音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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(つづき)究極の腕交差テクニック - モーツァルト《ソナタ14番K.457》

2006年07月29日 | 音楽(一般)
先の日記で紹介いたしました、ベートーヴェンの最後のソナタ 《op.111》の「左右の手の交差する奏法」を超える(!?) とんでもない箇所は、 モーツァルト《ピアノソナタ14番c-moll K.457》に見つかりました。 それは、III楽章の「終結部」とでも形容できる箇所、第92小節からと、 曲の最後となる291小節からです。 右手が伴奏を受け持ち、その音型は小節を追う毎に オクタ . . . 本文を読む
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究極の腕交差テクニック - ベートーヴェン《op.111》とモーツァルト

2006年07月27日 | ベートーヴェン Beethoven
すっかり連載のようになってしまいましたが、 モーツァルト・ベートーヴェン考は、一応、 これにて一区切りの予定です。(・・・ネタ切れ!?) ◇◆◇◆ ベートーヴェン、最後のピアノソナタ 《ソナタ32番c-moll(ハ短調)op.111》I楽章 第2テーマちょっと前あたりの提示部では第48小節、 再現部では第114小節になりますが、この箇所の 「右手の大跳躍」 には、弾くたびにい . . . 本文を読む
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《“葬送”ソナタ》のお手本は《トルコ行進曲》!?

2006年07月24日 | 音楽(一般)
昨日に引き続き、 具体的にベートーヴェンとモーツァルトのピアノ曲における 共通点を挙げてみたいと思います。 ◇◆◇◆ 故ピアニスト園田高弘先生が ご自身のHPで書いていらっしゃった興味深い記事がありまして、 それによると、 「ベートーヴェン《ピアノソナタ 12番 op.26“葬送”》は モーツァルト《ピアノソナタ 11番 K.331“トルコ行進曲付”》 を 明らかにそれをお . . . 本文を読む
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楽譜をくらべっこ、ベートーヴェンとモーツァルト

2006年07月22日 | 音楽(一般)
↑モーツァルト《ピアノソナタ15番》 ↑ベートーヴェン《ピアノソナタ2番》 さて、 先日の日記に続き、 具体的なピアノ曲において、 ベートーヴェンがモーツァルトの影響を受けている、 あるいは真似をしている(よくいえば、手法を取り入れている!?) と思われる箇所をご紹介してみようと、試みます。 ◇◆◇◆ 上の写真を見ていただければ分かると思うのですが、 ●左の . . . 本文を読む
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神童モーツァルト、天才ベートーヴェンの先を行く!?

2006年07月21日 | 音楽(一般)
前回の日記にて、 ハイドンのアイディアがベートーヴェンに与えたであろう ひとつの例を書きましたが、 今回は、 ウィーン古典派三羽烏の残る一人、 モーツァルトとベートーヴェンの共通点について いくつか書いてみようかと思います。 ところで、 ベートーヴェン曰く、「自分はモーツァルトの最大の尊敬者の一人であり、 また生涯そうであり続けるであろう」という言葉があ . . . 本文を読む
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“パパ”ハイドン、天才ベートーヴェンの先を行く!?

2006年07月20日 | 音楽(一般)
日本の大学でも、今は試験期間の真っ最中でしょうか!? こちらドイツにおいても、7月はゼメスターの終わる月、 学生達がわたわたと、額に脂汗を浮かせて!?必死に 試験に追われる時期のようです。自分もそんな一人・・・(自爆) 音楽史の試験の準備をしながら、さらなる発見の連続です。 なんとも勉強のやり甲斐があるものです。 (日記のネタも増えていきそう!?) そんなひとつ . . . 本文を読む
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ベートーヴェン後期ソナタのススメ!?

2006年07月20日 | ベートーヴェン Beethoven
ベートーヴェン《ソナタ31番op.110》、 先ほど夏休み突入記念を兼ねて!?ざっとこの音楽を愉しんでみまして、 ん~・・・やはりいいなぁ・・・!!と思ったまでを書いてみたいと思います。 ベートーヴェンにとっての、最後から2番目となるこのソナタは、 ●前作の《ソナタ30番op.109》、 ●最大にして最長のピアノソナタ《ソナタ29番op.106“ハンマークラヴィア”》 ●その前作とな . . . 本文を読む
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