昨年、私はシュナイト・バッハ合唱団にて
ブラームス作曲《ドイツレクイエム》を勉強し、
オーケストラ・合唱団の皆様と共に舞台に上がり、
この音楽を歌いました。
これはとても有意義な体験として、
自分にとっての大きな財産となっていると
思い、感じております。
35歳の頃のブラームスが、
恩師であるR.シューマンを亡くし、そして
実の母を亡くし・・・その悲嘆にくれる中、
書き上げた大作が《ドイ . . . 本文を読む
「音楽家を目指すのに絶対音感は必要かどうか?」
という問いは、
よく議論される問題です。
「絶対音感」とはどのような能力のことかというと、
ある音が「固定ド」として、なんの音であるかを
判断できる能力のことをいうのだと思います。
つまり、例えば、
今日の音の調律の基本でいうと、
中音442Hzの「ラ」の音を、なんの頼りも無しに、自身の耳のみで聴いて
「ラ」だ、
と判断できる能力のことをいい . . . 本文を読む
今日は日曜日でした。
日曜日となると、
なんだかバッハが弾きたくなるものです。
(以前にも、同じような書き出しで
記事を書いたことがあるような気がします・・・)
ピアノ弾きにとっては、
バロックで宗教的な調べを堪能するのには
J.S.バッハの音楽はうってつけなのですが、
今日はそんなバッハの鍵盤楽曲の中から
《平均律クラヴィア 第2巻》を開いてみました。
そんな中、
《第9曲 ホ長調E-D . . . 本文を読む
「肺結核」
という病気・・・
21世紀となった今日においては
もう身近なものではなくなり、
「結核菌は実験室の試験管の中にしか今日存在しない」
という中途半端な常識を持っていたのですが・・・
最近の報道では、
お笑い芸能人の方がお一人、
肺結核で入院されるというニュースが
流れているようです・・・
そんなニュースに続いて、先ほどテレビを見ていたら
医療機関と思われるコマーシャルが続いて、
「 . . . 本文を読む
福沢諭吉著『学問のすすめ(現代語訳)』
という本を手にとっております。
「現代語訳」というところに惹かれて買ったのですが、
実際、著者の福沢諭吉が
「小難しい漢文による文体ではなく、
分かりやすい言葉によるものがよい」
というような事をおっしゃられている事を考えてみれば、
21世紀の今日において、
今日の人々に分かりやすい「現代語訳」というものは、
この理にかなって、著者も納得の代物と言えるので . . . 本文を読む