ブラームス《ドイツ・レクイエム》第2楽章日本人としてこの楽章のイメージを受け止めるのに最適と思われる文章があると思うのです、それは、祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理を現す奢れる者も久しからずただ春の夜の夢の如しこれは『平家物語』の有名な冒頭の一節、この内容にヨーロッパの19世紀を生きたクラシック音楽作曲家ブラームスの《ドイツ・レクイエム》はつながるものがあると思われる . . . 本文を読む
ブラームス《ドイツ・レクイエム》第1楽章そもそもこの《ドイツ・レクイエム》という音楽における「コーラス」の役割は、非常に大きなものがあると言えましょう。全曲を通じて、コーラスが『聖書』からブラームス自身によって選び抜かれた言葉を歌い続けます。「テキスト・言葉」が大きな役割を担っている、それを「音楽」が、何倍にも強い効果に増幅させる、「音楽」と「言葉」の両者の相互作用で、この楽曲は、すさまじい力を・ . . . 本文を読む
次の大きな本番が近づいてまいりました。
今度のコンサートは、なんと
約2000席の大ホールにおける演奏会でして、
しかも、チケットはほぼ完売との情報、ということは
2000人の観客を前に、舞台に立つということになりましょうか・・・
そのコンサートは、
来る4月5日(土)、オペラシティー コンサートホールにて
演奏曲目はブラームス《ドイツ・レクイエム》
オーケストラとコーラスによる一大ス . . . 本文を読む
ブラームスの最後のピアノ独奏曲、
《ピアノ曲集Klavierstuecke op.119》
ピアニストとしても腕が堪能なブラームス、
きっと彼自身にとっても少なからぬ思い入れのある楽器であろう
ピアノという楽器の「独奏曲」というジャンル、
それをしめる(閉める)のが、この曲集最後の曲、
《狂詩曲Rhapsodie 変ホ長調Es-Dur op.119-4》
となるわけです。
この「変ホ長調E . . . 本文を読む
さて、実際にコンサートでの演奏が始まって、
この記事の本題、
《弦楽四重奏 ラズモフスキー第2番 ホ短調 op.59-2》と
《ピアノソナタ 第23番 ヘ短調 op.57》は兄弟作かどうかを
いよいよ実際の音として確かめることとなったのですが、
あらかじめ言い訳させていただきたいのですが、
手元には未だ《弦楽四重奏》の楽譜がないため、
全ては記憶でしかないことを一言添えさせてください・・・
もしも . . . 本文を読む
昨夜は面白いコンサートを聴くことができました。
新百合ヶ丘、昭和音楽大学校舎内のユリホールにて、
古典四重奏団 Quartetto Classico
による演奏で、ベートーヴェンの《弦楽四重奏》をふたつ、
演奏の前には「短調の歴史」というレクチャーがありました。
これもまた面白かった。
「バロック」から「古典(クラシック)」、しかも
「三つ葉のウィーン古典派」=ハイドン、モーツァルトそして
. . . 本文を読む
次のコンサートは、3月10日(月)~18時半開演~
の日本橋三井タワー「アトリウムコンサート」に
出演させていただきます。
http://www.mitsuitower.jp/
こちらのコンサートは、今回共演させていただくチェロの
金木 博幸さんからお話をいただいたものです。
思い返してみますと、自分にとっては
チェロという楽器と本格的にデュオをするのは
実は今回が初めてでした。
ドイツ . . . 本文を読む
昨日、フィリアホールでのリサイタルを
お陰様で終えることができました。
大勢のみなさまにお越しいただき、
ベートーヴェンとショパンの音楽の時を
共に過ごしていただけましたこと、
心より感謝いたします。
そして、
共演者の田添さん!!
彼女の美しく・臨場感ある朗読のおかげで、
昨晩のコンサートは、より一層充実したものと
なることができたのだと思います。
色々と慣れない不手際・なんとそのまま
舞 . . . 本文を読む
ところで、
リサイタルを一晩明けた心境を、ふと考え・感じてみたのですが、
やはり、
あれだけ大勢の人間の集まりの中で
精魂懸けて(←これは大げさではありません)
ものごとを成すと、
やはり想像以上に力を使っているのかもしれません。
なんだか、ぼぉ~としている、眠い、
そして、なんだか落ち着かない、
やらねばならぬことはあるのに、
なんだかそわそわ手につかない
でも15分寝たらすっきり . . . 本文を読む
◆◆追記◆◆
・・・こんなことまでここで書いてよいのか分かりませんが、
先日の打合せの際、朗読していただくためのテクストをお渡ししながら
その文章の内容や細かいニュアンスを確認していたところ、
ベートーヴェンの人生背景についても話が及び、そして
リサイタルの最後に演奏いたしますベートーヴェンの後期の作、
最後から2番目のソナタ《ソナタ 変イ長調 op.110》の話になり、
ベートーヴェンの境遇、 . . . 本文を読む
3月3日のリサイタルにおきまして、
去年の夏とは一味違う、うれしい内容の変更ができました。
それは、
最近になって知り合うことのできた
元アナウンサーの女性のお力を借りて、
リサイタルのプログラム間に、彼女の朗読を
入れていただけることとなったのです。
お名前は、田添菜穂子さん(↓ご本人のブログ)
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久々のソロリサイタルがせまって参りました。
3月3日(月)、
横浜市青葉区のフィリアホールにて、
ピアノソロ・リサイタルをすることとなります。
実は、このリサイタルのプログラムは、昨年の夏、
東京の津田ホール、そして港南区民文化センターひまわりの郷で
演奏したものと同じなのですが、これは同じプログラムで
手を抜こうなぞとしているのでは決してありません(敢えて書くと
逆に言い訳がましく聞こえ . . . 本文を読む