ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ワンスアポンアタイム イン ハリウッド

2019年09月13日 | 映画

ヤマアカガエル

タランティーノの「ワンスアポンアタイム イン ハリウッド」を見る。タランティーノ、イーストウッド、ウエス.アンダーソンの映画は基本的に全て映画館で見る。今回は古き良き時代のハリウッドが舞台。スターがスターとして輝いてた時代だ。

主役は落ち目のテレビスターのデカプリオとその専属スタントマンのブラッドピット。映画はとりとめのない話がだらだらと続き、物語としては一向に盛り上がらない。随所に懐かしい映画や音楽が挿入されるが、今の三十代はもとより四十代でも知らないだろうから、懐かしいという感覚は受けないと思われる。個人的にはフランクシナトラの「セメントの女」でかなり受けたが、今回の映画は、他のタランティーノ映画にも共通する映画好きに対するピンポイントが更に狭まっている。一般的にはこの映画、絶対に受けないだろう。ヒットは100パーセントない。

話はいつにもましてだらだらと続くが、主演の二人はどちらも良い味を出している。映画としても終盤のシャロンテート事件を思わせる事件で一気に締まった。終わってみればそこそこ楽しめる映画であった。が、他人には薦められない。
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