音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

超有名ソナタ!?《20番 op.49-2 G-Dur(ト長調)》 

2006年04月28日 | ベートーヴェン Beethoven
今日は、《ハンマークラヴィア》から離れました。 ピアノを弾かれる方、大勢の方が実際に弾かれた ことがある曲ではありませんか!? ベートーヴェン《ソナタ20番 op.49-2 G-Dur(ト長調)》 (ソナチネと呼ばれることもあるそうです) 美しい音楽です。 ベートーヴェンの初期のソナタ、簡素だけれど十分に充実した音楽的内容、 G-Dur(ト長調)の澄んだ美しい調性、 それは、モ . . . 本文を読む
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「人は死を・・・」ベートーヴェン《ソナタ第29番 op.106〝ハンマークラヴィア"》3楽章全貌

2006年04月26日 | 《29番op.106》ハンマークラ
ベートーヴェン 《ハンマークラヴィア・ソナタ op.106》3楽章について、 日記の下書きをしながら・・・あまりにも書きたいことが多く、 日記を読まれる方が 方向性を見失ってしまわれるのではないかと懸念し・・・、 思い切って、この楽章の真相を(今の私の思う限りでの真相を) 一度書いてみようと思います。 乱暴な書き方かも知れませんが、ご容赦ください。 この音楽 . . . 本文を読む
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B.《ピアノソナタ第29番op.106“ハンマークラヴィア”》3楽章、冒頭・・・嘆きのコラール!?

2006年04月25日 | 《29番op.106》ハンマークラ
「Una corda mezza voce」で歌われる、この《ハンマークラヴィア》 3楽章の冒頭は、複数声部からなるコラールのように思われます。 「熱情と感傷」、そして「響き」をともなって(これは前日の 日記に書きました)、しかしそれは 「Una corda(弱音ペダル)」を使うことによって、 明るさを遮られ、どちらかというと・・・暗い・・・音色となって うたわれることが望まれているの . . . 本文を読む
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B.《ハンマークラヴィア》3楽章、冒頭の指示いろいろ

2006年04月24日 | 《29番op.106》ハンマークラ
《ピアノソナタ第29番 op.106 “ハンマークラヴィア”》3楽章、 この楽章は、ベートーヴェンのピアノ作品において特別な位置にあるといって、 過言ではないと思います。 他の作品に見られない、ここならではのベートーヴェンの表記がいくつか 見られるのです。そして、音楽の内容的においても・・・・ ここまで壮大な緩叙楽章は、書かれたことは なかったのではないでしょうか・・・。 ● . . . 本文を読む
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B.《ハンマークラヴィア》IV楽章のフーガは「ノアの箱舟の建造」!?

2006年04月23日 | 《29番op.106》ハンマークラ
この日記の表題は、ピアノの巨匠リヒテルの言葉です。 ノアの箱舟の建造・・・・一体、それはなんなんでしょう!? 神の怒りで世界が水に沈む・・・しかし、一隻の箱舟に乗るものが 次なる世界の繁栄につとめる・・・・ようなことでしょうか。 (曖昧な知識で申し訳ありません・・・間違っていたら、 どなたかおっしゃってください・・・) ここで考えましたのは、 この箱舟の建造とは、いわば全世界の生 . . . 本文を読む
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全曲演奏会プログラム紹介 

2006年04月22日 | Beethovenピアノソナタ全曲演奏
そもそも、ベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏をするにあたって、 自分の中での「ゴー・サイン」が出たきっかけは、この32曲の プログラム組みが決まったときでした。 ただただ32曲を弾くのは意味が無い・・・(それは言い過ぎかもしれませんが) しかし、面白くない・・・。巨匠リヒテルが言っていたと思うのですが、 リヒテルは、確か「全曲演奏」を嫌っていたはずです(彼自身、 . . . 本文を読む
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ラヴェル《メヌエット》の終わり方に涙・・・?

2006年04月21日 | ラヴェル Maurice Ravel
モーリス・ラヴェル、最後のピアノ・ソロ曲《クープランの墓》の、 終わりから2番目の曲がこの《メヌエット》です。 曲のどこをとっても美しいのですが!(中間部「ff」だって、 壮大なオーケストラの音が聴こえてくるよう) 特筆すべきは・・・この曲の終わり方かなと思いました。 Codaから・・・かな・・・。このCodaを弾きながら、 しょっちゅう目頭が熱くなってしまうのですが・・・ 「pp . . . 本文を読む
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4月16日 コンサート報告

2006年04月18日 | Beethovenピアノソナタ全曲演奏
昨夜、4月16日 日曜日Liszt Salon in der Altenburgにおける ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏 第6回を お陰様で、無事終了することができました。 mixiにて、皆様からたくさんの応援、メッセージをいただき、 とても励みになりました!心から感謝申し上げます!! 全80席ほどのサロンが、ベートーヴェンの力を借りることで!? おおよそ満員、70 . . . 本文を読む
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リハーサル・4月16日本番に向けて(心がけ!?)

