昨日をもって、
5月14日のひまわりの郷ホール、そして
5月23日の津田ホールにおけるリサイタルを
お陰様で終了することができました。
ご来場の皆々さま、お越しいただき
本当にどうもありがとうございました。
「お陰様で」という言葉は、ウソ偽りの全く無いことと
こうして書きながら実感するのですが、
皆様がいらしく下さるおかげで、昨日のコンサートは
成り立つことができたと、心から思うのです。
単 . . . 本文を読む
本番前に詰めて練習をしていると、
色々とインスピレーションが沸いてきたり、
集中力や精神力が増して、日頃では得られない
成果があることがありますが、
何もリサイタル前日になって、しかも
プログラムを印刷してしまった後では取り返しのつかない
発見があったとしたら、これは悔やまれるものです・・・
ムソルグスキー作曲のピアノ作品《展覧会の絵》の
最後を締めくくる曲は、
ピアノという楽器の端から端ま . . . 本文を読む
先ほど、母校の図書館に忍び込み(←いや、許可証はちゃんと取りました)
今度の23日のリサイタルに取り上げます作曲家
モーリス・ラヴェルについて、伝記本を読み漁っていました。
すると、
今更ながら、ふと、大事なことを気付いたのでした。
僕の先生は、昨年までのドイツ留学期間中にお世話になった
クラウス・シルデ先生です。
そのシルデ先生はドイツ人ではありますが、
20代の頃、パリにて数年間勉強を . . . 本文を読む
5月14日、横浜市港南区民文化センター「ひまわりの郷ホール」
http://www.nipponartists.jp/ticket/td20080523.html
におけるリサイタルが近づいて参りました。
リサイタルが近づくにつれて、今回のプログラムの
キーワード?合い言葉?鍵?が
見つかったような気がしました。
それは“会話Dialog”
今回のプログラム、前半のラヴェル
《プレ . . . 本文を読む
「4」という数字は、日本語では
時に敬遠されるものです。言うまでもなく、
これは「死」という言葉と
韻が同じだから・・・
今、ふと、
ベートーヴェン最後のピアノソナタ《op.111》の終楽章を弾きながら、
この音楽のテンポを確かめるよう、
メトロノームを使って弾いてみたところ・・・
テンポ=44
という速度がちょうどいいように感じました。
この音楽は、昇天の音楽でしょう。
すなわ . . . 本文を読む
ベートーヴェン《ピアノソナタ第14番 cis-moll op.27-2》
第I楽章に書き込まれた「senza sordino」という指示が
「ペダルを踏みっぱなし」
という意味だとしたら、これはピアノ演奏の常識を覆す
とんでもない指示!!・・・ということに、
現代の健全なピアノ奏者なら思うはずです。
ペダルを踏みっぱなしで音楽を弾き続けたら
どうなってしまうのか・・・
ダンパーは上がりっぱ . . . 本文を読む
名曲ベートーヴェン《ピアノソナタ第14番 cis-moll op.27-2》
俗称《月光ソナタ》
久々にこの曲を弾いてみながら、
当然のことではあるのだけれど、でもひとつ
文章に書き記してみたい、と思ったことがあるのです。
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この有名な第1楽章の譜面には、
特異な指示が書き込まれています。
I . . . 本文を読む
今回の表題は、なんだかキレイな「575」が出来上がりました(笑)
“《展覧会》 心の準備は 《111》で”
《展覧会》とは、
ムソルグスキー作曲のピアノ独奏曲《展覧会の絵》のことで、
《111》とは、
ベートーヴェン作曲の最後のピアノソナタ《第32番 ハ短調 op.111》
のことを意味します。
これから数ヶ月かけて、
19世紀ロシアの作曲家ムソルグスキーの名作《展覧会の絵》
を . . . 本文を読む