鏡に対して平行にバーを設置して、ヨシエさんは動画撮影用のスマホをセット。
「あのね、改めて、になるんだけどバー・レッスンっていうのは何をするかっていう順番がほぼ決まってるの。プリエをしてバットマン・タンジュをしてデガージェをしてパール・テールをして、…………っていうふうにね。それはどこのメソッドでも大方同じ。多少の変更、たとえばバットマン・フォンデュのあとにバットマン・フラッペを先にするかアン・レールを先にするか、とか。あるいはアン・レールの前にアダージョをする、とか。そのあたりは担当教師の考え方とか状況によるけど、バー・レッスンの初めにいきなりアダージョをするとか、グラン・バットマンでバー・レッスンを始める、なんてことはない」
「あ、だから昔バレエを習ってたって人が何年もブランクがあってもスグにレッスンについて行けるのはそういうワケなんですね」
そうそう。
今回はまず脚の動かし方を練習しましょう。
バットマン・タンジュでポワン・タンジュに脚を伸ばし、もとのポジシオンに引き戻す動きです。
まず1番ポジシオンで立ち、左脚を軸脚、右脚を動作脚とします。
鏡で見てみると、動作脚はアルファベットのエルの大文字=Lに似た形になってますよね。
このLの形を崩さないように注意しながら脚全体を前に動かしながら足首→爪先を伸ばしていきます
脚につられて骨盤が前にスライドしてはいけません
膝・足の甲は外を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
これがポワン・タンジュ・ドゥヴァンの基本の≪基≫です。
次にデリエール(=後)。
Lの形を崩さないように脚全体を後ろに動かしながら足首→爪先を伸ばします
脚の動きにつられて骨盤が前傾したり、動作脚側の方に向いたりしてはいけません。
膝・足の甲は外を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
次にア・ラ・スゴンド(=横)
足裏で床をするように横方向に押し出していくとカカトが床から離れ、最終的に爪先の先端だけが床についている形になります
脚の動きにつられて骨盤が横方向に移動してはいけません
膝・足の甲は天井の方を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
この3つのポワン・タンジュの基本の≪基≫からデガージェやパール・テール、グラン・バットマン、etc.etc. に発展していきます。
大事なことは、動作脚の動きに対してトルソーは常に上方向にベクトルを引き上げている、というです。
じゃ、ゆっくりアン・クロワでポワン・タンジュを練習してみましょう
… … … … … … … …
おぉ、悪くない、悪くないんだけど…。
「あのね、時計の針をイメージしてごらんなさい。針を留めている支点は動かないでしょ その支点が骨盤。だから骨盤は動かさないの」
「あ゛… 分かりました、“支点”ってこと、イメージできます」
うん、それそれ
それからデガージェの練習。
1番ポジシオン→右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→デガージェ→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→1番→右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→デガージェ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→1番→…………
とアン・クロワで繰り返し。
デリエールでお膝が曲がるのはね、末端を蹴り上げようとしてるから。
「じゃなくて、要に近いところを動かすの。扇も要が開けば末端が開くでしょ」
「… … 」
おぉぉ、キレイだねぇ
そのあと、パール・テールをゆっくり。
動作脚が時計の針だとしたらその針を留めている支点は動かない
デガージェやパール・テールなどポワン・タンジュから発展した動きのときは爪先の高さや位置ではなく、要の開き=股関節の動きで考える
これが大事ですよ
「あのね、改めて、になるんだけどバー・レッスンっていうのは何をするかっていう順番がほぼ決まってるの。プリエをしてバットマン・タンジュをしてデガージェをしてパール・テールをして、…………っていうふうにね。それはどこのメソッドでも大方同じ。多少の変更、たとえばバットマン・フォンデュのあとにバットマン・フラッペを先にするかアン・レールを先にするか、とか。あるいはアン・レールの前にアダージョをする、とか。そのあたりは担当教師の考え方とか状況によるけど、バー・レッスンの初めにいきなりアダージョをするとか、グラン・バットマンでバー・レッスンを始める、なんてことはない」
「あ、だから昔バレエを習ってたって人が何年もブランクがあってもスグにレッスンについて行けるのはそういうワケなんですね」
そうそう。
今回はまず脚の動かし方を練習しましょう。
バットマン・タンジュでポワン・タンジュに脚を伸ばし、もとのポジシオンに引き戻す動きです。
まず1番ポジシオンで立ち、左脚を軸脚、右脚を動作脚とします。
鏡で見てみると、動作脚はアルファベットのエルの大文字=Lに似た形になってますよね。
このLの形を崩さないように注意しながら脚全体を前に動かしながら足首→爪先を伸ばしていきます
脚につられて骨盤が前にスライドしてはいけません
膝・足の甲は外を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
これがポワン・タンジュ・ドゥヴァンの基本の≪基≫です。
次にデリエール(=後)。
Lの形を崩さないように脚全体を後ろに動かしながら足首→爪先を伸ばします
脚の動きにつられて骨盤が前傾したり、動作脚側の方に向いたりしてはいけません。
膝・足の甲は外を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
次にア・ラ・スゴンド(=横)
足裏で床をするように横方向に押し出していくとカカトが床から離れ、最終的に爪先の先端だけが床についている形になります
脚の動きにつられて骨盤が横方向に移動してはいけません
膝・足の甲は天井の方を向いています
内腿を引き戻しながら元の1番に戻ります
この3つのポワン・タンジュの基本の≪基≫からデガージェやパール・テール、グラン・バットマン、etc.etc. に発展していきます。
大事なことは、動作脚の動きに対してトルソーは常に上方向にベクトルを引き上げている、というです。
じゃ、ゆっくりアン・クロワでポワン・タンジュを練習してみましょう
… … … … … … … …
おぉ、悪くない、悪くないんだけど…。
「あのね、時計の針をイメージしてごらんなさい。針を留めている支点は動かないでしょ その支点が骨盤。だから骨盤は動かさないの」
「あ゛… 分かりました、“支点”ってこと、イメージできます」
うん、それそれ
それからデガージェの練習。
1番ポジシオン→右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→デガージェ→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→1番→右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→デガージェ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→1番→…………
とアン・クロワで繰り返し。
デリエールでお膝が曲がるのはね、末端を蹴り上げようとしてるから。
「じゃなくて、要に近いところを動かすの。扇も要が開けば末端が開くでしょ」
「… … 」
おぉぉ、キレイだねぇ
そのあと、パール・テールをゆっくり。
動作脚が時計の針だとしたらその針を留めている支点は動かない
デガージェやパール・テールなどポワン・タンジュから発展した動きのときは爪先の高さや位置ではなく、要の開き=股関節の動きで考える
これが大事ですよ