音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆歌曲の歌詞に見るベートーヴェンの“希望”する世界

2008年12月17日 | 《32番op.111》
ずっと以前から、 ベートーヴェンの最後のピアノソナタ 《ソナタ第32番 c-mollハ短調 op.111》に関して、 さまざまな想像・ファンタジーを巡らせていました。 それは、 「神の出現」であったり、 「天空への昇天」であったり・・・ こうした想像は、 全て、《ソナタop.111》を音楽として検証し、 その音たちを追うことで立ち現れた世界であったのですが、 http://blog.goo . . . 本文を読む
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◆B. 最後のソナタ《op.111》は「テンポ=44」で

2008年05月08日 | 《32番op.111》
「4」という数字は、日本語では 時に敬遠されるものです。言うまでもなく、 これは「死」という言葉と 韻が同じだから・・・ 今、ふと、 ベートーヴェン最後のピアノソナタ《op.111》の終楽章を弾きながら、 この音楽のテンポを確かめるよう、 メトロノームを使って弾いてみたところ・・・ テンポ=44 という速度がちょうどいいように感じました。 この音楽は、昇天の音楽でしょう。 すなわ . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェン《ピアノソナタop.111》が終演を迎えるとき

2007年07月04日 | 《32番op.111》
ベートーヴェン最後のピアノソナタ 《ピアノソナタ32番c-moll作品111》の終わりは、 簡素ながらも(であるからこそ!?) すさまじい緊張感を有しています。 評論家の吉田秀和氏も、どこかの記事で「この後に続く音楽は無い」 ようなことを書いていらしたようにも記憶しています。 20世紀のドイツ音楽の代表的ピアニスト、ケンプが この曲を演奏したコンサートを聴いた人の話によれば、 演奏が終わり、ケ . . . 本文を読む
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◆II楽章のテンポ、ベートーヴェン《op.111》

2007年04月07日 | 《32番op.111》
ベートーヴェン最後のピアノソナタ 《ピアノソナタ32番op.111》のII楽章について 前回書きましたが、そこでも少々触れました テンポのことで、今回は引き続き書いてみたいと思います。 《ピアノソナタ32番op.111》II楽章、 冒頭の書かれているベートーヴェンの手による指示は、 「Adagio molto semplice e cantabile」 とあります。 問題となりますのは、こ . . . 本文を読む
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◆「semplice」の境地、ベートーヴェン《ピアノソナタ第32番op.111》

2007年04月04日 | 《32番op.111》
ベートーヴェンの最後のピアノソナタ 《32番op.111》は、「天上の音楽」と表現されることも あるようで、今の自分にはこの音楽は人間の最期の姿を 彷彿させるようにも思われるのです。 II楽章は“Arietta”という表題が ベートーヴェン自身によって付けられています。思えば、 奇妙な名前です・・・ “Aria”ではなく“Arietta” テンポ指示はベートーヴェン自身の手により、 「 . . . 本文を読む
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◆ショパン《幻想ポロネーズ》=ベートーヴェン(《op.110》+《op.111》)÷2

2006年11月13日 | 《32番op.111》
ベートーヴェン最後の《ソナタ32番op.111》II楽章“Arietta”と ショパン《幻想ポロネーズop.61》のアイディアの相似について 先日に書きました。 では、 この記事の題名にもあるベートーヴェン最後から二番目のソナタ 《ソナタ31番op.110》の影響は、《幻想ポロネーズ》のどこに見られるのでしょう? 今の自分が思うに、両者の曲の終わり方に、 似たようなアイディアを望むことができ . . . 本文を読む
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◆神、現る!? ベートーヴェン《op.111》、ショパン《幻想ポロネーズ》

2006年10月24日 | 《32番op.111》
ベートーヴェンの最後のソナタ《op.111》 そしてショパン後期の作《幻想ポロネーズ》 この両者が「ただごとならぬ」音楽であることを、 我々は人間として感じずにはいられないであろう ということを先日は書いてみようと試みました。 ここではもうひとつ、 今の自分に考えられる限りのこの「ただごとならぬ」 両作曲家、両作品に共通する音楽の姿を 文章に表すことが出来るかどうか、 さらに試みてみようと思い . . . 本文を読む
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