フランス印象派の作曲家
Maurice Ravelモーリス・ラヴェルのピアノ独奏作品
《Valses nobles et sentimentales高雅で感傷的なワルツ》
いくつものワルツが折り重なって出来ている
この曲の最後をしめるのは
《エピローグEpilogue》
という終曲です。
今まで現れたワルツたちの片鱗が
・・・ちらり・・・ちらり・・・
と顔をのぞかせる、幻想的な世界・・・ . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第7楽章この終楽章において、この楽曲はやはり「Requiem鎮魂歌」であったことを思い出させられるのです。 Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben, von nun an. さいわいなのは亡き人々である、 主の身元で死ぬ、今から後・・・日本語に訳すのが非常に難しいです・・・ただ、明解なのは、死にゆく人々 . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第6楽章 後半「フーガ」に魂・精神の高揚を覚える西洋クラシック音楽におけるこの感覚は、ブラームスの敬愛する巨匠、ベートーヴェンが彼の後期作品において数多く開拓していったものでもあります。壮大な「死」との対峙を描いたこの6楽章の前半を経て、後半ではこの「フーガ」が、神を賛美するテクストがコーラスによって縦横無尽に歌われ、《ドイツ・レクイエム》の「クライマックス」とも捉 . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第6楽章この大曲《ドイツ・レクイエム》の「クライマックス」がここにあるといってよいでしょう。すなわち、ここまでの楽章で色々な角度で接してきた「死」というものに対するひとつの完全な抵抗を試みるのがこの6楽章であり、ここには死を乗り越える具体的な事例が、音楽となって姿を現すのです。 Denn wir haben hie keine bleibende Statt, . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》においては、感動的な瞬間がたくさんあります。それにしても、最も感動的なのは、きっと、やはり、この第5楽章かもしれません。これは、指揮者シュナイト先生もおっしゃられたことです。この第5楽章の意味するところは、・・・母(はは)・・・です。《ドイツ・レクイエム》が作曲された契機には、ブラームス自身の母の死が、少なからず関連しています。1865年2月2日に、ブラームスの母親 . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第4楽章 Wie lieblich sind deine Wohnungen, Herr Zebaoth. (なんと麗しいことでしょう、あなたのお住まいは、 万軍の主よ)第3楽章の《ドイツ・レクイエム》における折り返し地点を過ぎて、この楽章においては、悲劇的な要素は皆無に等しく、心休まるこの第4楽章の冒頭はこのようなテクストで始まり、コーラスによって和や . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第3楽章 後半冒頭の絶望的な「無」を嘆く世界のすえ、暗がりの中からぼんやりと次の言葉が浮かび上がります Ich hoffe aud dich (私はあなたを信じます)「信仰」ということでしょうか、これをしかし私は、単にキリスト教的な神への信仰のみに限定されたものとは思いたくありません、事実、この音楽を作曲したブラームス自身、教会へ通う、ということはあまりなく、敬 . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第3楽章 Herr, lehre doch mich, dass ein Ende mit mir haben muss, und mein Leben ein Ziel hat und ich davon muss. (主よ、私に教えてください、 私には終わりがあるということを、 そして私の人生には限りがあるということ、 そして私はそれに . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第2楽章中間部の心安らぐ(かのように見える!?)「雨の慈愛」に幕を降ろすのは、再びホルンの役割です。不気味なホルンの単音ユニゾンの響きは、この楽章冒頭を完全に回帰させます。再現部へと導くのです。http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/9aae2a19caa72cd4c81f19b976a9011d(提示部参照)諸行無常の嘆 . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第2楽章 中間部
So seid nun geduldig, lieben Brueder,
bis auf die Zukunft des Herrn
(だから今は耐え忍びなさい、愛する兄弟達よ、
主の未来のおとずれるまで)
冒頭の諸行無常の「絶望」の淵から(ここではこの理をポジティブには
受け止めていないと言えましょう、付随する音楽の . . . 本文を読む