今日は、《ハンマークラヴィア》から離れました。
ピアノを弾かれる方、大勢の方が実際に弾かれた
ことがある曲ではありませんか!?
ベートーヴェン《ソナタ20番 op.49-2 G-Dur(ト長調)》
(ソナチネと呼ばれることもあるそうです)
美しい音楽です。
ベートーヴェンの初期のソナタ、簡素だけれど十分に充実した音楽的内容、
G-Dur(ト長調)の澄んだ美しい調性、
それは、モ . . . 本文を読む
ベートーヴェン
《ハンマークラヴィア・ソナタ op.106》3楽章について、
日記の下書きをしながら・・・あまりにも書きたいことが多く、
日記を読まれる方が
方向性を見失ってしまわれるのではないかと懸念し・・・、
思い切って、この楽章の真相を(今の私の思う限りでの真相を)
一度書いてみようと思います。
乱暴な書き方かも知れませんが、ご容赦ください。
この音楽 . . . 本文を読む
「Una corda mezza voce」で歌われる、この《ハンマークラヴィア》
3楽章の冒頭は、複数声部からなるコラールのように思われます。
「熱情と感傷」、そして「響き」をともなって(これは前日の
日記に書きました)、しかしそれは
「Una corda(弱音ペダル)」を使うことによって、
明るさを遮られ、どちらかというと・・・暗い・・・音色となって
うたわれることが望まれているの . . . 本文を読む
《ピアノソナタ第29番 op.106 “ハンマークラヴィア”》3楽章、
この楽章は、ベートーヴェンのピアノ作品において特別な位置にあるといって、
過言ではないと思います。
他の作品に見られない、ここならではのベートーヴェンの表記がいくつか
見られるのです。そして、音楽の内容的においても・・・・
ここまで壮大な緩叙楽章は、書かれたことは
なかったのではないでしょうか・・・。
● . . . 本文を読む
この日記の表題は、ピアノの巨匠リヒテルの言葉です。
ノアの箱舟の建造・・・・一体、それはなんなんでしょう!?
神の怒りで世界が水に沈む・・・しかし、一隻の箱舟に乗るものが
次なる世界の繁栄につとめる・・・・ようなことでしょうか。
(曖昧な知識で申し訳ありません・・・間違っていたら、
どなたかおっしゃってください・・・)
ここで考えましたのは、
この箱舟の建造とは、いわば全世界の生 . . . 本文を読む
そもそも、ベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏をするにあたって、
自分の中での「ゴー・サイン」が出たきっかけは、この32曲の
プログラム組みが決まったときでした。
ただただ32曲を弾くのは意味が無い・・・(それは言い過ぎかもしれませんが)
しかし、面白くない・・・。巨匠リヒテルが言っていたと思うのですが、
リヒテルは、確か「全曲演奏」を嫌っていたはずです(彼自身、 . . . 本文を読む
モーリス・ラヴェル、最後のピアノ・ソロ曲《クープランの墓》の、
終わりから2番目の曲がこの《メヌエット》です。
曲のどこをとっても美しいのですが!(中間部「ff」だって、
壮大なオーケストラの音が聴こえてくるよう)
特筆すべきは・・・この曲の終わり方かなと思いました。
Codaから・・・かな・・・。このCodaを弾きながら、
しょっちゅう目頭が熱くなってしまうのですが・・・
「pp . . . 本文を読む
昨夜、4月16日 日曜日Liszt Salon in der Altenburgにおける
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏 第6回を
お陰様で、無事終了することができました。
mixiにて、皆様からたくさんの応援、メッセージをいただき、
とても励みになりました!心から感謝申し上げます!!
全80席ほどのサロンが、ベートーヴェンの力を借りることで!?
おおよそ満員、70 . . . 本文を読む
↑初めて写真なぞ掲載してみました。
ドイツはまだ雪・・・ということはありません!
この写真は2月の前回のコンサートのリハーサルに撮ったものです。
それにしても、ドイツはまだジャンパーが必要なほど寒い!!
これは異常です・・・
は~~るよ、こい・・・
この建物が、今度の日曜日4月16日のコンサートが行われる
通称「Altenburg」と呼ばれる建物です。日本風に言う2階 . . . 本文を読む
4分音符から8分音符、そして8分三連音符、
16分三連音符、32分音符からいよいよ「tr.」に・・・
羽が生えているのか、それとも超能力なのか、徐々に足が地から浮き上がり、
勢いを増して、羽ばたき、もっと速く!!そしてもっと高く!!!
大空を自由に飛びまわり、雲の中をかいくぐって、そして・・・・
どこへ到着したのでしょう・・・
その前の《Var.V》は、よくよく見てみると変です・・・
テ . . . 本文を読む
たったの15小節で、提示部終わり・・・
これって奇跡的だと思う・・・
普通のソナタだったら、第1テーマで8小節、推移部を解して第2テーマが現れるのは33小節目とか、とにかく、ずっと後・・・
小節数で音楽のよしあしが決まることは全くないのですが、
それにしても、このコンパクトにまとまった傑作《op.109》の片鱗が、
この、提示部「たったの15小節」から垣間見れると思われたのですが・・・ . . . 本文を読む
本日のお昼休憩に一筆・・・
4月16日のコンサートに向けて、
ベートーヴェンに向き合いながら頭の中は
アドレナリンが大量分泌中なのかもしれない・・・
本番一週間前の特殊な精神状態を、
本人も忘れてしまう前に!?、せっかくだから
書き残してみようかと、先日からPCに向かって奮闘しています。(おいおい、ピアノを弾きなさいよ、という話もある・・・でも、こうして文章を書くと、なんだか考えがま . . . 本文を読む
先日の師匠のレッスンで「Pedalを使うのだ!」と指示され、びっくりしたこの変奏《op.109 3楽章 Var.II》・・・
16分音符の、ほとんど単旋律のような連なりに始まるこの変奏、
少なくともHenle版の楽譜には、「Pedal」の指示は書いてはいない・・・
耳なじみのある録音等では、多くのピアニスト達は
スタッカートで演奏していると思うので、
師匠のこの言葉は、正直戸惑った・・・ . . . 本文を読む
「これはバロック時代からのゆっくりした舞踏曲“Saraband”だ」と師匠は言いました。
実際、2小節目の2拍目に長い二分音符があり、これはサラバンドの特徴と一致しています。
●テンポは、ゆるやかに、しかし遅すぎず。
Beethovenの指示は「Andante」(“Andante molto”ではないらしい)
「四分音符=60」が頃合と言われます。ようするに、
時計の秒針と同じ速度ですね . . . 本文を読む
一泊二日の集中レッスンから帰ってきました。ただいまです。
師匠ともども、疲れました・・・・
8曲のピアノ・ソナタは、さすがに多かったか・・・
でも、生徒を置いてこれから長期間日本へ行ってしまう師匠が悪い!?
だから、2回分のコンサートのプログラムを一気にやっつけるハメになった・・・
でも、心から感謝です。充実した楽しい音楽の時間でした!
Schilde先生は、5月一杯、日本のいたると . . . 本文を読む