今年の草津音楽祭も
終わりの日が近付いてきました。
この音楽祭の目玉奏者の一人は、
ウィーンフィル元コンサート・マスターの
ウェルナー・ヒンク氏です。
ヒンク先生は今年も
様々な名演を披露して下さいました。
シューベルトの《ます》や、
ただ今演奏が終わったのは、
ブラームスの《ホルン三重奏》
その他、
数々の曲の演奏に携わっておられましたが、
いずれにせよ、
全てのヒンク氏の演奏 . . . 本文を読む
音楽を通して、
聴こえ・見えてくるのは、
その奏者の、あるいは作曲者の
「意思」であるように
最近では思え、感じて仕方がありません。
様々な「意思」が聴こえてくる・・・
あるいは演奏によっては、
少ない・充分でない「意思」というのも
聴こえる気がしたり・・・!?
その音楽における「意思」を磨き、育てるのが、
音楽家としての・そして人間としての
勉強なのかな、と思いました。
ゆえに、
音 . . . 本文を読む
シューマン、後期の作品
《ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 作品105》
作品番号の数からしても、
これが後期の作品であることは想像されます。
シューマンの若い頃、
20代~30代には、執筆活動も盛んに、
有名なシューマン自身を象徴する二人の人物
オイゼビウスとフロレスタンがよく登場しますが、
彼らの名は、
シューマンが歳を追うごとに
次第に直接は姿を現さなくなるようです・・・
で . . . 本文を読む
フランスのピアノ演奏に関する特徴として、
その高い「ピアニズム」を挙げることが
出来るような気がしました。
ピアノという楽器を扱う能力、
その「精密さ」「意識の高さ」、
これが、
フランス人ピアニストの奏でる演奏から、
あるいはフランスのピアノ教育の方法・雰囲気から
伝わるような気がしました。
「高いピアニズム」
音楽芸術たる一つの大きな要素だとも思います。
♪ . . . 本文を読む
さきほど、
ペンションの壁掛け時計が
7時の鐘を告げました。
1,
2,
3,
4,
5,
6,
7,
・・・
そして、ふと思ったのです。
音楽においては、
「数えること」は、大切な要素であろうと
最近の自分は考えています。
そこで、
ひとつの音楽教育の一貫として、
家に、
時報を数で告げる時計があって、
何かというと、時計の鳴った数を
無意識の内に . . . 本文を読む
久しぶりに、
ある漫画を読んでみました。
それは、
マンガ界の巨匠、手塚治虫氏の息のかかったものでした。
(ゆえに、手塚治虫氏のマンガではないのですが)
手塚治虫氏を、クラシック音楽界の「父」とも称されるJ.S.バッハに例えるならば、
今日、
手塚氏の影響を受けて、確実に画質の向上を果たしているマンガ家達は、
将来の「クラシック」と呼ばれる巨匠達となるのではないだろうか、
そん . . . 本文を読む
30歳を過ぎて、
人間の可能性は、無限大ではないのかもしれない・・・
と思ってしまいました。
それは、
自分自身のことのみならず、
過去の巨匠達の仕事を思い返してみて、
そうなのではないだろうか、と思うのです。
音楽業界にしろ、
絵画・彫刻の世界にしろ、
マンガの世界にしろ、
各分野のクラシックな巨匠達は沢山いるのですが、
彼らの仕事は、
少なからず、彼らなりの個性・パターンに則って
偉 . . . 本文を読む
日韓関係に関する
非常に内容の濃いテレビ番組を見ていたのですが、
(いやはや・・・疲れるくらい濃い内容・・・)
日本・韓国というアジア人同士
(私はハングル語は全く使えないのですが、聞く話によると
日本語と韓国語は、文法の並びが同じだとか!?これは、
源泉を同じくする民族の証拠と、以前から思っております)
過去の歴史を乗り越え、
今を生きる「人間」として、
何か共通点を享受・共感できないだ . . . 本文を読む
明日(金曜日)は、
お台場テレコムセンターにて、時間は昼12時開演、
ベートーヴェン作曲《交響曲 第3番 作品55 "エロイカ"》を、
三台のピアノで演奏するという面白い本番があります。
http://www.tokyo-teleport.co.jp/event/index.html
本番を明日に控え、実感が出てきたのは、
ピアノ弾きである自分が、
この音楽=《交響曲》という、
本来はオーケス . . . 本文を読む
昨夜から、
頭の中が、ぐるぐるぐるぐる冴えてきて回るような気がしているのですが、
(冴えているかどうかは当社比)
これは、もしかすると、
明日の本番、ベートーヴェン作曲《交響曲 第3番 "エロイカ"》の音楽にべったり触れていて、
精神が高揚してきたからなのかも!?
・・・なんて、ふと、思いました。
ベートーヴェンの音楽を演奏するのは、ちょっと久しぶり。
だからこそ、
この作曲家の・この人 . . . 本文を読む
「努力」したことが「認められる」時に、
少なからぬ満足感があることを前述(先の記事に)しました。
そしてこれは、
人生において、満足感を得るにあたっての
ひとつの「コツ」であるようにも思えました。
すなわち、
満足感を得るためには、
まずは前提条件として「努力」していることなのではないでしょうか。
それは「努力」していることが「認め」られる時に満足感が現れるならば、
「努力」せずしては、 . . . 本文を読む
音楽する上で、
私の弱点のひとつは、
細かい・速い音列になってきたときの
「音の粒立ち」の弱さにあるな~・・・
と、
最近、改めて思いました。
こんな自分の弱点を公表できる心境にあるのは、
前述(前の記事)に書いた通り、
今日は先程、ちょっとした自分の日頃の努力が人に認められて、
ちょっと気分が良くなっているからのようで、
すると、
自分の弱点など、普段は認めたくない・隠したいと
思うようなこ . . . 本文を読む
【ピアノ調律師の仕事っぷり】
誰もいない、空のホールで
ピアノの下にもぐりこみ
ピアノの下に寝転び
力の入りにくい体勢で
なかなか大変そう・・・
ご苦労様です。
ピアノ調律師の仕事というのは、
単に音合わせをするのみの仕事でなく、
時にはこのように体をはって!?の
重労働でもあることを、これらの写真が物語って . . . 本文を読む