吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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私のきいたのは、ほかでもない、
(リリー)クラウスがひいたのと同じ
ハ短調の協奏曲である。
http://www.youtube.com/watch?v=qoJAG5pmceg
これをきいていると、まず、
モーツァルトという天才が、
まるで昆虫のような本能でもって、
一分の隙もなく、
音楽の糸を . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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私には、
グールドという人が、
私たち常人に比べて、
はるかに微視的な感受性をもっていて、
何気なくひきながされ、何気なくききすごされる部分でも、
音の一つ一つについて、より精密に、より強度に表象できる
異常に鋭感で迅速な感覚をもっているのではないか、
という気がしてならない。
だが、 . . . 本文を読む
00:15 from Keitai Web
心地よい音楽とは、ただの気分によって良く感じるのではなく、その音楽が、何がしかの「真実」に即しているからこそ、その人は心地よく感じるのではないだろうか!?、と、ふと思いました
00:17 from Keitai Web
音楽において、そしてさらには人生においても!?大事なのは、ことが「真実」に即しているかどうか!? この観点を出来る限り見定めんと心掛 . . . 本文を読む
12:24 from gooBlog production
◆美しいピアノ音の生まれるしくみ ~ W.ギーゼキング著『ピアノとともに』より #goo_pianist-gensegawa http://t.co/ud3oPfCW
15:27 from Keitai Web
「精神を集中させる」とは、ただ精神を集中させようと思ってするものなのではなく、「何か」に向けて精神を集中するから、精神集中と . . . 本文を読む
ヴァルター.ギーゼキング著『ピアノとともに』白水社より抜粋
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美しいピアノ音の生まれるしくみを解明しつくすことはできない。
おもしろいことに、多少の差はあれ、
強く突然に槌(ハンマー)と弦とを接触させた場合にひき起こされる結果は、
じつに種々さまざまなのである。
ことに数人のすぐれたピアニストが
同じ部屋の同じ楽器をひくの . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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私たちがこんにち室内楽というものを、
交響的作品よりも高貴な種目と感じているとすれば、
それは、もちろん、
前者が貴族たちが自分で演奏した音楽であり、
後者はお抱えの職人たちにやらしたという区別からだけ
生まれているのではない。
けれども、
愛好家、つまり非職業人が演奏するということ . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
ベートーヴェン作曲
《ピアノソナタ 第17番 d-mollニ短調 op.31-2“テンペスト”》
第1楽章について
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けれども、もっと深くて強いのは、
ベートーヴェンのソナタの出だしである。
あのラルゴとアレグロとアダジオの交代する
主題の提示と、その反復。
私は、
あのラルゴの簡単な . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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演奏はなんのためにあるか。
音楽作品を、
再現するためにあるのではない。
どこからかやってきて、どこかに消えてゆく、
私たちの生の持続のなかに、ある密度の高い時間が刻みこまれる。
演奏は、
そういう種類の時間を作りだす。
その時間は、
そのとききいた音楽の姿のひとつひとつ . . . 本文を読む
00:54 from web
RT @rock_meigen: コンサートは、音を聴くだけのとこじゃない。何か気持ちをもって歌ってる男に、会いに行くものなんだ。 by 矢沢永吉
00:54 from web
RT @wordsofjobs: 多くの場合、人々は自分の欲しいものが何なのか、見せるまでわからないものだ。 http://t.co/QCwzFqvM
00:56 from web
. . . 本文を読む
09:11 from Keitai Web
ものごとを上手く進めるにあたってのコツのひとつに、なにごとも「前もって」心がけ・予想できていることが大事なのかも・・・!?と、ふと、そんな気がしました。そのための常日頃の心がけ・練習もまた大事となってきましょうか。音楽を演奏するにしろ、字を書くにしろ、何にしろ、あらゆることが。
10:06 from Keitai Web
私は今なお吉田秀和先生の書を . . . 本文を読む
「自分が近く死ぬだろうという意識が、
人生における大きな選択を促す最も重要な要因となっている。
外部のあらゆる見方、あらゆるプライド、
あらゆる恐怖や因惑もしくは失敗など、
ほとんどすべてのことが
死の前では消え失せ、
真に大切なものだけが残ることになる。
やがて死ぬと考えることが、
自分が何かを失うという考えにとらわれるのを避ける最善の方法だ。
自分の心に従わない理由はない」
・ . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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ギーゼキングは、
ドビュッシーと並んで、モーツァルト演奏の
大家でもあった。
~~中略~~
私は、ここではただ、
彼のモーツァルト演奏の要諦は、
テンポの適正、響きの清澄といった比較的表面的な点ではなくて、
あのモーツァルトの透明な旋律をひいて、
あくまで、背後の和声の流れの充実を . . . 本文を読む
19:13 from Keitai Web
ピアノ演奏におけるトレモロは、細かい音符の数を拍に合わせるのが困難で音楽を妨げるような場合は、数に固執せず、トレモロの響きを意識して、音楽の流れを優先した方がよいのでは!?と、ふと思いました
19:16 from Keitai Web
トレモロの数が、音楽の自然な流れを損なうことなく、拍の中にピッタリ収まるように弾ける場合なら、それが最も美しいのかも . . . 本文を読む
『ブラームス回想録集』より、A.ディートリヒ著『ブラームスの思い出』からの抜粋
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尊敬するシューマンに弟子入りするため、
私アルベルト・ディートリヒがデュッセルドルフに赴いたのは
1851年の秋、22歳になる前のことだった。
先生と婦人に温かく迎えられ、
私はすぐにご夫妻のお宅へ日参する身となった。
希望に燃える音楽青 . . . 本文を読む