音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆リサイタルの弁明、《悲愴ソナタ》の冒頭

2007年07月31日 | ベートーヴェン Beethoven
先日のリサイタルのプログラムは、 ベートーヴェンの初期の名作 《ピアノソナタ8番 ハ短調 作品13“悲愴”》で 幕を開けました。 これに関して、多くの反響があり、 ひとつ「弁明」なぞと銘打って 文章にまとめてみたいと思います。 特に、《悲愴ソナタ》を良く知る多くの方々からの 「冒頭の和音に」驚かれたというご感想が 少なからずあったのです。 和音が長い、長すぎる・・・と。 《悲愴ソナタ》冒 . . . 本文を読む
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◆津田ホール7/27 リサイタルを終えて

2007年07月30日 | 音楽(一般)
先日7月27日、津田ホールにおける 日本帰国後初めての東京でのリサイタルを 終えることが出来ました。 会場がほぼ満席になるほどの大勢の方々にお越しいただき、 ご来場の皆さまに心からの感謝の気持ちと、 リサイタルを開催するに当たりご協力いただいた 大勢の方々のお陰様を強く感じております。 この場をお借りして、 皆さまに厚く御礼申し上げます!! 本当にありがとうございました!! ピアノソロ・リサ . . . 本文を読む
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◆感受性の強い人にレッスンをするということは

2007年07月24日 | その他
「感受性の海に、具体性の石を投げ込むと、 海は優雅に波打ち始める」 時に、子供の頃から、あるいは大人になっても、 感受性と才能の非常に高い人はいるものです。 子供の頃からの天才(神童)が存在することは、 日本人のわれらが祖先・世阿弥の『花伝書』に しかと書かれていますので、きっと普遍的な 人間の事実なのでしょう。 そんな人がいたとしたら、 その人にレッスンする立場の人間は、 どのよう . . . 本文を読む
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◆久々の日本でのリサイタルをひとつ終えて

2007年07月20日 | 音楽(一般)
おかげさまで昨日、 横浜市上大岡「ひまわりの郷」ホールにおける ピアノソロリサイタルを無事終了することができました。 ご来場いただいた大勢の方々!! 本当に、本当にありがとうございました。 暖かい拍手と共に、ホール全体を包み込む緊張感は ベートーヴェンとショパンの名作を通して 聴者と奏者が共に創りあげた空間であると思うのです。 この意味においても、皆さまに感謝申し上げるのは 当然のこととも思わ . . . 本文を読む
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◆(つづき)歌舞伎の名人からヒントがたくさん

2007年07月17日 | 音楽(一般)
偶然にも、またまたテレビで歌舞伎の俳優の言葉を耳にしました。 残念ながら、今回はこの方のお名前を聞き留めておくことが できなかったのですが、男性ピアニストのゲルバーに 顔がなんだか似ているようで、普段からお化粧をされているような お顔の俳優さんでした。 そして、この方の口から出てきた言葉。 「型を知ることで自由になれる」 クラシック音楽のレッスンにおいても、 「型」(=決まりごと?)を . . . 本文を読む
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◆本番前に調整すべきこと、「テンポ」

2007年07月17日 | 音楽(一般)
本番前になってくると、暗譜も固まってきて、 音楽の全体を把握できるよう練習を進めていく中で 陥り易い落とし穴があります。 (きっと、いくつもあります。) そんな中のひとつを、先ほどふと確認することができました。 テンポ(曲の速さ) テンポの速い曲ほど特に、 必要以上にテンポが速くなっていってしまうのが 多くの場合に見られる傾向のようです。 例えば、 ベートーヴェン《悲愴ソナタ》 第I楽章 . . . 本文を読む
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◆歌舞伎の名人からヒントがたくさん!!

2007年07月14日 | その他
歌舞伎に坂田藤十郎先生という名人がいらっしゃるのですね。 偶然テレビを見ていて、すごい人、すごい言葉の数々を 目の当たりにしました。それらは、 自分の携わる西洋クラシック音楽にも 相通じるものがありましょうか。 例えば、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「型」は先人が自然と作った(出来た)素晴らしいもの、 それをいま一度自分に取り込んで、 「型」が自分のものとなって出て . . . 本文を読む
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◆(つづき)ショパンの愛した「プレイエル」という楽器

2007年07月10日 | ショパン Frederic Chopin
プレイエルという楽器に触れてみた印象、 具体的には、 ●うるさくないダイナミックス・レンジ 下手をすると、「ffが足りない」と思われてしまうかもしれない 音量の幅は、そうした音量の拡大という方向性を求めていない ひとつのピアノという楽器における美学であると 捉えることができるのではないでしょうか。 プレイエルでショパンの「ff」を弾いてみる・・・ ちょうど良い。心地よい、うるさすぎない!! . . . 本文を読む
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◆ショパンの愛した「プレイエル」という楽器

2007年07月10日 | 音楽(一般)
先日書きましたユーロピアノでは、 ベヒシュタインBechsteinの他に、 ドイツ・オーストリア系の楽器ザウターSauter、 そして、 フランス系のピアノ、プレイエルPleyelを 取り扱っていらっしゃいます。 このプレイエル、 あの19世紀のピアノの詩人「ショパン」が愛用したという ショパンと切っても切れない関係にある歴史深いピアノです。 当時の社長プレイエル本人とショパンとは深い友人関係に . . . 本文を読む
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◆ベヒシュタインという楽器の「響き」

2007年07月09日 | 音楽(一般)
東京は世田谷区の「ユーロピアノ」にて サロンコンサートをさせていただきました。 http://www.euro-piano-showroom.com/ ヨーロッパの楽器を取り扱っていらっしゃる楽器店さんにて、 今回は古きよきドイツの代表的なピアノ、 ベヒシュタインBechsteinのB型を 演奏させていただきました。 このピアノ、 自分のドイツでの留学生活中、ずっと使っていた楽器、 メーカーも型 . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェン《ピアノソナタop.111》が終演を迎えるとき

2007年07月04日 | 《32番op.111》
ベートーヴェン最後のピアノソナタ 《ピアノソナタ32番c-moll作品111》の終わりは、 簡素ながらも(であるからこそ!?) すさまじい緊張感を有しています。 評論家の吉田秀和氏も、どこかの記事で「この後に続く音楽は無い」 ようなことを書いていらしたようにも記憶しています。 20世紀のドイツ音楽の代表的ピアニスト、ケンプが この曲を演奏したコンサートを聴いた人の話によれば、 演奏が終わり、ケ . . . 本文を読む
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