハ(蝦夷譲葉)」が黒藍色の果実をつけていました。
近くには新しく建設された「デンコードー(電巧堂)奥州店」も
あり、プリンターなどを見てきました。






エゾユズリハ(蝦夷譲葉)ユズリハ科 ユズリハ属
 Daphniphyllum macropodum var.humile
常緑低木。和名は、蝦夷(北海道)に自生する「ユズリハ(譲葉)」
という意味だが、本州(中部地方以北)にも多く自生しており、特に
日本海側の多雪地帯のブナなどの林床に多いという。高さは普通0.5~
1mぐらいのものが多いが、暖かい地方に移植されたものは3mにもな
るものもあるという。
 
積雪の重みで幹の下部(基部)が倒れて斜上し、枝はしなやかで折れ
にくく、若い枝は紅色を帯び、古い枝は葉痕が目立つ。
 
葉は互生し、葉柄は長さ2~4cm、紅色を帯びる。葉身は長さ10~15cm、
幅3~4cmの長楕円形~倒披針形。縁は全縁。側脈はユズリハよりも少な
く8~10対。質はユズリハよりもやや薄い。両面とも無毛。裏面は白色
を帯びる。

花は5~6月頃、新葉が展開する頃に咲く。前年枝も葉腋から総状花序
を出す。雌雄別株で、雄花は花弁も萼片もなく、褐紫色の葯が目立つ。
雌花の柱頭は褐紫色で、2~4個が外側に反り返る。
 
果実(核果)はほぼ球形で直径1cmほど、長い果柄があり、10~11月に
藍黒色に熟す。果序は垂れ下がり、核は長さ8~9mm。

アブチロン・メガポタミクム(浮釣木)

2008年10月27日 | Weblog
福島県国見町のアブチロン・メガポタミクム
/ウキツリボク(浮釣木) 2008年10月25日




2008年10月25日(日)、福島県伊達郡国見町大字藤田にある藤田商店街で開催されていた鹿島神社の例大祭を見に行きました。藤田商店街は、昔のメインストリート
で、国見町役場~藤田小学校~国見郵便局~藤田駐在所~福島信金国見支所~国見町商工会~東邦銀行国見支店~公立藤田総合病院~雇用促進住宅~JA伊達みらい国見支店などが沿道に並んでいます。現在の主要道路である国道4号線は少し離れた所を並行して走っています。




 昔からお祭りにつきものの綿あめ屋 

 藤田商店街にある医院の入口に鉢植えにされたウキツリボク
(浮釣木)と呼ばれているアブチロン・メガポタミクムが沢山
花を咲かせていました。






一関市東山町のアブチロン・ウキツリボク
 2005年11月10日


2005年11月10日、一関市東山町長坂字柴宿の住宅団地の民家に、
鉢植えの「アブチロン(浮釣木)」があり、沢山の花をつけて
いました。


アブチロン(Abutilon)は、熱帯から温帯にかけて100種類以上の
品種があるといわれていますが、この「アブチロン」の花は、釣り
に使うウキが浮いているように見えますので、和名の「ウキツリボ
ク(浮釣木)」にふさわしいと思います。

最初は赤いホオズキのような形で、次に下から黄色の部分が出てき
て、最後にこげ茶色の部分が出てきます。色のバランスが印象的です
が、この時間差攻撃で出てくるところがおもしろいところです。

なお、「アブチロン」とは、ギリシャ語の「牡牛」と「下痢」の2つ
の意味からなっており、家畜の下痢止めに効果があることから名づけ
られたとか。「フラワリング・メイプル」の別名もあるとのこと。
アブチロン・メガポタミクム/ウキツリボク(浮釣木)
アオイ科 イチビ(アブチロン)属 Abutilon megapotamicum
ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産のつる性常緑低木。花の
形からウキツリボク(浮釣木)の和名がある。また、チロリアンラ
ンプとも呼ばれている。無霜地帯なら露地で越冬できるとのこと。

アブチロンには、これとは別に広鐘形の花を咲かせる「ストリアツ
ム」Abutilon hybridumと呼ばれる園芸種がある。種名のハイブリダ
ムは交雑種の意。
交雑親も明らかでないとのことであるが、突然変異によるものなど
も含まれていると思われる。
葉の形も斑の有無も一定でなく、広鐘形の花はふつう有毛のガクを
もち、斜め下向きに咲くが、花つきは良く、15℃以上あれば周年開花
するとのこと。花色も朱色、橙、黄、白など変化に富む。

アブチロン(abutilon)/ウキツリボク(浮釣木)

