英伸三さんが率いる現代写真研究所の本科生徒の修了写真展です。
友人の石田氏が会社を退社したあとに通っていました。
皆さん妙齢の年代の方たちが生徒さん。
いわゆる写真学校とは違い若い人向けではないようだ。
だから一年という短期です。
写真展はアマチュアーの視点で撮られていて、若い人達が多い写真学校に比べると、内容が地に足がついている。
石田雅章:気になるオブジェ~柏木
江坂美代子:品川宿探索
柏俣和夫:農村のRHAPSODY
功力俊文:現代(いま)も虫を追う
栗原恭子:豪雨の中で
笹尾淑:粕谷の里
佐藤正男:幸せな時間
樽矢敏広:水とあるく
野口倫住:モクミツ
東巨剛:築地市場
吉川隆:王子路中
会場:新宿ヨドバシカメラ本店前のMYビルB1のヨドバシフォットギャラリーINSTANCE
会期:4月29日~5月5日
時間:11:00~18:00
住所:東京都新宿区西新宿1-10-1
電話:03-5337-1091
写真展を見た感想は、自分の視点で写真を撮ろうとしているところが良い。社会生活を経てようやく自分の時間が取れて、もう一度まわりを見回したということです。おそらく生きてきた社会を肯定的に考えている安定した視線、姿勢を感じます。往々にして、写真学校の若い方たちの写真は、社会に対して斜に構えたり、若者独特の迷いがあったりして、うつろな写真が多かったりします。あるいは観念的であったり、ひとりよがりであったりして、仲間内で傷口を舐めあうような痛々しさがあります。
ここの会場にはそのような痛々しさは皆無です。新しい感性などはないかもしれないけど、写真に写る「いま」を大事にしているからだろう。良いご趣味ですねーと言われてしかるべき作品たちです。
面白かったのが、写真展会場に飾ってあるパネル写真より、会場の真ん中に置かれている、各々が製本したブックの方が生き生きしていたということ。ブックなので枚数が多くて一枚ずつページをめくっていくというスタイルが良かったのだろう。
若い人だったら日大芸術学部や東京工芸大学、ビジュアルアーツや東京総合写真専門学校、日本写真専門学校がいいと思うが、趣味で写真をやられる方には、写真とは見る力だと正攻法で教えてくれる本校がお勧めです。
現代写真研究所
http://www.genken.ac/
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