音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆激流の感情の表現こそ!? ~ シェイクスピア『ハムレット』より

2010年05月31日 | ◆一言◆
  シェイクスピア著『ハムレット』より ーーーーーーーーーーーーーーーーー このせりふは 僕が演って見せたように、 自然な口調ですらすらと言って貰いたい。 大きな口をあけてわめくくらいなら、 むしろひろめ屋にやらせた方がましだもの。 そして、大げさにこんな工合に空を切らないで、 万事上品にやり給え。 感情が激流となり、暴風(あらし)となり、旋風(つむじかぜ)を巻起す場合こそ、 格 . . . 本文を読む
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◆楽譜に記された至極の音楽性!?~ブラームス《ワルツ》における左手和音「アルペジオするか、しないか」

2010年05月30日 | ◆一言◆
ブラームス作曲《ワルツ op.39-15 変イ長調》 うつくしい、有名なワルツ。 楽譜をのぞいてみますと、 ワルツのリズムを刻む左手の和音は、 基本的には「和音をアルペジオ(=バラして)」弾くよう指示されています。 (それぞれの和音の左側に書かれている波線がその指示) ところが、よくよく見ると、3小節目の3拍目には・・・!? ・・・この波線がありません・・・ そして直後の4小節目から . . . 本文を読む
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◆シェイクスピアの作品に散りばめられている「普遍性」

2010年05月27日 | ◆一言◆
最近、 シェイクスピアの戯曲『ハムレット』を読み進めています。 物語性ももちろんなのですが、 なんだか何よりも面白い、と思わせるのは、 役者の台詞の端々に散りばめられている 「普遍性」を思わせる言葉の数々なのではないだろうか、 と思いました。 そういえば、 これはゲーテの『ファウスト』を読んでいた時にも 同じように思えたことがあったのを 今、ふと思い出しました。 数百年の歳月を経て今日 . . . 本文を読む
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◆むちをまぬかれぬは人相当!? ~ シェイクスピア『ハムレット』より

2010年05月27日 | ◆一言◆
シェイクスピア著『ハムレット』より ーーーーーーーーーーーーーーーーー ハムレット (侍従長に向かって、役者達のことを) 「いや、おい、 ぜひとも相当以上にもてなしてくれ給え。 人をその人相当に待遇したら、 むちをまぬがれる者は だれもいないじゃないか? こちらの身分相当に、 あれどもをもてなしなさい。 相手が相当しなければしないだけ、 こちらの親切が一層力を増すというもの。 さ、案内 . . . 本文を読む
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◆ショパンの「普遍性」は「ポーランド」に限らず

2010年05月27日 | ◆一言◆
「ピアノの詩人」 とも呼ばれる19世紀のクラシック音楽作曲家 F.F.ショパンは、 誰もが認める天才作曲家と言ってよいでしょう。 そのショパンという人間は、 ポーランドというひとつの東欧の国に生まれ育ちました。 ポーランドという国を愛し、 20歳を過ぎて、その後 生涯祖国へ戻ることは一度も無かったといえど、 常に、不遇の境遇にあった(←ロシアに侵略されていた)祖国ポーランドのことを 思い . . . 本文を読む
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◆芸術家のレヴェルはいかに「普遍性」に根ざしているか!?

2010年05月27日 | ◆一言◆
芸術家のレヴェルとは、 いかに普遍性に 「高く」あるいは「深く」そして「広く」 根差しているか、 にあるのではないかと思いました。 それぞれの次元「高さ」「深さ」「広さ」において 定規が当てられるとするならば、 それが千差万葉の芸術家のタイプが有り得ることを 示してくれることとなりましょうか。 これが個性とも呼ばれるところ? あるいは、その中にも 共通の普遍性があったり? . . . 本文を読む
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◆「長調」「短調」を知り・感じることで、音楽の楽しさ・充実度が倍増!?

2010年05月27日 | ◆一言◆
ものごと、「基本が大事」とよく言われますが、 まさにその通りの事象がひとつ、 クラシック音楽において思い当たりました。 和音は、 基本的には、大きく分けて二種類 「長調(Dur,major)」と「短調(moll,minor)」があります。 長調は、 明るい感じがします。 短調は、 暗い感じがします。 とりあえず、まずは 「そんな感じがする」でいいのだと思うのです。 そう感じ . . . 本文を読む
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◆「レッスン」とは「創造の現場」!?

