船の復元力に関するわかりやすい図があった。日本は海洋国だから、昔からこのような事故があって、現在の船舶設計や運航が決められてきた。
船長さんが乗客の避難誘導せず、とどまることを指示したのが、事故をさらに大きくした。早くから危険を察知して乗員を真っ先に逃がしたが、通常考えられる船長の行動とは違い腑に落ちない。乗員&乗客同時に避難しなきゃいけないような状況だったから、、、。
船の復元力が日本で厳しくなったのは、第二次世界大戦のさなかに、海軍において軍部の強硬な要求と意見で不安定な軍艦を作らせて、実際に使い物にならなくて、案の定、軍艦が転覆して大くの軍人がなくなったのをきっかけにしている。
軍部の過剰な要求を受け入れなかった有能な設計士は、軍部のさしがねでイエスマンの設計士に変えられて、その軍艦は作られた。見た目にも頭でっかちで不安定だったが、軍部は小さな船体に多くの兵器を積み込めたので自画自賛だった。
ところが海に浮かべて、実際に荒海で航行すると、船がいったん傾きだすとなかなか収まらずに、不安定であった。いったん揺れ始めると揺れが止まるまでの時間も長かった。揺れてばかりいては軍艦としても使い物にならないし、結局、荒海で転覆してしまった。
船を使う立場の要求より、船の安全性を考える設計を優先しなきゃ物事はうまくいかない。
3:11の原発事故も同じ経過です。それの体制がまだ変わらないのが日本の闇というか、恐ろしいところ。
船の転覆には作為を感じるし、避難指示には無作為の悪意が感じられる。不思議です。