この夥しい数の黒豆の正体はミズスマシ。大きさから(10ミリはあった)オオミズスマシではないだろうか。昔はどこにもいた水生昆虫だが、今では滅多に見ることはできない。実際最後に見たのが六七年前、しかもそれが何十年ぶりかの再会だった。そんな状況で今回は、過去の目撃数をはるかに超えるこの数だ。山の中の人工的な四角い水槽の数十センチの水たまりにいたのだが、最初は大量の甲虫が落ちてるのかと思った。しかし、生きていてくるくる回るのもいたのでミズスマシと分かった。まるで人工繁殖でもしたかのような大量ミズスマシ、水面が淵から一メートル以上の距離がありしかも太陽光の反射でこんなボケた写真となってしまった。