余計な前置きかもしれませんが、
楽曲の解釈において、個人的なわがまま勝手な想像の世界に
落ち込まないよう、ベートーヴェンという大天才が書き残した
高い音楽性を誇る楽譜ととことんにらめっこしながら、
そこから湧き出る世界観を突き詰めてみようという姿勢
ではあるのですが、なにぶん、「私」という個人の域を
究極的には出ることができないというのが、
人間のサダメなのでしょうか。
「私見」と . . . 本文を読む
ベートーヴェン《ピアノソナタ12番“葬送”》の終楽章において、
男女二人が大逃走をくりひろげることを、前回までの日記に書きました。
「男女」がキーポイントになっているということを、今まで日記で書いてきたのですが、その証拠を冒頭の1楽章にも見つけることができそうです。
1楽章は、Variation(変奏曲)の形をとっている楽曲でして、
冒頭ではテーマとなる楽想が奏でられます。
As . . . 本文を読む
先日の日記で、ベートーヴェン《ピアノソナタ12番op.26“葬送”》の
終楽章(第4楽章)が、ころころと走り回るような二人の人間を
描いているようだと書きました。
そのアイディアは、深く自分の中に定着しつつあると思って、
今日も書き進めてみようかと、試みます。
この4楽章、
二人の人間が走り回ったり、おしゃべりをしているとして、
じゃあ、この二人とは誰と誰なのでしょう??
ピ . . . 本文を読む
ベートーヴェン《ピアノソナタ12番op.26》の第3楽章が「葬送行進曲」であり、それが「作曲者本人の死」であるかのように思われることを、
前回の日記で書きました。
(ちなみに、
葬送のリズム(「付点8部音符+16分音符」のリズム)は、
頭の片隅に置いておくと、実に多くの西洋クラシックの音楽を
楽しんだり理解するのに、大いに役立つワンポイントと思います。
●ピアノの詩人ショパンの《葬 . . . 本文を読む
「MARCIA FUNEBRE sulla morte d’un Eroe」
(葬送行進曲 ある英雄の死を偲んで)
と、
このベートーヴェン《ピアノソナタ12番 op.26》の
3楽章(緩叙楽章)冒頭に書き記されています。
・・・ある英雄とは一体だれの事をさすのでしょう?
ベートーヴェンで英雄といえば・・・
《交響曲3番“英雄”》が献呈される予定で、しかし皇帝即位でベートーヴェン . . . 本文を読む