アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

香り…♪

2016-07-02 09:17:44 | Weblog
好きなんだけど、ここ数年気持ちが向かなかったものがある。
それは香水、といってもオー・ド・パルファンとかオー・ド・トワレだけど。
若い頃からそれを欠かしたことはなかったな。
特に舞台衣装の場合ね、漂う香りで自分の衣裳だと分かる。
その香りのおかげでほっと緊張がほぐれる。
長い地方公演のときなんかなおさらにね。
毎日、違う劇場の違う舞台に上がっても、変わらない自分の衣裳の香りがあった。
そしてその香りは年ごとに、数年ごとに変わった。
随分いろんな香水を使ったなと懐かしい。
そんな風に香水が手元になかったことなんてなかったのに、ここ数年は何もつけていなかった。
柔軟剤やボディ・ソープの香りで満足していたのかしらね。
それでいて、それらを選ぶ基準は相変わらず
香水の香りの邪魔にならないもの
なんだから、大本のところでは変わっていないのかもしれない。
先日ふと、そのことに気が付いた。
香りが足りない。
レッスンのとき、外出したとき、なんでもないふとした時に、微かな香りで気持ちが満たされる。
そんな香りが足りないんだな。
というわけで久しぶりに香水の専門店に行った。
アドヴァイザーの方にこれまで使ってきた香水の銘柄を伝える。
「ん~…、どれも名香ですけれどねぇぇ…
以前から、なんとなぁく、適当に、流行りにのっかって、量販店みたいなところで香水を買う、なんてしたことがない。
専門店でアドヴァイザーの方に相談して、コレ!というものを薦めて頂くのがいつものことだった。
そのことも伝えた。
「ん~、そうねぇ…、これがお似合いだったときもあるんでしょうねぇ…
あら…、似合いませんか?
「ん~、似合わないわけではないけれど…、もっとお似合いになるものがある、といえばいいかしらねぇ…」
ほぉぉぉぉん…
「あの…、バレエかなにかなさってます?」
え゛…っ
き、教師ですけど……、どうして分かるの…っ
「でしょぉぉ…
お薦めはコレですよ、と彼女がスティックにスプレーして差し出してくれた香りは…。
「わぁぁぁ~、いい香りぃぃ~
「そうでしょぉぉ 以前にお使いになってたものと同じ系統の香りですけれどね。華やかさがあってモダンな印象でもある…。コレです
以前使っていたものを今使うと、時代錯誤って印象を与えかねない、んですって…。
時代錯誤だろうがなんだろうが、私らしけりゃそれでいいと思うのだけど…。
「印象って、自分が決めるものじゃなくて人が決めるものですからね
あ、そりゃそうだ…
「こんな風に見られたい、こう思われたいとイメージする自分を演出するのに香水を使うんです
なるほど…そうよね…。
「だから、コレです
うん、そうね。
で、おいくら…?
「○○,○○○円でございます

ち、ちょっとお財布と相談してきます…
さて…
コメント
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