ここ数年、
自分でクラシック音楽をやりながらつい頻繁に考え・思ってしまうのは、
多くの楽曲(とりわけ大作曲家達の後期の作品)を通しての「死生観」。
少なからず、このようなアイディアにたどり着いてしまう、これは
作品を書き残した作曲家たちの人生・生き様・哲学等を勉強してみると
あながち間違いではないと思われ、信じられるのですが、
今、現在、21世紀、ここ日本という現実の世界に生きる自分を含めた人 . . . 本文を読む
ムソルグスキー作曲のピアノ名曲《展覧会の絵》には、
その後、世界を揺るがす歴史的な事件、
史上初の社会主義国家誕生の契機となる「ロシア革命」の
「前夜」を暗示するような音楽的内容が見られるような気がしました・・・
例えば
《テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか》と、
その直後に鳴り響く《ビドゥオ(おそらく「牛車」ではなく
「虐げられた人々=ポーランド人農奴」という意味!?)》
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クラシック音楽の魅力は、
高度な「カタルシス(精神的浄化・満足)」を得られるところにあるのだと思いました。
もちろん、人生、色々な感動の瞬間があります。
音楽だけが全てではない。
でも、
クラシック音楽には、その数々の偉大な名曲達を通して、
至高のカタルシスを体感できる身近なチャンスが無数にあるのだろうと思います。
どうぞ皆様、クラシック音楽を通しての
御自身それぞれのカタルシスを
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年度末、日曜日の午前は
政治について話が盛り上がるものですね。
そんな報道番組を見ながら思うことがありました。
【政治家】、
そしてもちろん政治家に限らない一生懸命仕事をするあらゆる人達、
その人達の仕事をする「目的」とは、それぞれに何なのだろうか?と。
目的は千差万別、人によってそれぞれ、で良いと思います。
ところで、
今日の政治界において騒がれる渦中の一人物を見ながら、
果たして . . . 本文を読む
唯今お寺に関する本を興味深く読んでいるところで、
ふと思ったことがありました。
京都・宇治にある平等院鳳凰堂、
池をはさんで対岸に建物を見るとき、
こちら側が此岸(俗世)
あちら側が彼岸(来世)
という設定なのだそうです。
彼岸・・・という言葉で思い出すのは、
「お彼岸」!?
↑というと、
日本の習わしで今日なお、
お彼岸というと、お墓参りへ出掛けたりと、
ご先祖様との交流をする日が . . . 本文を読む
ベートーヴェンが残した「不滅の恋人への手紙」
この「恋人」とは誰であったのか!?
現在では、おおよそ二人の候補者に絞られたこの問題、
解決の大きな糸口は、ここにあると思います。
それは、ある女性(もちろん19世紀にお亡くなり)のDNA鑑定をすることによって・・・
それは、
ベートーヴェンの「実の娘」であるかもしれない、
という女性の存在・・・
皆さ . . . 本文を読む
ブラームス作曲《ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 作品1》を
今初めて自分で弾きながら思いました・・・
この曲を、若きブラームス(二十歳の頃)はシューマンの前で演奏し、
夫人クララもそこに呼び出されて一緒に聴き、
そして、
かの有名なシューマンによるブラームス賞賛の記事が『新音楽時報』に書かれます。
最高の栄誉とともに
クラシック音楽の歴史が動き始めた瞬間!?
と同時に・・・
この . . . 本文を読む
ブラームスは、
いくつかのピアノ小品集を書いています。
《作品76》
《作品116》
《作品117》
《作品118》
《作品119》
・・・ふとした思い付き・ひらめきでしかないのですが、
これらの音楽は、
ブラームスにとっての《無言歌》なのかな・・・
と思ったのでした。
もちろん、《無言歌》とは、メンデルスゾーンが使った言葉・曲名。
もちろん、ブラームスが知らないわけがなく、
もちろ . . . 本文を読む
使っているのはWindows XP
立ち上げて、或る程度時間が経ってからのほうが動きがいいようです。
かといって、使い過ぎてもまた動きが悪くなる・・・・
なんだか、このコンピュータ、気まぐれな、されど理にかたなった「生き物」であるかのようにも、
ふと、思えるのでした・・・
アナログの世界を重要視しようと誓った私ですが・・・
今、この目の前にある「パソコン」も、
もしかすると、この世 . . . 本文を読む
本居宣長
姿ハ似セガタク、意ハ似セ易シ
音楽の事を、その意味を、その物語を話すことは
案外簡単なこと・・・ということなのかもしれません・・・
このブログ上に、必死になって書いていること、これら全て・・・
とはいえ、「易い」といえど、
これはこれで、意味が無くも無いと、信じてゆきたいと思います!!
頑張らねば。
♪ . . . 本文を読む
フルトヴェングラー著『音と言葉』より抜粋
ここに決定的なことがあります。
今日の音楽の生命を脅やかす危機はどこに在るか、と言えば、
一辺倒の、科学的思惟だけが突出として、止めどもなくふくれ上がってきて、
その他のいっさいを犠牲にしてしまったということです。
私自身としては、それゆえ、この問題について私の歌を歌うことができます。
なぜなら、ドイツの音楽界における私の活動は、こういう科学的 . . . 本文を読む
「芸術」における「普遍性」を
今を生きる人の口から聞いたのは(テレビとはいえ)
久しぶりのことのように思います。
吉本隆明氏
「芸術の価値」について、
聞いていて、こんなことを思いました。
「芸術」とは・・・
もう、こう説明するより無いかしら、それは、
「芸術は魂の昇華するためのなにがし」
21世紀、科学の進歩目覚ましい今日において、
今更「魂かよ!?」と、笑う人は笑えばよろしい。 . . . 本文を読む
今朝TVでポリーニの弾く
ショパン《前奏曲 op.28》をやっていたようなのですが・・・
最後のところを、ちらりとしか見れず残念でしたが、
それでも、ある鮮烈な印象を受けました。
それは、
オクターブの美しさ。
オクターブのバランスの美しさ、と言えばもっと正確でしょうか。
久しく、こんな風にピアノで弾かれる旋律における
「オクターブの美しさ」を感じたことはありませんでした。
完璧な . . . 本文を読む
ムソルグスキー作曲《展覧会の絵》
彼の友人、亡きガルトマンの回顧展をまわりながら
インスピレーションを受けて一気に書き上げたピアノ曲集
曲と曲の間をつなぐのが、作曲者自身によって名づけられている《プロムナード》
この「プロムナード(回廊)」は、
作曲者ムソルグスキー自身が、美術展を回る様子、
部屋から部屋へと移り渡る様子が思い浮かべられる、
と言われることが覆いようです。
ところが . . . 本文を読む