00:15 from Keitai Web
G.グールド演奏のブラームス《間奏曲Intermezzo》を幾つか見つけて聴いてみましたら・・・すごく良かった・・・奇をてらわず、いやそもそもこの人の尋常には聴こえない!?解釈は全て決して奇をてらったものなのではない、この人の真心から生まれた演奏なのでは、と
00:17 from Keitai Web
今更ながら、ふと思いました。このグールドのブラ . . . 本文を読む
『ブラームス回想録集』より、A.ディートリヒ著『ブラームスの思い出』からの抜粋
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尊敬するシューマンに弟子入りするため、
私アルベルト・ディートリヒがデュッセルドルフに赴いたのは
1851年の秋、22歳になる前のことだった。
先生と婦人に温かく迎えられ、
私はすぐにご夫妻のお宅へ日参する身となった。
希望に燃える音楽青 . . . 本文を読む
『ブラームス回想録集』より、A.ディートリヒ著『ブラームスの思い出』からの抜粋
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その直後、
ブラームスがわが家に到着。
あんなに楽しいお客はいない。
気取りがなくいつでもご機嫌、
夢中になって遊んでいる子供のようだった。
彼は慎ましやかな家庭にいると
ことのほか寛ぐらしく、
われわれの質素な暮らしぶりを大いにうらやん . . . 本文を読む
実はブラームスは「照れ屋」で有名な人です。
そんな彼は、人生の晩年まで、
その性格のままであったようで・・・(笑)
それを思わせるのは
《クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.120-2》の最後。
室内楽の音楽としては、
これが本当に最後の彼の作品なのだそうです。
あとに残るは、《4つの厳粛な歌 op.121》と《11のコラール前奏曲 op.122》のみ・・・
この《 . . . 本文を読む
ノーベル賞の話題で
今年も世間は盛り上がっているようです。
そんなある番組を見ながら、ふと気付いたことがありました。
Alfred Nobel(1833.10.21.-1896.12.10.)
ノーベル氏の生没年、
我々クラシック音楽に携わる者にとっては非常に重要度の高い
とある大作曲家のそれと、とっても近いことに気付いたのです。
それは、ブラームス。
Johannes Brah . . . 本文を読む
ブラームス作曲《ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 作品1》を
今初めて自分で弾きながら思いました・・・
この曲を、若きブラームス(二十歳の頃)はシューマンの前で演奏し、
夫人クララもそこに呼び出されて一緒に聴き、
そして、
かの有名なシューマンによるブラームス賞賛の記事が『新音楽時報』に書かれます。
最高の栄誉とともに
クラシック音楽の歴史が動き始めた瞬間!?
と同時に・・・
この . . . 本文を読む
ブラームスは、
いくつかのピアノ小品集を書いています。
《作品76》
《作品116》
《作品117》
《作品118》
《作品119》
・・・ふとした思い付き・ひらめきでしかないのですが、
これらの音楽は、
ブラームスにとっての《無言歌》なのかな・・・
と思ったのでした。
もちろん、《無言歌》とは、メンデルスゾーンが使った言葉・曲名。
もちろん、ブラームスが知らないわけがなく、
もちろ . . . 本文を読む
ドイツ・ロマン派(クラシック!?)の巨匠
Johannes Brahms ヨハネス・ブラームス
そんな彼の、若かりし頃の姿がありありと目に浮かぶような文章を見つけたので、
ご紹介したいと思います。
『ブラームス回想録集 3 ブラームスと私』
ウ゛ィトマン・ゴルトマルク著 天崎浩二 編・訳 音楽之友社 より抜粋
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その . . . 本文を読む
ブラームス作曲
《ホルン三重奏曲 Es-Dur op.40》の第一楽章コーダに、
ブラームスの大切な亡き人の
輪廻転生を信じ、願う思いが音楽になっていると感じました・・・!!
この想像には証拠があり、
それは同時期に書かれたブラームスの大作《ドイツ・レクイエム op.39》に
はっきりと「輪廻転生」のアイディアが記されていることを確認することが出来るところです。
以前から、
この《ホルン三 . . . 本文を読む
ブラームス晩年・後期のピアノ作品
《幻想曲集》に、
シューマンの影を見た気がしました。
なぜなら、
全7曲の構成が、
「急・緩・急・緩・・・」
の繰り返しだからです。
これはまさに、
亡きシューマンの作品《クライスレリアーナ》や、歌曲《詩人の恋》に見られる構成と一致します。
一方でしかしブラームスは、あの有名な
《交響曲 第1番》にて、ベートーウ゛ェンの後継者としての確固たる位置 . . . 本文を読む
ブラームス最後の「ソナタ」
《クラリネットソナタ 変ホ長調 作品120-2》の終楽章は
変奏曲の形をとっていて、
これは音楽の形として、ベートーヴェン最後の「ソナタ」
《ピアノソナタ ハ短調 作品111》の終楽章ととても類似しており、
恐らくは、ブラームスがこの偉大な先達に習って創ったのではないか!?
と私は思っております。
「最後のソナタ」であるだけに、
両作品は、恐らくは、今の(数年前 . . . 本文を読む
昨年、私はシュナイト・バッハ合唱団にて
ブラームス作曲《ドイツレクイエム》を勉強し、
オーケストラ・合唱団の皆様と共に舞台に上がり、
この音楽を歌いました。
これはとても有意義な体験として、
自分にとっての大きな財産となっていると
思い、感じております。
35歳の頃のブラームスが、
恩師であるR.シューマンを亡くし、そして
実の母を亡くし・・・その悲嘆にくれる中、
書き上げた大作が《ドイ . . . 本文を読む
ブラームスは晩年において、
いったん筆を置いた後、
再び創作意欲に駆られて、
いよいよ最後となる創作期を経たそうです。
その中には、クラリネットのための音楽が多いのですが、
幸運なことに我々ピアノ弾きにとっては、
《クラリネット・ソナタop.120》ではピアノ・パートを担うことで
その恩恵にあずかることができるとともに、さらには、
ピアノ独奏曲の一連の作品群があることを、
さらに大きな幸運と言 . . . 本文を読む
ふと、ひらめいたのですが、
(オリンピック400mリレーのドキュメントを見ながら?)
ブラームス、最後期の作品、
《クラリネット・ソナタ 変ホ長調Es-Dur op.120-2》の
第II楽章が、
どんな音楽なのかな、というのが、見えた・聴こえた
気がしたのでした。
「変ホ長調」の3楽章構成のこのソナタにおいて、
唯一の「短調moll」の楽章が、この
「第II楽章 変ホ短調es-moll . . . 本文を読む
前回の記事にて、ブラームスの晩年の作品
《Cl.ソナタ 変ホ長調Es-Dur op.120-2》に
ベートーヴェンの影響を多分に見られるよう書きましたが、
さらに、
そんなひとつの例をご紹介したく思います。
ブラームスの《ソナタ》III楽章の最後のほう、
先日の記事で書きました「奇跡」のような瞬間と思われる
「3度の下降音型」のあたりは、
変奏曲形式であるこの楽章が、
冒頭のテーマから離れて自 . . . 本文を読む