音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ベートーヴェン《ピアノソナタop.110》に運命が戸を叩く

2007年04月24日 | 《31番op.110》
ベートーヴェンの《交響曲第5番 op.67》は 「運命」という通称の普及の名作、 あの「♪じゃじゃじゃじゃ~~~ん!!!」の冒頭は 西洋クラシック音楽のジャンルにおいて 抜群の知名度を誇っていることに、疑いはありません。 あの冒頭の4つの音は、 「運命が戸を叩く音」というモティーフ(動機)として、 この《交響曲“運命”》を先陣に、様々な楽曲に 顔をのぞかせる音楽の素材となります。 ちなみに、 . . . 本文を読む
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◆テンペストに奇妙な「semplice」

2007年04月18日 | ベートーヴェン Beethoven
前々回の記事にて、 ベートーヴェン最後のピアノソナタ《op.111》の II楽章における「semplice」の解釈を試みました。 「semplice」という言葉に籠められている 高い境地を垣間見ることができるような・・・ ところで先ほど、 ベートーヴェンの他の作品にて、思いもかけず 「semplice」を見つけることができました。 それは、 中期のピアノソナタの代表格でもあるひとつ、 《ソナ . . . 本文を読む
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◆II楽章のテンポ、ベートーヴェン《op.111》

2007年04月07日 | 《32番op.111》
ベートーヴェン最後のピアノソナタ 《ピアノソナタ32番op.111》のII楽章について 前回書きましたが、そこでも少々触れました テンポのことで、今回は引き続き書いてみたいと思います。 《ピアノソナタ32番op.111》II楽章、 冒頭の書かれているベートーヴェンの手による指示は、 「Adagio molto semplice e cantabile」 とあります。 問題となりますのは、こ . . . 本文を読む
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◆「semplice」の境地、ベートーヴェン《ピアノソナタ第32番op.111》

2007年04月04日 | 《32番op.111》
ベートーヴェンの最後のピアノソナタ 《32番op.111》は、「天上の音楽」と表現されることも あるようで、今の自分にはこの音楽は人間の最期の姿を 彷彿させるようにも思われるのです。 II楽章は“Arietta”という表題が ベートーヴェン自身によって付けられています。思えば、 奇妙な名前です・・・ “Aria”ではなく“Arietta” テンポ指示はベートーヴェン自身の手により、 「 . . . 本文を読む
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