peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

クロコスミア/ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)/モントブレチア

2009年07月25日 | Weblog
一関市山目のクロコスミア
/ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) 2009年7月21日





2009年7月21日(火)、一関市青葉町二丁目にある山目公民館のすぐ
近くにある民家の庭で、クロコスミア/ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
が花を咲かせていました。




クロコスミア/ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
アヤメ科 クロコスミア(ヒメトウショウブ)属
Crocosmia ×crocosmiiflora
 熱帯アフリカ~南アフリカ原産の半耐寒~耐寒性多年草(球根植物)。
かつてはモントブレチア属とされたため、その名残で「モントブレチア」の名で
親しまれている。属名はギリシャ語で「サフランの香り」という意味で、
乾燥した花を湯に浸すとサフランに似た香りがすることに因む。
1880年にフランスで交配されたのがはじまりといわれ、ヒオウギズイセン
C.aureaと、ヒメトウショウブ C.pottssiとの交雑によってつくられた
園芸品種
花色は良く見かける橙や緋赤色以外に黄色もある。
草丈は40~90㎝。細長い剣状の葉の中から伸ばした細くしなやかな花茎
に、グラジオラスを小さくしたようなオレンジや朱紅色の花を穂状(すい
じょう)につける。花は直径3~5㎝で順次開花する。花期は6~8月。植え
放しにしてもよく増え、半野生状態になっているものも見られる。
[管理]庭の水はけと日当たりのよい場所に数年間植え放しにすると、花数
が多く見事になる。鉢植えは日当たりのよい戸外に置き、鉢土が乾いたら
水をやる。非常に丈夫で、特に注意しなければならない病虫害はない。

クレマチス(フラミュラ系)「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」

2009年07月24日 | Weblog
一関市大東町摺沢のクレマチス(フラミュラ系)
「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」 2009年7月23日







2009年7月23日(木)、一関市立大東図書館(大東町摺沢字新右エ門
土手12-2)のすぐ近くにある農家と思われる民家の庭で、クレマチス
小さな花をびっしりと咲かせていました。フラミュラ系のトリテルナータ
・ルブロ・マジナータ
という名のものではないかと思います。





クレマチス(フラミュラ系)「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」
キンポウゲ科 クレマチス(センニンソウ)属
Clematis (Flammula Group)'Triternata rubro marginata'
フラミュラ系
広くユーラシア大陸から北アフリカに至る温帯から亜熱帯に、数十種
類の原種が自生している系統で、フラミュラ、センニンソウなどを
中心に交配、改良した系統で、小輪の花を沢山咲かせる品種。

その年の春から秋にかけて伸びた枝に、夏または秋、初冬に花が咲く種
類と、翌春に花が咲く種類(アーマンディー)がある。
花は大きな円錐花序になり、2~4㎝の小輪のマーガレット(十文字)咲
き。通常芳香があり、多数群をなして開花させるのが特徴。萼片は4~6枚
で白、クリーム、青、あるいは紫色。

特徴の一つとして、落葉(温暖な地方だと半落葉)から常緑の、鋸歯が
ない、革質の照葉の美しさがある。生育旺盛で、庭植え向きの系統であ
る。
トリテルナータ・ルブロ・マージナータは、triternata Rubromarginataと書くので
「トリテルナータ・ルブロマルギナータ」「トライテルナータ・ルブロ
マージナータ」とも表記される。
フラミュラ×ビチセラで作出された、原種間交配品種である。
甘く爽やかな芳香があり、色は桃色~紫色の2~3㎝程度の花で、花色は
花弁(萼片)の中心部に向かうにつれて、白くぼやけていく。若芽に似た
柔らかな黄緑色の花芯。花期は6~10月頃。耐寒性・耐暑性とも強い。

ムクゲ(木槿)「紫盃(しはい)」

2009年07月24日 | Weblog
一関市大東町摺沢のムクゲ(木槿)「紫盃」
2009年7月23日






2009年7月23日(木)、一関市立大東図書館(大東町摺沢字新右エ門土手
12-2)の駐車場に車を置いて、付近を歩いてみました。主要地方道(一関
大東線)沿いにあるフードパワセンターの角に植えられたムクゲ(木槿)が、
紅色紫で底紅の花を沢山咲かせていました。








ムクゲ(木槿)「紫盃(しはい)」
アオイ科 ハイビスカス(フヨウ)属 Hibiscus sxriacus
中国原産の落葉低木で、日本には平安時代に渡来したといわれる。長い
間、花が咲き続け、よく茂るので庭木のほか生垣にも多く用いられている。
よく枝分かれして高さ2~4mになる。葉は互生し、長さ5~10㎝の卵形で、
葉縁に粗い鋸歯があり、浅く3つに切れ込むことが多い。
ムクゲ
の名は、韓国名に由来するといわれ、韓国では無窮花(ムグンファ)と呼
び、国花になっている。別名:ハチス、キハチス(木はちす)

