人間の持つ「感情」というもの
これが、表現者としての魅力(あるいはレヴェルといっても!?)として
大きく関与しているのではないだろうか・・・
なぞと、ふと思いました。
この「表現者」という言葉は、
私の専門である音学家に限らぬ
あらゆる「職業」を意味するつもりですが、いや、
さらに言うならば、
「あらゆる人間」にとっての「魅力」と
いえるような気もするのです・・・
そして、その「感情 . . . 本文を読む
青木やよひ著 『ベートーヴェンの生涯』 平凡社新書より抜粋ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれでは、私たちのように非キリスト教文化の中で育った多くの日本人は、ベートーヴェンが祈りの対象としていた〈神〉を、どのような存在として思い描けばよいのだろうか? そのことを一度考えてみる必要がある。いまこの立場で考えをめぐらせると、そもそもベートーヴェンが生 . . . 本文を読む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その苦しみをひそかに文章に綴りながら、その中で自問自答し、時には神に訴え、また古今東西の先人たちの思想の深奥に分け入って自己省察を重ねていった。それが、1812年秋から1818年まで書き綴られた『日記』である。
これまでベートーヴェンについては、その天才は称揚されてきたが、彼自身の哲学的思考や、その音楽の背後 . . . 本文を読む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
聴覚というのは、音楽家にとって不可欠の器官である。ウィーンに来て六年、やっと成功への道が開けた二十七歳のベートーヴェンをおそったのは、その聴覚の異常だった。1801年6月に、友人の内科医ヴェーゲラーと牧師のアメンダに書いた本人の手紙によると、それは3年前(つまり1798年)から始まっていた。まだ「演奏や作曲にはほとんど障害にならない」 . . . 本文を読む
◆クラシック音楽道場◆
~ 音楽家・ピアニスト 瀬川玄 主催 ~
2011年、あけましておめでとうございます!!
本年も引き続き、表参道におけるクラシック音楽道場を開催して参ります。
本年始まりの回は、
お正月、今年が良き年となりますよう願いつつ、
初日の出・魂のすがすがしい昇華を思わせる
●ベートーヴェン作曲《ピアノソナタ第21番 ハ長調 op.53“ワルトシュタイン”》
をテー . . . 本文を読む