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昨日の続き…♪

2019-03-26 12:05:26 | Weblog
昨日の続き。
同心の妻、つまり武家の御新造である沙耶さんが男装して小者を務めるわけです。
一番初めは、協力者である銭湯のおかみお良さんが男物の着物と女物の羽織を着せてくれて、髪も総髪に結い直してくれる。
総髪というのは今でいうポニーテールですね。
それから若衆髷というのもある、これは島田髷をちょっと結い変えたような感じ。
若衆姿の沙耶さんを連れた月也さんは町のみんなの人気者。
武家とはいえ三十俵二人扶持という最下層の武士である同心だけど、武家は武家。
町人との間には大~きな身分的隔たりが本来あるんだけど、月也さんも沙耶さんもそこにこだわりがない。
何事かあると、音吉姐さんや牡丹ちゃん、角寿司の喜久さん夜鷹蕎麦の清さんに相談して力を借りる。
そういう分け隔てのない素直なところがみんなに受け入れられ可愛がられる所以。
音吉姐さんも牡丹ちゃんも沙耶さんが大のお気に入り。
そして沙耶さんの方も、武家の御新造としては普通はあるまじきことだけど、若衆姿で座敷に出て剣舞を披露したりする。
音吉姐さんいわく、沙耶さんは江戸一番の売れっ子になれるほどの素材だそうです。
あんなぼんくら亭主の嫁にはもったいないと思う。
でもぼんくら亭主の嫁だからのびのびやれるのだろうとも思う。
そして、月也はいいぼんくらだとも思ってる。
こんなことを、姐さんは剣舞を舞う沙耶さんの後ろで三味線を弾きながら考えているのです
『うちの旦那が甘ちゃんで 3』では飯屋を開くことになる。
囮捜査のためなんだけど、奉行の筒井さまから
「ぱっと開いてぱっと繁盛せよ」
と言いつけられる。
で、その段取りをするのは沙耶さんだけど、実際に事を運ぶのは音吉姐さん。
花包丁=女料理人を手配し、若衆を手配しと抜かりはない。
そんななかでちょっと楽しい一幕もある。
開店準備で忙しいところに、内与力の伊藤さまが浪人に身を窶して現れる。
伊藤さまはうらぶれた様子を見せたいらしいが、どう見ても育ちがよく困窮しているようには見えないし、整った顔立ちで目に力があり、身のこなしにも隙がない。
下男というふれこみには無理がある、と…
ま、最後には本当の悪党にバチを当てたしね
月也さん大活躍、というか大活躍の沙耶さんのお蔭で活躍しているように見えるというか。
二人の出来る上司と出来る妻に恵まれ、町の人にも好かれてのほほぉんとぼんくらをやっている。
腕はたつようだけど凄腕ではないし、裏の顔もない。
時代劇の主人公としては珍しいタイプだよね
コメント
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