多くの園芸種があり、枝先の葉腋につく花は直径6~10㎝。花の色は紅紫
色、ピンク、紫、白、花の底が紅色のものなどいろいろあり、一重咲きの
ほか半八重咲き八重咲きの品種もある。多くの花は1日でしぼむ1日花。
花弁は5枚。多数の雄しべは合着して筒状になる。花期:7~10月。
果は直径約2.5㎝の球形で、熟すと5裂して長い毛のある種子を多数出す。
 画像の花は、紅紫色で底紅一重の基本タイプで「紫盃(しはい)」という
名の品種と思われます。

コンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラ

2009年07月24日 | Weblog
一関市城内のコンロンカ(崑崙花)
/パルウィフロラ 2009年7月21日


白い葉のように見えるのは萼片が変化したもの



2009年7月21日(火)、一関市城内の上ノ橋通りに面したフラワーショップ
「アイリス」
の店頭に黄色い花を咲かせたコンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラが展示されていました。




コンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラ
アカネ科 コンロンカ(ムッサエンダ)属
Mussaenda parviflora
亜熱帯の林内に生え、高さ1~2mになる半蔓性の常緑低木。葉は対生
し、長さ10~13㎝の長卵形。縁は全縁で、両面に短毛が散生する。托
葉は2深裂して線形。

6月、枝先に数個の集散花序を出して、黄色の花をつける。花冠は長さ
1.2~1.5㎝の筒形で、先端は5裂して平開する。花序の縁にある花の萼
片1個が長さ2~5㎝の白い葉のようになって目立つ。

果実は長さ8~10㎜の楕円形で、黒紫色に熟す。用途:庭木。
分布:九州(南部)、沖縄、台湾。

仲間のエリトロフィラ M. erythrophyllaはコンゴ、ザイール原産の
低木で、高さ1~3mで開花する。花弁状の萼片は赤色で、ヒゴロモコンロンカ
(緋衣崑崙花)
の和名がある。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑 日本の樹木」ほかより]

テッポウユリ(鉄砲百合)

2009年07月23日 | Weblog
一関市千厩町のテッポウユリ(鉄砲百合)
 2009年7月23日






2009年7月23日(木)、一関市千厩町磐清水地区の国道284号線沿いに
ある民家の花壇に植えられたテッポウユリ(鉄砲百合)の園芸品種
と思われるユリ(百合)が沢山花を咲かせていました。この広い道路は
JR大船渡線(千厩~摺沢)と平行していて、向い側に千厩生コン
工場が見える所です。






テッポウユリ(鉄砲百合)ユリ科 ユリ(リリウム)属
Lilium longiflorum cv.?
ユリの園芸分類:イギリスの王立園芸協会により、野生種と交雑品種を含めて9
グループに園芸分類が行われている。協会に登録された種、品種は1982
年第3編としてまとめ、以降は補遺が発行されている。
 テッポウユリ、タカサゴユリなどの交雑種、シンテッポウユリは第5群 ロンギフロ
ーラム・ハイブリッドに入るようです。

主なものにテッポウユリ「長太郎」cv.Choutarou、
テッポウユリ「日の本」cv.Hinomoto、
テッポウユリ「ロメロ・スター」cv.Romero Star
がある。
テッポウユリ(鉄砲百合) Lilium Longiflorum
屋久島から南の琉球の島々にのみ見られ、台湾や尖閣列島にも自生
する。日当たりを好み、自生地では主に海岸に近い所に生育している。
背の高いクサトベラの群落の中などによく見られ、他の植物が生育で
きないような岩場の窪みなどにも生育します。切り花として大量の需
要があり、広く栽培されてきたので、今では周辺の島や九州、四国の
一部で野生化しているとのこと。

和名の「鉄砲百合」は長い花筒の形状に由来し、学名も長い花の意
味。草丈60~80㎝で茎は緑ないし褐色で、青軸、黒軸と呼ばれ、黒
軸には濃淡がある。直立する。葉は広披針形で、長さ12~15㎝、幅1
~1.5㎝の無柄の葉を70~90枚螺旋状につける。
花は長さ13~18㎝で純白、芳香がある。花筒の先がラッパ状に反捲し、
普通3~6輪を横向きまたはやや下向きに咲かせる。花粉色は黄色。

球根は黄白色、球形で直径5~7㎝になる。切花や販売球根用に栽培さ
れているのは、ほとんどが日の本(ひのもと)という品種で、屋
久島で見つけられた個体を増殖したもので、純白の花が美しいだけで
なく、青軸で葉とのバランスがよく草姿が整っているユリである。

純白色の花が特色で、かつてはイースターになくてはならぬユリとし
て、欧米へ大量の球根が輸出されたという。

様々な系統や品種があるが、現在の品種には、新テッポウユリをは
じめ、タカサゴユリとの交配によってつくられたものが多い。

台湾原産で種子を秋に播いて翌年の夏から秋に咲く白花筒咲きのタカサゴユリ
L.formosanum
の特性と、テッポウユリの草姿をもつユリが、
両種の交雑後代から育成されたシンテッポウユリ L.×formolongiで、
夏から秋の切花として栽培されている。
[栽培]繁殖は鱗片繁殖、木子による。[花期]沖縄で3月下順、東京で6
月に咲く。
[栃の葉書房発行「ゆりを楽しむ」(監修:竹田 義)外より]