peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

タラヨウ(多羅葉)

2008年10月26日 | Weblog
福島県国見郵便局のタラヨウ(多羅葉)の実
 2008年10月25日








2008年10月25日(土)、福島県伊達郡国見町に行きました。この町には
国指定史跡の阿津賀志山(あつかしやま)防塁などが保存されているので
それを見るためでした。JR東北本線藤田駅で降りて、史跡などの資料を入
手するため約1kmほどある国見町観月台文化センターまで歩きました。
そこで「義経ゆかりの地・国見町」などの掲示版などを見せていただいて
いたら、町の商店街(メインストリート)で「鹿島神社例大祭」が開かれ
ているというので行ってみました。


鹿島神社例大祭は、毎年10月第3土曜日(神旗渡行)とその前日(宵祭)の2日
にわたって行われる町の代表的な秋祭りだそうです。露店がひしめく中を
神輿(みこし)と4台の山車(だし)が練り歩き、山車同士が激しくぶつか
り合う夜には最高潮を迎えるとのことでした。








 商店街のど真ん中にある国見郵便局の前に植えられたタラヨウ
(多羅葉)が実を沢山つけていました。





一関中央郵便局のタラヨウ(多羅葉) 2006年2月23日



一関市の旧市街地・大手町にある一関中央郵便局の前に「タラヨウ
(多羅葉)」の木が植えてあります。上の画像にある説明版に記載さ
れている通り、「葉に字を書くと、その部分が黒くなる」ことから、
「葉書(はがき)」の語源になったといわれています。

 先日の「世界・ふしぎ発見!」というTV番組で”「葉書」の語源に
なった植物は?」という質問がありましたが、この「タラヨウ(多羅
葉)」がその植物であるということは余り知られていませんでした。



タラヨウ(多羅葉)モチノキ科 モチノキ属
Ilex latifolia
暖地の山地に生える常緑高木。葉に枝などで字や絵を書くと、
その跡がすぐに黒くなる。これをインドで古くから経文を書く
のに利用された具多羅樹(ヤシ科)になぞらえて、「多羅葉」
の名がついたといわれている。

家庭の庭木として植えられているが、公園樹、庭園樹として
よく植えられており、特に寺院に多い。高さは20mほどになる
ものもあるという。樹皮は灰黒色で滑らか。葉は短枝があっ
て互生し、長さ10~18cmの長楕円形で、厚くて表面には光沢
がある。

4~5月、葉のつけ根に直径約8mmの淡黄緑色の花を密につけ
る。雌雄別株。果実は直径6~8mmの球形で、多数集まってつ
き、10月ごろ赤く熟す。
 分布:本州(静岡県以西)、四国、九州、中国

ツワブキ(石蕗)&八幡塚古墳 2008年10月25日

2008年10月25日 | Weblog
福島県国見町の八幡塚古墳
&ツワブキ(石蕗) 2008年10月25日





 JR東北本線藤田駅



2008年10月25日(土)、福島県伊達郡国見町にある国指定史跡・
阿津賀志(あつかし)防塁などを見るため、JR東北本線を走る電
車で福島駅から藤田駅まで行きました[17分(車で30分・18km)]
JR藤田駅から東へ1kmほどの所にある国見町観月台文化センター
まで歩き、観光ガイドマップなどをいただきました。

この日、ちょうど行われていた鹿島神社例大祭の神輿(みこし)
や山車(だし)を見てから、国見タクシーで古墳などを見て歩き
ました。菊地さんという親切な方がいて、案内してくださるとい
うので案内していただきました。


南の方にある八幡塚古墳は、大型の朝顔型円筒埴輪が出土した古墳で、福島県指定史跡・塚野目第1号古墳(八幡塚古墳)と表示されていました。ホタテガイ型の前方後円墳とのことですが、「前方」の部分は削られて墓地になっていました。「後円」の部分には八幡神社が建てられていました。








前方後円墳の後円部にあたる八幡神社の角の石塔前に植えられた
ツワブキ(石蕗)が花を沢山咲かせていました。




ツワブキ(石蕗)キク科 ツワブキ(ファルフギウム)属
Farfugium japonicum
海岸の岩の上や崖などに生える多年草。葉は直径10~30cmの少し横長の円形で、厚くて光沢があり、長さ10~40cmの長い柄がある。若葉は握り拳のように丸まり、灰褐色の軟毛をかぶっている。

和名は、葉に艶があるフキ(蕗)という意味の艶蕗がなまって、ツワブキになったのではないかといわれている。
若い葉柄はフキと同じように、キャラブキなどにして食べる。初冬の花の少ない季節に黄色い大きな花をつけ、葉も美しいことから、庭などによく植えられている。また、食用として畑に栽培されることもある。

江戸時代から広く栽培され、葉に黄色の斑が入ったキフツワブキ(黄斑石蕗)や黄に白色の斑入りのものなど園芸品種も多い。

花期は10~12月。常緑の根生葉の間から高さ30~75cmほどの太い花茎をのばし、黄色い頭花を多数つける。頭花は直径4~6cmで、黄色い舌状花と筒状花でできている。
[栽培]株分けでも種子からでも容易に繁殖できる。

分布:本州(太平洋側では福島県以西、日本海側では石川県以西)~沖縄。

九州の海岸に生える全体に大形のオオツワブキ F.giganteumは、葉が長さ35cm、幅45cmもあり、花茎の高さ1mほどになる。また、奄美大島から沖縄の島々の渓谷沿いには葉が扇形のものがあり、リュウキュウツワブキ(琉球石蕗)var.luchuenseという。
ツワブキ(ファルフギウム)属 Farfugium
日本及び中国原産の多年草で、ツワブキと九州の種子島、屋久島に自生するカンツワブキ(寒石蕗) F.hiberniflorumの2種がある。

