私事で大変恐縮ですが、
先ほど、叔父が亡くなったという報せを受けました。
少々自分も歳を重ねてきて、
身近な人が亡くなるということを
幾度か経験しましたが、いつになっても
・・・かなしいものです・・・
報せを聞き、
ベートーヴェンの最後のソナタ《op.111》のII楽章を弾きました。
誰のため?叔父さんのため?自分のため?分かりません。
ただ、この音楽が、去り行く人をあらわす、そんな音楽であるこ . . . 本文を読む
ハイドシェック先生の指示はとても具体的です。
指示は、マスターコースを二週間立ち会っているて、
いくつかの定まったパターンが見受けられることが
分かってきました。そんなひとつをご紹介したく思います。
ハイドシェック先生は、
生徒の鳴らすピアノの音が、時に響きの足りない
口ごもったような音であるとき、即座に
「鍵盤の手前で弾きなさい」
と指示します。
これは、生徒の指を見ながら注意するとき . . . 本文を読む
8月の後半、
今年で28回目ともなる日本の夏のフェスティウ゛ァルの老舗、
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティウ゛ァルへ行って参りました。
草津アカデミーは個人的にずいぶん以前から馴染みがあり、
高校生の時に親父に連れられて遊びに行ったのを初めに、
次は受講生として、あるいはスタッフとして
ドライバーやステマネ・アシスタントなどの
仕事をさせていただきました。
そして今回、ドイツから帰って . . . 本文を読む
「想像力」というと、
ファンタスティックな、おとぎ話のような、
下手をすると子ども騙しなものと
「大人」は見くびるかもしれない・・・しかし、
ちょっと立ち入って考えてみると、
ある人が自身の脳内世界で想像力を働かせるという作業は、
他人の目にはどうやったって見えないものではあるけれど、
それは現実の時間において「確かに」動いている世界であって、
ここに有効性を見い出さないわけにはいかないと思うので . . . 本文を読む
ブラームスBrahmsが「喜劇は終わった――」を
楽曲にしてしまった・・・
そう思えたのは、ふたつの作品からです。
ひとつは、ブラームスにとっての
●最後の交響曲《第4番 e-moll op.98》の
終楽章“Allegro energico e passionato”
そして最後のピアノソロ曲、
●《4つの小品Vier Stuecke op.119》より
終曲《狂詩曲Rhapsodie Es . . . 本文を読む