2006年04月14日 | ベートーヴェン Beethoven
↑初めて写真なぞ掲載してみました。 ドイツはまだ雪・・・ということはありません! この写真は2月の前回のコンサートのリハーサルに撮ったものです。 それにしても、ドイツはまだジャンパーが必要なほど寒い!! これは異常です・・・ は~~るよ、こい・・・ この建物が、今度の日曜日4月16日のコンサートが行われる 通称「Altenburg」と呼ばれる建物です。日本風に言う2階 . . . 本文を読む
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大空を飛ぶ《op.109 3楽章 Var.VI》

2006年04月12日 | 《30番op.109》
4分音符から8分音符、そして8分三連音符、 16分三連音符、32分音符からいよいよ「tr.」に・・・  羽が生えているのか、それとも超能力なのか、徐々に足が地から浮き上がり、 勢いを増して、羽ばたき、もっと速く!!そしてもっと高く!!! 大空を自由に飛びまわり、雲の中をかいくぐって、そして・・・・ どこへ到着したのでしょう・・・ その前の《Var.V》は、よくよく見てみると変です・・・ テ . . . 本文を読む
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B.《op.109》I楽章 奇跡のような短さの提示部

2006年04月11日 | 《30番op.109》
たったの15小節で、提示部終わり・・・ これって奇跡的だと思う・・・ 普通のソナタだったら、第1テーマで8小節、推移部を解して第2テーマが現れるのは33小節目とか、とにかく、ずっと後・・・ 小節数で音楽のよしあしが決まることは全くないのですが、 それにしても、このコンパクトにまとまった傑作《op.109》の片鱗が、 この、提示部「たったの15小節」から垣間見れると思われたのですが・・・ . . . 本文を読む
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B.《op.109》に「ff」は何回!?

2006年04月11日 | 《30番op.109》
本日のお昼休憩に一筆・・・ 4月16日のコンサートに向けて、 ベートーヴェンに向き合いながら頭の中は アドレナリンが大量分泌中なのかもしれない・・・ 本番一週間前の特殊な精神状態を、 本人も忘れてしまう前に!?、せっかくだから 書き残してみようかと、先日からPCに向かって奮闘しています。(おいおい、ピアノを弾きなさいよ、という話もある・・・でも、こうして文章を書くと、なんだか考えがま . . . 本文を読む
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B.《op.109 3楽章 Var.II》を蘊蓄(Beethovenのペダル!?)

2006年04月11日 | 《30番op.109》
先日の師匠のレッスンで「Pedalを使うのだ!」と指示され、びっくりしたこの変奏《op.109 3楽章 Var.II》・・・ 16分音符の、ほとんど単旋律のような連なりに始まるこの変奏、 少なくともHenle版の楽譜には、「Pedal」の指示は書いてはいない・・・ 耳なじみのある録音等では、多くのピアニスト達は スタッカートで演奏していると思うので、 師匠のこの言葉は、正直戸惑った・・・ . . . 本文を読む
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Beethoven 《ピアノソナタ30番 ト長調)》3楽章 Variation(変奏曲)を蘊蓄する

2006年04月09日 | 《30番op.109》
「これはバロック時代からのゆっくりした舞踏曲“Saraband”だ」と師匠は言いました。 実際、2小節目の2拍目に長い二分音符があり、これはサラバンドの特徴と一致しています。 ●テンポは、ゆるやかに、しかし遅すぎず。 Beethovenの指示は「Andante」(“Andante molto”ではないらしい) 「四分音符=60」が頃合と言われます。ようするに、 時計の秒針と同じ速度ですね . . . 本文を読む
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レッスンから、帰ってきました。

2006年04月09日 | 音楽(一般)
一泊二日の集中レッスンから帰ってきました。ただいまです。 師匠ともども、疲れました・・・・ 8曲のピアノ・ソナタは、さすがに多かったか・・・ でも、生徒を置いてこれから長期間日本へ行ってしまう師匠が悪い!? だから、2回分のコンサートのプログラムを一気にやっつけるハメになった・・・ でも、心から感謝です。充実した楽しい音楽の時間でした! Schilde先生は、5月一杯、日本のいたると . . . 本文を読む
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