音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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B.《ソナタ12番“葬送”》I楽章の物語(まとめ)

2006年06月18日 | 《12番op.26“葬送”》
余計な前置きかもしれませんが、 楽曲の解釈において、個人的なわがまま勝手な想像の世界に 落ち込まないよう、ベートーヴェンという大天才が書き残した 高い音楽性を誇る楽譜ととことんにらめっこしながら、 そこから湧き出る世界観を突き詰めてみようという姿勢 ではあるのですが、なにぶん、「私」という個人の域を 究極的には出ることができないというのが、 人間のサダメなのでしょうか。 「私見」と . . . 本文を読む
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B.《ソナタ12番》I楽章に登場人物は「二人」!?

2006年06月16日 | 《12番op.26“葬送”》
ベートーヴェン《ピアノソナタ12番“葬送”》の終楽章において、 男女二人が大逃走をくりひろげることを、前回までの日記に書きました。 「男女」がキーポイントになっているということを、今まで日記で書いてきたのですが、その証拠を冒頭の1楽章にも見つけることができそうです。 1楽章は、Variation(変奏曲)の形をとっている楽曲でして、 冒頭ではテーマとなる楽想が奏でられます。 As . . . 本文を読む
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B.《ソナタ12番》終楽章は「恋の大逃走劇」!?

2006年06月14日 | 《12番op.26“葬送”》
先日の日記で、ベートーヴェン《ピアノソナタ12番op.26“葬送”》の 終楽章(第4楽章)が、ころころと走り回るような二人の人間を 描いているようだと書きました。 そのアイディアは、深く自分の中に定着しつつあると思って、 今日も書き進めてみようかと、試みます。 この4楽章、 二人の人間が走り回ったり、おしゃべりをしているとして、 じゃあ、この二人とは誰と誰なのでしょう?? ピ . . . 本文を読む
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B.《ソナタ12番》ベートーヴェンは本当に死んでしまったのか!?

2006年06月14日 | 《12番op.26“葬送”》
ベートーヴェン《ピアノソナタ12番op.26》の第3楽章が「葬送行進曲」であり、それが「作曲者本人の死」であるかのように思われることを、 前回の日記で書きました。 (ちなみに、 葬送のリズム(「付点8部音符+16分音符」のリズム)は、 頭の片隅に置いておくと、実に多くの西洋クラシックの音楽を 楽しんだり理解するのに、大いに役立つワンポイントと思います。 ●ピアノの詩人ショパンの《葬 . . . 本文を読む
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B.《ピアノソナタ12番op.26“葬送”》ある英雄とは誰!?

2006年06月12日 | 《12番op.26“葬送”》
「MARCIA FUNEBRE sulla morte d’un Eroe」 (葬送行進曲 ある英雄の死を偲んで) と、 このベートーヴェン《ピアノソナタ12番 op.26》の 3楽章(緩叙楽章)冒頭に書き記されています。 ・・・ある英雄とは一体だれの事をさすのでしょう? ベートーヴェンで英雄といえば・・・ 《交響曲3番“英雄”》が献呈される予定で、しかし皇帝即位でベートーヴェン . . . 本文を読む
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