お陰様で、先の5月26日(金曜日)、
ベートーヴェン全曲演奏会第7回を、終了することが出来ました。
今回のコンサートは、音楽大学所有の小ホールにて行われたもので、
念願の(!?)満席でした!心からうれしいことです。
遠い海を越え、アジアの東の果てからやってきた留学生の、ベートーヴェンの音楽に向き合っている姿を、本場ドイツの多くの方々が興味をもってこうしてコンサートに来てくださったこと . . . 本文を読む
今回で、第7回を迎えることになりました「ベートーヴェン
ピアノソナタ全曲演奏会」のプログラムは、
●《ソナタ2番 A-Dur op.2-2》
●《ソナタ9番 E-Dur op.14-1》
●《ソナタ27番 e-moll op.90》
●《ソナタ28番 A-Dur op.101》
を弾くこととなります。
前回から
1ヶ月の間を置いて、久しぶりのソロの演奏会に向かうに当たり、
こ . . . 本文を読む
今日になって(本番3日前・・・おいおい)、ようやく見えてきたことがあります。インスピレーションの到来!?
《op.101》を弾きながら、細かい部分の弾き込みと調整を進める。
以前から、うすうすとは気付いていたのですが、
音楽のたのしみのひとつに、「会話」という要素があるように
考えていました。
●右手と左手がおしゃべりする。
●異なる声部がおしゃべりする。
●高音の天国的音域と、 . . . 本文を読む
ベートーヴェン《ピアノソナタ 18番 Es-Dur op.31-3》
を久々に練習しながら、ほんの些細なことですが、気付いた面白いことをひとつ。
この《ソナタ18番》は以前、勉強したことのある曲なので、再び引っ張り出して弾くこととなるのですが、しかし、数年のブランクを置いて、ソナタ全曲演奏にチャレンジすることで得られた様々な経験などを通して再び自分の知っている曲に戻ると、実に色々なもの . . . 本文を読む
ピアノを弾く我々が、大作曲家ベートーヴェンに最も身近に、そして
実際に触れていく作品は、ピアノ曲であることは間違いありません。
《ピアノソナタ》は、ベートーヴェンのピアノ作品群の中でも、作曲者が力を入れて書いた、この上無く充実した音楽達であると言って過言ではありません。
全32曲の《ピアノソナタ》において、一曲として「駄作は無い」と言い切って良いと思います。(そもそも、「駄作」かどうかを考 . . . 本文を読む
自分の所属する大学のオーケストラの定期演奏会が迫っておりまして、
ピアノ弾きは、オケに参加することできず(ピアニストって、そういう意味で
やっぱり「孤独」ですね・・・泣)、
しかし、
せっかくの機会だから、オーケストラの練習などを覗きに行き、色々と
音楽に触れてこようと行ってきました。
刺激がいっぱい・・・・・ここには書ききれませんでした。
いや、書こうと試みたのですが、支離滅裂 . . . 本文を読む
先の日記では「Contra E」について長々と書いてきましたが、
このベートーヴェン《ピアノソナタ 28番 op.101》、
この日記を書いて次の日、曲を最後まで弾いていて、
思わず笑ってしまいました。
あれだけもったいぶって、ずっと出し惜しみして
とうとう終楽章の再現部前で使った「Contra E」!!!
・・・・一度使っちゃえば、もう躊躇なし!?なのでしょうか。
Co . . . 本文を読む
以前から、この曲を弾きながら不思議に思っていた箇所があります。
それは、終楽章・展開部終わりに現れるベートーヴェン自身による
「Contra E」という不思議な表記(第223小節)。
(残念ながらこの表記についてのはっきりとした確証は未だ得られず、
ここから先書くことはノンフィクション!?ではあるのですが、自分の思いついたままを書くよう試みますので、そのつもりで読んでいただけると幸いで . . . 本文を読む
ビッグバン・・・・・!!!!
をも思い起こさせる、というこの音楽・・・
・・・ベートーヴェン《ピアノソナタ 23番 “熱情”》・・・
曲の最後(3楽章Coda)は、
3楽章冒頭の「Allegro ma non troppo」から「Presto」に速度があがり、
息もつかせぬ和音の連打とアルページオの洪水。
曲の始まりから30分近い時間をピアノと奮闘してやって来る
この最 . . . 本文を読む
↑《ピアノソナタ 21番 op.53“ワルトシュタイン"》3楽章 Coda
ベートーヴェン《ピアノソナタ 21番 “ワルトシュタイン”》
の3楽章には、ある有名な箇所があります。
その名も
●オクターブ・グリッサンド
3楽章Codaに入って「Prestissimo」となり速度を増してラストスパート!
曲もいよいよ終わりを迎えようとする頃、
第465小節にある右手オク . . . 本文を読む
冒頭8小節にまたがる長い長いPedalは、
伴奏の和声が変わっていることお構いナシに
踏み続けられることを要求されています。
次のPedalは4小節にまたがって、その次は10小節もの長さに
またがって・・・・。
これはなぜ??
「sempre pp」で左右の手が交差されて奏でられる
左手のメロディー(あえて手を交差させて弾くことで表現される音色・音楽感を理解・共感したいところ . . . 本文を読む
ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 26番 Es-Dur(変ホ長調) op.81a》
全3楽章からなるこの作品は、それぞれの楽章に作曲者自身による題名が付されています。
(注)ちなみに、ベートーヴェンのこのジャンル(ピアノソナタ)において、
彼自身が題名を付けたのはこの《告別》と《悲愴》のふたつだけです。
(注2)だからと言って、《熱情》《月光》といった名前を、他人が後々付けたものだから . . . 本文を読む