音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆「燃え盛る魂の炎」と「堅固な形式」の合わさる先には?

2008年08月31日 | ベートーヴェン Beethoven
芸術なり、物事をすすめるうちにおいて、 自身のうちにひそむ「魂」の 燃え盛る炎を体感することはないでしょうか? 「胸が熱くなる」とか、 他にも、色々な表現があると思います。 一方、 「思うがままを表現に結び付けても それがいい物に結びつくわけではない」 という冷静な意見が立ちはだかることがあります。 自分勝手・好き勝手・思うがまま・自由奔放 これでは、形を成さないというのです。 いわば . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェンからブラームスへ ~ 「減七のアルページオ」は奇跡の嵐!?

2008年08月22日 | ブラームス Johannes Brahms
前回の記事にて、ブラームスの晩年の作品 《Cl.ソナタ 変ホ長調Es-Dur op.120-2》に ベートーヴェンの影響を多分に見られるよう書きましたが、 さらに、 そんなひとつの例をご紹介したく思います。 ブラームスの《ソナタ》III楽章の最後のほう、 先日の記事で書きました「奇跡」のような瞬間と思われる 「3度の下降音型」のあたりは、 変奏曲形式であるこの楽章が、 冒頭のテーマから離れて自 . . . 本文を読む
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◆ブラームス後期《Cl.ソナタop.120-2》~ベートーヴェン後期作品を継ぐ

2008年08月15日 | ブラームス Johannes Brahms
ブラームス後期の作、 《クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.120-2》を譜読みしているのですが、 読み進むにつれて、「やはり」 ブラームスが、彼が目指したベートーヴェンが 生涯をかけて目指したものだったという軌跡を 見ることが出来るような気がしました。 いや、この頃(後期)のブラームスにとっては、 もはや「ベートーヴェンの後継者かどうか」ということは 大事な問題ではなかったしょう。すでにブ . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェンの素顔 ~ 同時代人の証言から浮かび上がる彼の姿と音楽《op.90》

2008年08月09日 | ベートーヴェン Beethoven
深みのある人の書く面白い文章は、 読んでいると、ふつふつと想像力を掻き立たたせられます。 こんな文章を目にしました。 ロマン・ロラン著『ベートーヴェン研究 II 復活の歌』(吉田秀和訳)より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ――「彼は、愛すべき唇と話しかけるような美しい眼に恵まれており、その両眼からは、どんな瞬間にも、次々と急速に継起する彼の印象と思想が反映し . . . 本文を読む
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(終)◆《さくら横町》に魅せられて ~ 「独り言」の「語りかけ」 ~ 終わり

2008年08月08日 | 中田喜直《さくら横丁》
歌曲《さくら横町》二つ目の中間部「C」は、 もっとすごいことになってゆきます ↓ 「その後どう」 「しばらくねぇ」 「と言った」 「って始まらないと心得て」 ・・・・ まどろっこしいまでに区切られた音楽は、 ここでの解釈上バラバラにした訳ではなく、 あくまでも音楽がそうなっているとご理解ください。 その証拠に、 それぞれのフレーズ・言葉は、 それぞれに長 . . . 本文を読む
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(続き6)◆《さくら横町》に魅せられて ~ 二つ目の中間部

2008年08月05日 | 中田喜直《さくら横丁》
歌曲《さくら横町》 二つ目の中間部、 曲全体を「ABACA」とするならば、 ここは「C」部、これがまた魅力的な音楽の連続です。 ↓ 細かく見ていきますと、↓ ・・・出ました、再び【3小節】・・・ 3小節目に ●「poro rit.」そして ●上段には(V)という、歌い手のブレス(息継ぎ)の指示もあることから、 「会い見るの時はなかろう」 という歌詞が、3小節でまとめられていることは明白 . . . 本文を読む
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