スノッブなY氏が久しぶりに映画を見に行ったと言う。嘗てはちょくちょく行ってたが本当に久しぶりではないか。それで何をと聞くと、ハリーディーンスタントンの「ラッキー」という映画だと言う。彼の遺作だ。ハリーディーンスタントンと言えばヴェンダースの「パリテキサス」やリンチの「ストレイトストーリー」を思い出すが、Y氏がハリーディーンスタントンが好きだという話も聞いたことがないし、何故この映画が見たかったのか。そこでどんな映画か調べてみると、どうも人生も終わりの老人の話のようだ。自分と重ねてるのか、Y氏は、とつい思ってしまった。
普通の映画館では上映しないようなこの映画は、松本で自主的に上映会を開いているシネマセレクトというところの主催(以前はある映画館で行われていてその時はよく行った)で上映されてるのだが、ついでに今後の予定をチェックすると、ブニュエルの「皆殺しの天使」があった。これは前々から見たいと思っていた映画なので絶対行きたい。Y氏がいなかったら見過ごすところだった。