2008年10月27日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のアブチロン・チロリアンランプ
 2007年12月7日




2007年12月7日(金)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
に行ってきました。大温室の入り口に置かれた鉢植えの「斑入り葉アブチ
ロン」が花を咲かせていました。




「世界の椿館・碁石」のアブチロン・チロリアンランプ
 2007年12月7日




2007年12月7日(金)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
に行きました。大温室内に「アブチロン・チロリアンランプ」と呼ばれる
植物が花を咲かせていました。




一関市東山町のアブチロン・ウキツリボク
 2005年11月10日


2005年11月10日、一関市東山町長坂字柴宿の住宅団地の民家に、
鉢植えの「アブチロン(浮釣木)」があり、沢山の花をつけて
いました。


アブチロン(Abutilon)は、熱帯から温帯にかけて100種類以上の
品種があるといわれていますが、この「アブチロン」の花は、釣り
に使うウキが浮いているように見えますので、和名の「ウキツリボ
ク(浮釣木)」にふさわしいと思います。

最初は赤いホオズキのような形で、次に下から黄色の部分が出てき
て、最後にこげ茶色の部分が出てきます。色のバランスが印象的です
が、この時間差攻撃で出てくるところがおもしろいところです。

なお、「アブチロン」とは、ギリシャ語の「牡牛」と「下痢」の2つ
の意味からなっており、家畜の下痢止めに効果があることから名づけ
られたとか。「フラワリング・メイプル」の別名もあるとのこと。

アブチロン(abutilon)/ウキツリボク(浮釣木)
アオイ科 アブチロン属(またはイチビ属やアティロン属)
abutilon hybridum

アブチロン属(イチビ属)は、世界の熱帯から温帯に約150種ある
低木または多年草で、まれに1年草もある。葉は普通は心臓形で全縁
である。花は腋生、単生して集散花序となり、ときに円錐花序となる。
一部が観葉植物として栽培される。

アブチロン(abutilon)には、「チロリアンランプ」とは別の種類
で「チャイニーズランタン」とか「インディアンマロウ」と呼ばれて
いる中央アジア・南アメリカ原産の種類(Abutilon×hybridum hort)
もある。
 
ハイビスカスを小さくしたような広鐘形の花を、春から晩秋まで長
期間咲かせるアブチロンは、花の色が赤、ピンク、黄、橙、白など
豊富で、比較的耐寒性もあり、鉢物のほか暖地では花壇にも植えられ
る。花はふつう有毛のガクをもち、斜め下向きに咲くが、花着きは良
く(生育環境は20~25度だが)15度以上あれば1年中花を咲かせること
ができるとのこと。
耐寒温度は5度と比較的寒さには強い植物だが、冬10度以下になる
地方では、室内に入れて、乾燥気味に管理することが推奨されてい
る。種名のハイブリダム(Hybridum)は交雑種の意。

画像は、2005年11月12日、たまたま入った平泉町のラーメン屋にあっ
た、鉢植えのアブチロン。




アブチロン(Abutilon) 2008年5月

2008年10月27日 | Weblog
一関市街地のアブチロン(Abutilon)
 2008年5月24日



2008年5月24日(土)、一関市山目側の寺前にあるダルマ薬局&100均
ショップで妻が買い物中、近くの民家の庭を見せていただきました。
いろいろな花が咲いていましたが、その中に冬の間家の中に置いてい
たという「アブチロン(Abutilon )」が黄色い花を咲かせていました。





アブチロン(Abutilon)アオイ科 アブチロン(イチビ)属
Abutilon spp.
熱帯から温帯にかけて150種ほども分布常緑低木、小高木、常緑宿根
草で、栽培されているものは低木が多いとのこと。近年、花の美しい
改良された園芸品種群が導入されている。(画像のものはアブチロン
の改良品種で「チロリアンハット」と呼ばれている。)
熱帯地では花壇、庭園、寒地では温室内で植栽するか鉢植えとする。
本属は花に萼状総苞がない点がほかの属と異なる。現在は野生種より
多くの交雑種の品種が栽培されることが多い。[栽培]温暖地では露地
で越冬するが、関東地方以北では越冬できない。[花期]温室内では周年。

葉は、縁が深く切れ込んだもの、鋸歯のあるものなど多彩。5~9月に咲く
花の多くは赤、黄、白、赤紫などで、盆形の5弁花に脈が入り、俯き気味に
咲く。
「キフ(黄斑)アブチロン」は葉に淡黄色か白色の斑点があり、観葉植物
としても好まれる。
花が黄色、萼が紅色の「ウキツリボク(浮釣木)」は名高い割に栽培は
少ない。