「通販生活」は過激だ。
選挙で自民党が圧勝したが、ときの政権や政府に電波認可を握られていたり、広告主からの圧力で皆同じような記事しか書けない新聞とは一線を期している。
「通販生活」のような是々非々を標榜できる媒体が少なすぎるのだろう。
TVや新聞は国の中枢に尻の毛を握られていて、大事なことを報道しない。新聞も然り、雑誌も広告というプレッシャがあるので、良い取材があっても没になることがほとんど。
その点で、「通販生活」は通販の雑誌ではあるが、どの媒体よりも報道然としている。
今では偏向していないという点で唯一の雑誌だと思う。中道じゃないよという方がいるかもしれないが、これが本来の中道の姿だと私は思う。
目次を見ると前半が通販カタログの商品紹介。後半が時事について各界の人に語らせている。いわゆるゴシップ記事はありません。正攻法で日々の暮らし政治に切り込んでいる。
今でもあるが暮しの手帖の通販版のような気がします。良いものを適切な価格で、、、決して安物の安売り記事じゃありません。
通販もネットの時代になってきたから、このような雑誌の将来がどうなるか心配です。
アマゾンのようなスピードと価格、品数を売り物にするルートが、通販生活にどう影響するのかな?
物販のプロパガンダのひとつとしての「通販生活」ではあるが、報道、マスコミ、ニュースとしても立派に自立しています。ほとんど日本で唯一といっていいほどでしょう。
雑誌のページの後半が面白い。
目次を見てもおぉと思うような記事が並びます。
甘い辛いを全て含んだような内容です。
ご意見番のような記事が多いので、心底嫌いな方がいるとは思います。
その中でほのぼのとした記事があった。
6人の有名人が子供の頃のお弁当を思い出して語っています。
毒蝮さんは、戦時中に疎開先で小学校へ通った時の弁当話。
コメなどは当然のことながら疎開してきた人には口にできなかった。コーリャン弁当を、子供ながら演技でも美味そうに食べたのが悲しくておかしくて、いい話です。
それが毒蝮三太夫さんの演技への目覚めだったそうです。
今の子供達や若者にはわからない世界ですね。まづくても美味そうに食べる、その心意気!
通販生活は、もしかして私が一番気に入っている雑誌かもしれない。ファッション誌のボーグ、ネイチャーのナショナルジオグラフィック、バカっぽいバイク雑誌のモトチャンプ、、、がお気に入り!
2012年05月11日 通販生活は過激・面白い!