ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

尾道

2013年12月12日 | Weblog

 

グーグルの検索画面がちょくちょく変るのだが、今日は、「東京物語」での笠智衆と原節子が尾道で海を眺めているシーンのイラストであった。この尾道、学生時代に一度行ったことがあるが、当時は「東京物語」も知らず、志賀直哉と縁が深いことも知らず、山側にお寺が一杯あることも知らず、ただせまっ苦しい港町という印象しか持てなかった。唯一、多分なのだが、今では有名な尾道ラーメンの店に行ったことだけは覚えている。当時すでに地元では人気店で、学生としては碌なものを食べていないというのもあり、そんなラーメンのことだけが強く印象に残ってるのだ。味も覚えていて、兎に角濃かった。こんなものが美味いのか?と今から思うと、すでにラーメンに対する懐疑が芽生えていたようだ。後もう一つ思い出した。場末のようなパチンコ屋で、一緒に行った友達が結構出していてそこで止めよとしたら、いきなり店の柄の悪そうな人間に、「止めたらあかん」と半ば脅されて続けたことを覚えている。流石広島、「仁義なき戦い」の地だけあって柄が悪いと当然の事思ったわけである。

そんな今一ついい印象のない尾道だが、今だったら色々楽しめそうな気はする。やはり、色んな知識があった方が興味の対象は広がるし、町を捉える基準のようなものができ、より相対化して楽しめるように思う。ただ問題が一つあり、今は物凄く腰が重くなってしまっていて、そもそも現地に行くということが殆どないという事実。なかなか上手くはいかないものです。

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