音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆人間ベートーヴェンをもっと近くに!

2007年05月25日 | ベートーヴェン Beethoven
以前にも書いたことがありましたが、 あらためて、やはり、ベートーヴェンの 『ハイリゲンシュタットの遺書』 『不滅の恋人への手紙』が、 この大作曲家の残した音楽と 密接な結びつきを持っていることを、 より一層深く感じるようになりました。 この二つの書が、隠し棚の奥に大事にしまわれていたことが、 ベートーヴェン自身、この二つの書に対する何がしかの思いがあって、 そこに大事に保管していたと想像すること . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェン《ピアノソナタ第29番op.106“ハンマークラヴィア”》を弾くにあたって師匠の提言

2007年05月20日 | 《29番op.106》ハンマークラ
ベートーヴェンのピアノソナタ中、 最大にして最難の作品といえましょう 《ピアノソナタ29番op.106“ハンマークラヴィア”》 この曲を弾かずして、ベートーヴェンのピアノソナタ 全32曲の演奏は達成できないため、 ここが最大の難関となって、多くのピアニスト達の前に 立ちはだかると言って嘘ではないでしょう。 私事で恐縮ですが、 自分が昨年ベートーヴェン・ツィクルスに 挑むことができたきっかけは、 . . . 本文を読む
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◆《ディアベリ変奏曲》とファーストコンタクト

2007年05月17日 | ベートーヴェン Beethoven
ベートーヴェン、これが本当の最後のピアノ独奏曲の大曲、 《ディアベリのワルツによる33の変奏曲op.120 33 Veraenderungen ueber einen Walzer von A.Diabelli op.120》 通称《ディアベリ変奏曲》の譜読みをしました。 「集大成」 そんな言葉があてはまりましょうか。 後期のピアノソナタ群、具体的には 《op.101》《op.106》《o . . . 本文を読む
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◆感性は磨かれるもの

2007年05月03日 | 音楽(一般)
「感性」について考えてみました。 感性というものがなんであるか、 生まれつきの天性のものなのか、 あるいは後天的な、人生を歩み続けた 色々な経験・体験から培われるものなのか、 あるいはその両者なのか、 一概に一言にまとめられそうにありません。 しかし、我々が携わる音楽の勉強というものは、 音楽が「芸術」という分野の一分野を成すことに疑いはなく、 その芸術において「感性」というテーマは 大きな部 . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェンの「p」―「嘆きの歌」が嘆かれるには

2007年05月02日 | 《31番op.110》
前回の記事にてご紹介いたしました ベートーヴェン作曲の《ピアノソナタ31番op.110》 のIII楽章、「嘆きの歌」は冒頭にて ベートーヴェン自身による指示で、 「p(ピアノ)」という強弱記号が記載されています。 ドイツの伝統的な(と言っても過言ではないと思うのですが) ベートーヴェンの音楽におけるこの 「p」という強弱記号の捉え方は、時に、 一般的な音量の小さい「p」を越えて、 決して音量的に . . . 本文を読む
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