ツワブキ(石蕗)

2008年10月25日 | Weblog
一関市街地のツワブキ(石蕗)
 2007年11月17日





2007年11月17日(土)、国道4号線沿いにある一関市街地の
「びっくりドンキー」という店の前のツワブキ(石蕗)が、
花を咲かせていました。暖かい日差しの中、蝶が花の蜜を吸い
に訪れていました。





伊達藩と南部藩の境塚とツワブキ(石蕗)の花
 2005年11月8日






 2005年11月8日、伊達藩と南部藩の藩境塚のことで、北上市
の相去・鬼柳というところに行ってきました。


上記の画像は、自然の磐を藩境塚にしたと伝えられている
「史跡藩境塚・赤石鼻」
ツワブキ(石蕗)キク科 ツワブキ属
 Farfuqium japonicum
海岸の岩の上や崖などに生える多年草。葉は直径10~30cm
の少し横長の円形で、厚くて光沢があり、長さ10~40cmの
長い柄がある。若葉はにぎりこぶしのようにまるまり、灰褐
色の軟毛をかぶっている。

花期は10~12月。根生葉の間から高さ30~75cmの太い花茎を
のばし、黄色の頭花を多数つける。頭花は直径4~6cmで、舌状
花と筒状花でできている。

和名の「ツワブキ」というのは、葉に艶(ツヤ)があるフキ
(蕗)という意味の「艶蕗」がなまって、「ツワブキ」になった
のではないかといわれている。

若い葉柄はフキと同じように、キャラブキなどにして食べるとい
うが、晩秋から初冬の花の無い季節に黄色の大きな花をつけ、葉
も美しいことから、庭などによく植えられている。
葉に斑が入ったものなど、園芸品種も多い。

 分布:本州(太平洋側では福島県以西、日本海側では石川県以西)
~沖縄

なお、九州の海岸に生える、葉が長さ35cm、幅45cmもあり、花茎
が高さ1mほどになる全体に大形の「オオツワブキf.giganteum」
や奄美大島から沖縄の島々の渓谷沿いに生えている、葉が扇形の
「リュウキュウツワブキvar.luchuense」というのもあるとのこと。 

アオツヅラフジ(青葛藤)

2008年10月24日 | Weblog
JR東北本線五百川駅のアオツヅラフジ(青葛藤)の実
 2008年10月24日






2008年10月24日(金)、JR東北本線五百川駅(無人駅)で、藍黒色の
実をつけたアオツヅラフジ(青葛藤)を見つけました。ブドウのような
果実ですが、食べられるのか毒なのかはわかりません。
五百川駅の近くに、アサヒビール郡山工場がありました。





アオツヅラフジ(青葛藤)/カミエビ
ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属 Cocculus trilobus
山野の林の縁や道端、草原などに生えるつる性の落葉木本で、つる
を伸ばし(つるは右巻き)、辺りに広がる。茎や葉には淡黄褐色の
毛がある。葉は互生し、長さ3~12cm、幅2~10cmの広卵形~卵心形。
葉の形は変化が多く、ときに浅く3つに切れ込むものがある。縁は全
縁。

7~8月、枝先や葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花を咲かせる。
花弁と蕚片は6枚。雄花の雄しべは6個。雌花には雄しべが6個と仮雄
しべが6個ある。雌花の花びらの先は2裂する。雌雄別株。

果実は直径6~7mmの球形の核果で、10~11月に藍黒色に熟し、白い
粉をかぶる。果実の核は直径約5mm。中心が凹み、丸まった虫か貝化
石のような形をしている。カミエビの別名もあり、果実の時期が一番目立つ。

茎や根を木防巳(モクボウイ)といい、利尿、鎮痛、解熱などの薬用
にする。
 分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、東アジア。

クサギ(臭木) 2008年10月20日

2008年10月24日 | Weblog
画像は、真っ赤になった萼に載ったクサギ(臭木)の実

一関市東山町夏山のクサギ(臭木)の実 2008年10月20日






2008年10月20日(月)、国道343号線の一関市東山町田河津(たこう
づ)字夏山に属する林道沿いに、真っ赤な萼にのった藍色に熟した実
をつけたクサギ(臭木)の木がありました。標柱には「平成9年度普通
林道夏山線完成・平成10年3月」と書かれていました。今まで何度も通
りましたが、ここに入ったのは初めてです。





一関市東山町のクサギ(臭木)の実
 2007年11月12日




2007年11月12日(月)、一関市東山町長坂字西本町の
主要地方道一関~大東線を歩いていて、真っ赤になった
ガクに載ったクサギ(臭木)の藍色の実が目に入りまし
た。
遅れていた野山の紅葉も、ようやく盛りに近づいてきた
ようです。



クサギ(臭木) クマツヅラ科 クサギ属
 Clerodendron trichotomum
山地や丘陵に生える落葉小高木。高さは3~8mになる。
樹皮は暗灰色で、丸い皮目が目立つ。葉は対生し、長さ
8~20cmの三角状卵形または広卵形。枝や葉には強い臭気
があり、特に枝を切ると強い臭気がするので「臭木」の
名があるという。

花期は8~9月、集散花序(枝先)に先が5裂した香りの
良い白花を多数開く。花は長さ2cmほどで、ガクは赤みを
帯び、雄しべと雌しべは花から長く突き出ている。
果期には平開して美しい紅色になる。

果実は直径6~7mmほどの光沢のある球形で、藍色に熟す。
萼片は長さ1cmの卵形で、果実が緑色から藍色に変わる頃
には、真っ赤になって、大きく開き、果実とのコントラス
トが美しい。
観賞用には属名の「クレロデンドロン」で知られる。

分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、
台湾