2010年05月27日 | ◆一言◆
うちにも、 何人かの方々がピアノの・音楽の「レッスン」に いらして下さいます。 ピアノに限らず、 他の楽器や歌など、ピアノが入るアンサンブルとしてご一緒するケースもあり、 よって「音楽のレッスン」となるわけですが・・・ いずれにせよ、 僕のところへ来て下さる皆様は多分ご存知の通り、 あまり僕は「レッスン」という言葉を 使いたくありません・・・ なぜなのだろう・・・その理由が、 今、ひと . . . 本文を読む
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◆感得、理解、修練

2010年05月23日 | ◆一言◆
音楽するにあたって、 「感得」 「理解」 「修練」 この三つの言葉が、 音楽の高み・深みへ至らんとする キーワードになるのかもしれない・・・ と、ふと、思いました。 ♪ . . . 本文を読む
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◆身が引き締まる思いがします ~ 世阿弥『花伝書』を読んで

2010年05月20日 | ◆一言◆
世阿弥『風姿花伝(花伝書)』を久々に開いてみて・・・ 冒頭の「序」からすでに、ガツンと!?身を引き締められるような気持ちにさせられました・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 古きを学び、 新しきを賞するなかにも、 全く風流をよこしまにすることなかれ。 ただことばいやしからずして、 すがた幽玄ならんを、 うけたる達人とは申すべきか。 まづこの道にいたらんと思はんものは、 . . . 本文を読む
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◆ベートーヴェン「不滅の恋人への手紙」 (全文)

2010年05月18日 | ベートーヴェン Beethoven
七月六日、朝―― 私の天使、私のすべて、私自身よ。――きょうはほんの一筆だけ、しかも鉛筆で(あなたの鉛筆で)――明日までは、私の居場所ははっきり決まらないのです。こんなことで、なんという時間の無駄づかい――やむをえないこととはいえ、この深い悲しみはなぜなのでしょう――私たちの愛は、犠牲によってしか、すべてを求めないことでしか、成り立たないのでしょうか。あなたが完全に私のものでなく、私が完全にあな . . . 本文を読む
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◆シューマン投身自殺の前ぶれ!? ~ 二つの《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲》

2010年05月18日 | シューマンRobert Schumann
ふと、音楽辞典で調べものをしていたら、 あるふたつの《変奏曲》を見付けました。 クララ・シューマン作曲 《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 op.20》 作曲年1853年 http://www.youtube.com/watch?v=ZNctDukLxsI ヨハネス・ブラームス作曲 《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 op.9》 作曲年1854年 http://www.yo . . . 本文を読む
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◆「ハーモニー」に対する「純粋な喜び」

2010年05月18日 | ◆一言◆
上手な演奏家は、今日、世界中にゴマンといます。 しかし、 楽器を扱うことが上手であることが、 音楽家としての良さ・レウ゛ェルの高さに一致するのかどうか・・・ 疑問が生じてしまいました・・・ 楽器を上手に扱えることはもちろん! 最上の音楽家たるに不可欠な要素です。 でも、 音楽家たる要素がそれだけでないことは、 誰もが認めることでしょう。 では、他に何が必要なの!? その、大きな . . . 本文を読む
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◆音楽における「物理的事象」と「心の動き」

2010年05月15日 | ◆一言◆
音楽とは、 「物理的な事象」すなわち、「音」という周波数を持った科学的な現実と、 我々人間の「心の動き」の相関関係である、 と言ってよい気がしました。 耳を済ませば、 我々は音楽を通して、 自らの心が揺れ動く様を確認することが出来るはずです。 各人の「心」という主体的なものが、 「物理、音」によって揺れ動く・・・ この不思議を解き明かす術を持つことが出来るならば、 その人は音楽家と . . . 本文を読む
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5月12日(水)【クラシック音楽道場】開催のご案内

2010年05月11日 | ◆一言◆
クラシック音楽道場◆ ~ 音楽家・ピアニスト 瀬川玄 主催 ~    ●この道場は、クラシック音楽の  「面白さ」「奥深さ」を探求することを目的とする勉強会のようなものです。 ●西洋クラシック音楽は、深く遣り甲斐ある事柄として「道」と呼んで然るべき  芸術ジャンルのひとつであり、この「道」について語り合い、音楽に対する  理解や感性を高め・深めようとしたい人々が集まる「場」となることを願い、 . . . 本文を読む
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