「クラシック音楽の父」
とも称されるJ.S.バッハ。
この人の音楽が、なぜこのような呼ばれ方をするのか、
その理由には、
バッハの音楽における「バランスの良い=自然な・無理のないハーモニーの進行」
を挙げることが出来るのではないか、と、ふと思いました。
バッハ以前、そして以後においても、
「ハーモニー」というものは使われています・存在しています。
では、
数多くの音楽があって、
「大バッハ . . . 本文を読む
R.シューマン作曲のピアノ曲《謝肉祭 op.9》
終曲《フィリシテ人に対抗するダヴィッド同盟員の行進》のひとつ前は、
原題で《Pause》という曲名が作曲者により付けられています。
《謝肉祭》全体を聴くと、
この音楽のパッセージは以前耳にしていたと思い出されるはずで、
それは《謝肉祭》の冒頭《Preambule(前口上)》の後半部分に
ほぼ全く同じ音が使われていて、そこでは
次の曲《Pier . . . 本文を読む
ーーーーーーーーーーーーーー
その生涯をたどってみると、実は
彼ほど先人の教えや伝統に学び、
歴史的な激動の時代に常に未来を志向しながら、
自己を鍛練し成長させ続けた芸術家はいない。
ーーーーーーーーーーーーーー
青木やよひ著『ベートーヴェンの生涯』「はじめに」より抜粋
♪ . . . 本文を読む
久しぶりに、
美術館を訪ね歩きました。
世田谷美術館
予め訪ねる予定ではなく、偶然ふらりと立ち寄り、
思い立って中へ入って行ったのですが・・・
いやはや、面白かったです!
百年くらい前の絵描きの人々が描いた
「本物」の「生(なま)」の「現物」が
自分の目の前にあるということ・・・
この「ライヴ感」こそが、
人が自分の足で、ある美術館を訪ね、
自分の目で美術作品を見る醍醐味なので . . . 本文を読む
作曲家シューマンの二面性を表す二人の人物、
これが、
「フロレスタン」と「オイゼビウス」
彼等二人は、
シューマンの音楽に触れる時、
頻繁に顔を出すキーパーソンのようでもあり、
シューマンの音楽を理解し・感じ・愉しむに当たっての
大事なコツのように思えます。
そんな「オイゼビウス」の見付け方を思ったのですが、
シューマンの音楽において、
●音やテンポが「静か」で、
●アルページオが基盤
と . . . 本文を読む
先日の記事では、
シューマン作曲の後期作品
《ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 作品105》に
作曲者と共に年齢を重ねた「フロレスタンの姿」が垣間見れたよう、
ご紹介いたしました。
フロレスタンとオイゼビウスという二人は、
シューマン自身が執筆活動するに当たって創った
自身の異なる面をそれぞれ反映させた架空の人物です。
単純に言ってしまえば、
情熱的・熱血漢のフロレスタン
内向的・瞑想 . . . 本文を読む